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第二章:極悪対決
アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (3)
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「○×△□∩∵ッ‼」
その時、「鬼」が叫んだ。
素人が聞いたなら、密教系の真言……っぽく思うだろうが……だとしても、発音が無茶苦茶で、元は何の呪文だったか、さっぱり判らない代物。
「なっ?」
そして……逃げようとしていた周囲の一般人が次々と転倒。
魔法とか呪いとか心霊系とか……その手の能力は、大きく「特定の1人か何人かを狙う」ものと「不特定多数を狙う」ものに分けられる。
前者は、主に相手の「気配」を標的にするもの。後者は……場所や空間に一時的または半永久的に「呪い」をかけるもの。
当然ながら、同じヤツが使っても、後者の方が効率は悪くなる。
けど……。
『アータヴァカ? どうした?』
全身に痛みが走ったと同時に後方支援チームから連絡。
『ヴァイタルに山程異常が出てる。「鎧」の制御AIが予測した動きと、そっちの動きに不整合が出てる。そのせいで筋肉を損傷した可能性有り』
そう言う事か……。
あたしが着装してる強化装甲服「水城」には、着てる奴の次の動きを予測する機能が有るらしい。
たしか、筋電位とか……予備動作とかを元にして……。
「動こうとした瞬間に……かなり強い『身体干渉』系の能力を食らっちまった」
『多分、そのせいだと思うけど……その「水城」には防御魔法が……』
「破られた。あっさりと……」
マズい。
次から、魔法・心霊系の攻撃を食らったら……自分の力で防ぐしか無い。
身体干渉系は「魔法オタク崩れの魔法使い」どもには精神操作系に比べてイマイチ人気が無いが、色々と制約が有って専門の「職人」じゃないと巧く使い熟せない……例えば「何々について知ってる事を洗い浚い吐け」って「精神操作」を迂闊にやったら「そいつが知ってる真実」じゃなくて「術者が望んでる事を虚偽自白してしまう」とか……精神操作系より、実は、使い勝手がいいし、使える局面も多い。
そんな術を使ったって事は……こいつ、本当は、どっちなんだ?
力づくしか出来ねえヘボか、力も技術も有る達人か?
「消防隊に出動を要請。あと県警の交通課にも連絡。こちらのカメラの映像を消防隊と県警に送信してくれ」
レンジャー隊の隊長が向こうの後方支援チームに無線で連絡している。
車を運転してた奴らの中にも身体干渉能力の影響を受けたのが居たようで……車道では、あらぬ方向を向いた車が何台も止まっている。
そして……相棒が後方を振り向き……。
「派手な陽動も有ったもんだな……」
その時、「鬼」が叫んだ。
素人が聞いたなら、密教系の真言……っぽく思うだろうが……だとしても、発音が無茶苦茶で、元は何の呪文だったか、さっぱり判らない代物。
「なっ?」
そして……逃げようとしていた周囲の一般人が次々と転倒。
魔法とか呪いとか心霊系とか……その手の能力は、大きく「特定の1人か何人かを狙う」ものと「不特定多数を狙う」ものに分けられる。
前者は、主に相手の「気配」を標的にするもの。後者は……場所や空間に一時的または半永久的に「呪い」をかけるもの。
当然ながら、同じヤツが使っても、後者の方が効率は悪くなる。
けど……。
『アータヴァカ? どうした?』
全身に痛みが走ったと同時に後方支援チームから連絡。
『ヴァイタルに山程異常が出てる。「鎧」の制御AIが予測した動きと、そっちの動きに不整合が出てる。そのせいで筋肉を損傷した可能性有り』
そう言う事か……。
あたしが着装してる強化装甲服「水城」には、着てる奴の次の動きを予測する機能が有るらしい。
たしか、筋電位とか……予備動作とかを元にして……。
「動こうとした瞬間に……かなり強い『身体干渉』系の能力を食らっちまった」
『多分、そのせいだと思うけど……その「水城」には防御魔法が……』
「破られた。あっさりと……」
マズい。
次から、魔法・心霊系の攻撃を食らったら……自分の力で防ぐしか無い。
身体干渉系は「魔法オタク崩れの魔法使い」どもには精神操作系に比べてイマイチ人気が無いが、色々と制約が有って専門の「職人」じゃないと巧く使い熟せない……例えば「何々について知ってる事を洗い浚い吐け」って「精神操作」を迂闊にやったら「そいつが知ってる真実」じゃなくて「術者が望んでる事を虚偽自白してしまう」とか……精神操作系より、実は、使い勝手がいいし、使える局面も多い。
そんな術を使ったって事は……こいつ、本当は、どっちなんだ?
力づくしか出来ねえヘボか、力も技術も有る達人か?
「消防隊に出動を要請。あと県警の交通課にも連絡。こちらのカメラの映像を消防隊と県警に送信してくれ」
レンジャー隊の隊長が向こうの後方支援チームに無線で連絡している。
車を運転してた奴らの中にも身体干渉能力の影響を受けたのが居たようで……車道では、あらぬ方向を向いた車が何台も止まっている。
そして……相棒が後方を振り向き……。
「派手な陽動も有ったもんだな……」
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