世界を護る者達:毒戰寒流

蓮實長治

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第四章:A Hard Day

アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (4)

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 邪気の発生源らしい部屋の入口は……やたらと頑丈そうな金属製のドアだった。
「あ……開かない……」
 レンジャー隊の隊長レッドが開錠ボタンから番号を何度も入力したが……ええっと、エラー通知らしい「ブ~ッ」って音は……何度目だっけ? 5回目からは数えてねえや。
「このメーカのドアロックって、たしか、メンテナンス用の強制開錠コードを使い回してなかったか?」
「えっ?」
 相棒のとんでもない発言に、レンジャー隊の隊長レッドが阿呆っぽい声をあげる。
 顔は口元しか見えてないけど……多分、阿呆っぽい表情かおになってそうだ。
「え……えっと……使い回すって、どう言う意味?」
「このメーカのドアロックは、型式・年式が同じだと、全部、メンテナンス用の強制開錠コードが同じなんです」
「え……えっと、強制開錠コードって、もしかして……その……」
「メーカの人間しか知らない筈の、どんな設定にして、どんな暗証番号を登録していようとも強制的にドアを開ける為の番号ですが……」
 相棒の口調は……「何で、こんな小学生でも知ってる事を、わざわざ説明しなきゃいけないんだ?」的な糞面倒臭そうなモノ。
「……」
「どうしました?」
「何で、そんな阿呆な設計になってんのッ⁉」
「何で、そんな阿呆な設計をやるいい加減な会社に重要な備品を発注したんですかッ⁉」
「知らないよッ‼ 同じ警察って言っても別組織カイシャだから……」
『お取り込み中ごめん、今から言うの入力してみて』
 後方支援チームから通信。
「はぁ……やれやれ。私が『悪堕ち』とやらをするとしたら……意味不明な『大人の事情』って奴を全世界から消し去りたい、って誘惑に屈した時だな」
 相棒のその台詞は、わざとらしさテンコ盛りな感じの口調だった。
 しかし、理屈っぽいにも程が有る悪堕ちも有ったもんだ。
 とは言え……。
「ちょっと待て……」
「何だ?」
「マジで糞ヤバい邪気だ……準備させろ」
「判った」
 強化装甲服パワードスーツの防毒・防塵マスクにかけられてる「浄化」系の魔法を活性化させ深呼吸。
 邪気を浄化された空気が肺に満ち、全身に「気」が満ちる。
「下って。もし、私達に何か有ったら、私達を見捨てて逃げて、応援を呼んで下さい」
「う……うん……」
 相棒がレンジャー隊の隊長レッドに指示。
「開けるぞ……いいか?」
「ああ……」
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