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第二章:極悪対決
アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (7)
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マズい……。
動揺してるのが自分でも判る。
でも……あたしみたいな俗に言う「魔法使い」系は……マトモな流派なら、修行の過程で「平常心」を保つ訓練を散々やらされる。
自分なりの「平常心を保つ」「動揺した時に平常心を取り戻す」方法を身に付けられなかった奴は……残酷だが、他の資質がどんだけ凄くても、そこで不合格だ。
あたしの平常心を取り戻す方法は……怒り。
今までの人生での、色んなムカツいた思い出を想起し……。
「こんちくしょうがッ‼」
まずは……いきなり現われて「鬼」を守ってるあいつを何とか捕縛する必要が有る。
多分、重要な情報は……あいつが握ってる。
誰に雇われてんのか?……とか……雇い主の目的は何か?……とか……「鬼」の正体が、あたしが思ってる通りのヤツか?……とか。
奴の方に向けて駆け出し……。
「お……おい?」
背後から仲間が声をかけるが……無視。
「吽ッ‼」
相手が結んだ印は……金剛夜叉明王のもの……。
「があああ……」
次の瞬間、「鬼」が苦しみ出す。
鬼の周囲を無数の燃える梵字が舞っている……その梵字は金剛夜叉明王の真言。
「鬼」が苦しみ出したのは、放っていた邪気が浄化されたせいらしい。
浄化された邪気は奴が吸い込み……奴の「気」が膨らみ……しまった。
「吽ッ‼」
次は軍荼利明王の印。
奴の「気」が軍荼利明王の真言の梵字へと変り、そして炎の蛇と化して……あたしを呪縛しようとするが……。
「吽ッ‼」
こっちも「気」を放って炎の蛇を打ち破るが……。
続いて、相手の猛攻撃。
あくまで、あたしの脳が「気配」を映像に変換したものだが……あたしの「気」で千切れた炎の蛇は、一度、燃える梵字へと変り、更に炎に包まれた何個もの金色の武器へと変貌し、あたしに向って来るように見える。
「妙・法・蓮・華・経・序・品・第・一」
背後から声。
「助かったよ」
「どういたしまして」
「小坊主」のコードネームを持つ仲間の防御魔法が、奴の攻撃を弾く。
けど……。
「えっ?」
奴は……懐からカードのようなモノを取り出し……そこから……「小坊主」さんの「気」と相性の悪いタイプの「気」が放たれ……。
「忿ッ‼」
今度は「ミラージュ」が「気」を放ちカードから放たれた「気」にぶつける。
「がああああ……」
その時……「鬼」の悲鳴。
「その手が……有ったか……」
応援に来てくれた仲間の1人「猿神」の武器は弓矢。
矢の種類を変えて、色々な敵や状況に対応する事が出来る。
その矢の1種類……「浄化」系の霊力を込めた矢を……弓で放たずに、直接、鬼に突き刺していた。
「離れろ……あんたでも、そいつの近くに長時間居ると、悪影響を受けるぞ」
「了解」
物理的な傷は受けているけど……矢に込められた霊力のせいで異界への門を巧く開けないようだ。
「貴様ら……」
「鬼」の手助けをしていた「奴」が怒りの声……しまった……。
「奴」の守護尊は……あたしと同じ「明王」系。
「奴」にとっては……怒りを感じている時こそ逆に冷静になる上に……力も増す。
「オン・マカラギャ・バゾロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャク・ウン・バン・コク‼」
次の瞬間、凄まじい攻撃が放たれた。
動揺してるのが自分でも判る。
でも……あたしみたいな俗に言う「魔法使い」系は……マトモな流派なら、修行の過程で「平常心」を保つ訓練を散々やらされる。
自分なりの「平常心を保つ」「動揺した時に平常心を取り戻す」方法を身に付けられなかった奴は……残酷だが、他の資質がどんだけ凄くても、そこで不合格だ。
あたしの平常心を取り戻す方法は……怒り。
今までの人生での、色んなムカツいた思い出を想起し……。
「こんちくしょうがッ‼」
まずは……いきなり現われて「鬼」を守ってるあいつを何とか捕縛する必要が有る。
多分、重要な情報は……あいつが握ってる。
誰に雇われてんのか?……とか……雇い主の目的は何か?……とか……「鬼」の正体が、あたしが思ってる通りのヤツか?……とか。
奴の方に向けて駆け出し……。
「お……おい?」
背後から仲間が声をかけるが……無視。
「吽ッ‼」
相手が結んだ印は……金剛夜叉明王のもの……。
「があああ……」
次の瞬間、「鬼」が苦しみ出す。
鬼の周囲を無数の燃える梵字が舞っている……その梵字は金剛夜叉明王の真言。
「鬼」が苦しみ出したのは、放っていた邪気が浄化されたせいらしい。
浄化された邪気は奴が吸い込み……奴の「気」が膨らみ……しまった。
「吽ッ‼」
次は軍荼利明王の印。
奴の「気」が軍荼利明王の真言の梵字へと変り、そして炎の蛇と化して……あたしを呪縛しようとするが……。
「吽ッ‼」
こっちも「気」を放って炎の蛇を打ち破るが……。
続いて、相手の猛攻撃。
あくまで、あたしの脳が「気配」を映像に変換したものだが……あたしの「気」で千切れた炎の蛇は、一度、燃える梵字へと変り、更に炎に包まれた何個もの金色の武器へと変貌し、あたしに向って来るように見える。
「妙・法・蓮・華・経・序・品・第・一」
背後から声。
「助かったよ」
「どういたしまして」
「小坊主」のコードネームを持つ仲間の防御魔法が、奴の攻撃を弾く。
けど……。
「えっ?」
奴は……懐からカードのようなモノを取り出し……そこから……「小坊主」さんの「気」と相性の悪いタイプの「気」が放たれ……。
「忿ッ‼」
今度は「ミラージュ」が「気」を放ちカードから放たれた「気」にぶつける。
「がああああ……」
その時……「鬼」の悲鳴。
「その手が……有ったか……」
応援に来てくれた仲間の1人「猿神」の武器は弓矢。
矢の種類を変えて、色々な敵や状況に対応する事が出来る。
その矢の1種類……「浄化」系の霊力を込めた矢を……弓で放たずに、直接、鬼に突き刺していた。
「離れろ……あんたでも、そいつの近くに長時間居ると、悪影響を受けるぞ」
「了解」
物理的な傷は受けているけど……矢に込められた霊力のせいで異界への門を巧く開けないようだ。
「貴様ら……」
「鬼」の手助けをしていた「奴」が怒りの声……しまった……。
「奴」の守護尊は……あたしと同じ「明王」系。
「奴」にとっては……怒りを感じている時こそ逆に冷静になる上に……力も増す。
「オン・マカラギャ・バゾロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャク・ウン・バン・コク‼」
次の瞬間、凄まじい攻撃が放たれた。
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