34 / 89
第三章:ピースブレイカー
ニルリティ/高木 瀾(らん) (5)
しおりを挟む
「え……えっと……何で、その格好なんだ?」
後方支援要員の1人である望月は、私と陽が強化装甲服用のインナーを着ているのを見て、そう言った。
「今日も出撃の可能性が有る。ところで兄貴……」
「おい、大体、なんで、こんだけメンバーを呼び出したんだよ?」
コードネーム「猿神」の「中身」である金子裕天は、私の質問を遮って、そう訊いてきた。
「まずは、この映像を見てくれ。この『鬼』の体温、どう思う?」
「どうなってんだ、これ? 本物の……」
「人間にしては低いけど、周囲の気温よりは高い」
「でも、哺乳類なら低体温症で死んなきゃおかしい体温だ。爬虫類なんかは専門外だけど……」
「あまり、爬虫類には見えない外見だな。ところで、今村……」
私は狼男に変身する能力を持つ今村亮介に、そう言った。
「何だ?」
「あの時、あの場に居た味方の中で、防毒マスク付のヘルメットをしていなかったのはお前だけだ。何か変な臭いを感じなかったか?」
「う……う~ん、言われてみれば……何か……消臭剤っぽい臭いと……あと……たしかに変な……何か、嫌な臭いが……」
「腐敗臭?」
「言われてみれば、そうかも……」
「なに、じゃあ、この『鬼』は死体で……もう、腐敗が始まってるって事? で、この『鬼』の体温の正体は……腐敗熱か?」
『こちら、大牟田チーム、そっちからの依頼をやったけど……』
その時、別チームから連絡が入る。
「おい、何を依頼した?」
「足が付かないルートで、県警の久留米署に電話してくれって頼んだ。『久留米に来た時に落とし物した』みたいなの問い合わせを電話でやってくれってな」
『電話に誰も出ないぞ』
「へっ?」
『こちら、太宰府チーム。同じく足の付かない番号から久留米の警察病院に電話したが、誰も出ない』
「お……おい、どうなってる?」
「多分だが……昨日の動画配信者と、機動隊員も……あの『鬼』に似た存在と化した」
「冗談だろ……。最悪だ……」
最悪の予想が当った……。
久留米市内の警察業務は……ほぼ麻痺している。
あと、警察関係者が……かなり……死んでるか、あの『鬼』の同類と化している。
後方支援要員の1人である望月は、私と陽が強化装甲服用のインナーを着ているのを見て、そう言った。
「今日も出撃の可能性が有る。ところで兄貴……」
「おい、大体、なんで、こんだけメンバーを呼び出したんだよ?」
コードネーム「猿神」の「中身」である金子裕天は、私の質問を遮って、そう訊いてきた。
「まずは、この映像を見てくれ。この『鬼』の体温、どう思う?」
「どうなってんだ、これ? 本物の……」
「人間にしては低いけど、周囲の気温よりは高い」
「でも、哺乳類なら低体温症で死んなきゃおかしい体温だ。爬虫類なんかは専門外だけど……」
「あまり、爬虫類には見えない外見だな。ところで、今村……」
私は狼男に変身する能力を持つ今村亮介に、そう言った。
「何だ?」
「あの時、あの場に居た味方の中で、防毒マスク付のヘルメットをしていなかったのはお前だけだ。何か変な臭いを感じなかったか?」
「う……う~ん、言われてみれば……何か……消臭剤っぽい臭いと……あと……たしかに変な……何か、嫌な臭いが……」
「腐敗臭?」
「言われてみれば、そうかも……」
「なに、じゃあ、この『鬼』は死体で……もう、腐敗が始まってるって事? で、この『鬼』の体温の正体は……腐敗熱か?」
『こちら、大牟田チーム、そっちからの依頼をやったけど……』
その時、別チームから連絡が入る。
「おい、何を依頼した?」
「足が付かないルートで、県警の久留米署に電話してくれって頼んだ。『久留米に来た時に落とし物した』みたいなの問い合わせを電話でやってくれってな」
『電話に誰も出ないぞ』
「へっ?」
『こちら、太宰府チーム。同じく足の付かない番号から久留米の警察病院に電話したが、誰も出ない』
「お……おい、どうなってる?」
「多分だが……昨日の動画配信者と、機動隊員も……あの『鬼』に似た存在と化した」
「冗談だろ……。最悪だ……」
最悪の予想が当った……。
久留米市内の警察業務は……ほぼ麻痺している。
あと、警察関係者が……かなり……死んでるか、あの『鬼』の同類と化している。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる