55 / 89
第五章:The Good, the Bad, the Weird
アータヴァカ/関口 陽(ひなた) (5)
しおりを挟む
「起きて、到着たよ」
「は……はい……」
後方支援チームの権藤さんの車でやって来たのは……阿蘇山の近くに有る……。
一見、良く有る温泉旅館。
それも、温泉地に良く有る「建増ししてる内に中に入ったら迷いそうな構造になっちまった」のが外観からでも判るよ~な感じのヤツだ。
でも、実は……。
弱った体に、大地から吹き出す「気」が染み込む。
この辺り一帯は中国の風水なんかで言う「龍穴」みて~なモノらしい。
「じゃあ、支払いはコレで。病院って言っても、民間・公的どっちの健康保険も効かない上に、魔法系の治療だけじゃなくてCTとかMRもガンガン使うようなとこなんで」
そう言って渡されたモノは……。
「今時、現金っすか? それも、こんなとんでもね~金額?」
紙のお金が一〇〇枚ぐらいは入ってそうな封筒を……2つ。
「クレジット・カードや銀行振込や電子マネーも使える。けど、あくまで非推奨」
「何でっすか?」
「現金以外だと……やろうと思えば患者の身元の手掛かりになる。この病院が信用出来る理由の1つが、それだよ。この病院そのものが、スタッフや……何だったら幹部も信用してない。不心得者が紛れ込んでも、患者に与える被害がなるべく小さくなるシステムになってる」
「なるほどね」
「けど、一応は領収書もらっといて。今渡したお金を使った場合は、ジュース1本でも」
「判りました」
「あと、判ってるよね? ここは中立地帯。犯罪組織・テロ組織・公的機関、そして『NEO TOKYO』の自警団や俺達みたいな連中まで、金さえ出せば素性を訊かずに治療をしてくれる。他の患者の中に、史上最悪クラスの連続殺人鬼やテロ組織のボスや自分の家族や友達や恋人を殺した相手が居ても見ざる・言わざる・聞かざるに徹して」
「はい」
あたしが、そう答えた途端、権藤さんの表情が……。
けど……視線が向いてた先は、あたしじゃなかった。
振り返って、その視線の先を……えっ?
「どこのマヌケっすか?『患者の素性を一切訊かない』病院に……素性が思いっ切りバレそうな車で乗り込んで来やがった阿呆は……?」
対異能力犯罪広域警察のマークが入った白黒のバンが4台、この「病院」の駐車場の乗り入れてきやがった。
って……何か、嫌な予感しかしね~んだけど……。
「は……はい……」
後方支援チームの権藤さんの車でやって来たのは……阿蘇山の近くに有る……。
一見、良く有る温泉旅館。
それも、温泉地に良く有る「建増ししてる内に中に入ったら迷いそうな構造になっちまった」のが外観からでも判るよ~な感じのヤツだ。
でも、実は……。
弱った体に、大地から吹き出す「気」が染み込む。
この辺り一帯は中国の風水なんかで言う「龍穴」みて~なモノらしい。
「じゃあ、支払いはコレで。病院って言っても、民間・公的どっちの健康保険も効かない上に、魔法系の治療だけじゃなくてCTとかMRもガンガン使うようなとこなんで」
そう言って渡されたモノは……。
「今時、現金っすか? それも、こんなとんでもね~金額?」
紙のお金が一〇〇枚ぐらいは入ってそうな封筒を……2つ。
「クレジット・カードや銀行振込や電子マネーも使える。けど、あくまで非推奨」
「何でっすか?」
「現金以外だと……やろうと思えば患者の身元の手掛かりになる。この病院が信用出来る理由の1つが、それだよ。この病院そのものが、スタッフや……何だったら幹部も信用してない。不心得者が紛れ込んでも、患者に与える被害がなるべく小さくなるシステムになってる」
「なるほどね」
「けど、一応は領収書もらっといて。今渡したお金を使った場合は、ジュース1本でも」
「判りました」
「あと、判ってるよね? ここは中立地帯。犯罪組織・テロ組織・公的機関、そして『NEO TOKYO』の自警団や俺達みたいな連中まで、金さえ出せば素性を訊かずに治療をしてくれる。他の患者の中に、史上最悪クラスの連続殺人鬼やテロ組織のボスや自分の家族や友達や恋人を殺した相手が居ても見ざる・言わざる・聞かざるに徹して」
「はい」
あたしが、そう答えた途端、権藤さんの表情が……。
けど……視線が向いてた先は、あたしじゃなかった。
振り返って、その視線の先を……えっ?
「どこのマヌケっすか?『患者の素性を一切訊かない』病院に……素性が思いっ切りバレそうな車で乗り込んで来やがった阿呆は……?」
対異能力犯罪広域警察のマークが入った白黒のバンが4台、この「病院」の駐車場の乗り入れてきやがった。
って……何か、嫌な予感しかしね~んだけど……。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる