世界を護る者達:毒戰寒流

蓮實長治

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第四章:A Hard Day

ニルリティ/高木 瀾(らん) (4)

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「一応、確認してくれ。これが邪気とやらの発生源で、これのせいで、これをここに持ち込んだ県警の鑑識の職員はゾンビ化した可能性が高い。それで間違い無いか?」
「阿呆、そんな危険なモノ、近付けんじゃねえよッ‼」
 相棒は私が持って来た、金属製の盆に載せられ、透明なプラスチック製バッグに入った腕を見て、そう言った。
「私の推定が正しいであろう事だけは理解出来た」
「おめえ、そのヘルメットの下で、くだんね~冗談を言ってる時の例のいつもの表情かおになってるだろッ‼」
「困ったな。盛大に拍手したいが、見ての通り両手がふさがってる」
 誰かに、これを持ってもらわないと私がこれからやりたい事が出来ないが、相棒は嫌がっている。
 仕方ない。
「すいません、少しの間でいいんで、これ持っててもらえませんか?」
 私は、レンジャー隊の隊長レッドにそう言った。
「えッ?」
「持っててもらえますよね?」
 私は両腕の隠しブレードを展開。
「……あ……はい」
 私は、レンジャー隊の隊長レッドに「鬼の腕」が載っている金属製の盆を渡し……。
「えっ? ちょ……ちょっと……何すんのッ?」
 私は、霊力が封入された短剣を2本抜いて……思いっ切り……。
「うわああああッ‼」
「逃げない、落さない、慌てない。判りましたか?」
「はいいいいいいッ‼」
 私は短剣を「鬼の腕」に突き刺す。
 更に短剣を抜いて突き刺す。
 ダメ押しで更に突き刺す。
「おい、これで大丈夫か?」
「あ……ああ……邪気は消えた訳じゃないけど……一時的には封じ込められてる」
「良かった。後は応援に任せよう」
「あのさ……」
「何だ?」
「そう云うとこだぞ、おめ~。あたしらは『正義の味方』って呼ばれてんのに、おめ~は全然『正義の味方』らしくね~のは……」
「私はフィクションの登場人物じゃない。現実の人間だ。見ず知らずの誰かのイメージ通りの人間になる義務なんて無い」
「やれやれ……あ~すいませんね、あたしの相棒、ホラー映画とコメディ映画の区別が付かね~よ~なサイコ野郎なんで」
 相棒はレンジャー隊の隊長レッドにそう声をかける。
「あ……あ……あ……ところで、これ、どこに置いたらいいの?」
「この部屋の中の適当な場所に……」
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