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第三章:最強のライバル登場、その名は「ちびすけ」

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「優希ちゃん、何でッ?」
 「何でッ?」って何でッ?
「私の気持ち知ってる筈なのに……」
 知らんッ‼ 知らんッ‼ 知らんッ‼ 全く知らんッ‼
「私……子供の頃から人間やめて恐竜になりたかったんだよ……」
 その一言で……あたしも、この場に居る恐竜2匹も……完全にポカ~ン状態。
「ガジくんに私の体を食べてもらえれば……私の体がガジくんのお肉の一部になれたのに……」
 ……。
 …………。
 ……………………。
 全員、更にポカ~ン。
 さっきまでがポカ~ン度一〇〇ぐらいとするなら……今は、ポカ~ン度一億を余裕で超えている。
 初めて見た。
 反応に困ってるスーちゃんの姿を……。
 スーちゃん、最大の宿敵は、この角竜じゃなかった。
 スーちゃんは、自分から自分の最大の宿敵の部屋に居候してたのだ……。
「それ……恐竜になるのとは違うと思うぞ……」
 ちびすけさんが……ボソリとつぶやいた。
「あ……言われてみれば……じゃあ……そうだッ‼ スーちゃん」
「な……何ね?」
ッ‼」
 この妖怪と出会って……初めて、こいつとあたしの心が1つになった。
 真子ちゃんの言う通りにしたら……確実に何かマズい事が起きる。
 でも、その時……。
 真子ちゃんは……スーちゃんを抱き締めて……。
 スーちゃんの耳元で(って、どこが耳か良く判んないけど)何かを囁いて……。
 それを聞いた……自称「獣脚類の妖怪」は、完全に悪魔に魂を売ったよ~な表情かおになり……。
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