魔法少女☆優希♡レジイナ♪

蓮實長治

文字の大きさ
50 / 56
第六章:New Deal

(7)

しおりを挟む
 気付いた時には……あたし達は……爆弾みたいなモノが先端に付いた長い棒を手に持っている、大昔の潜水服みたいな格好の集団に囲まれていた。
 そして、もう一人……。
 潜水服集団を率いてるらしい……ナチのSSのコスプレの女の子。
 その@#$%コスプレの女の子は……腕を組んで高笑いしながら、何かを言ってるけど……。
 聞こえない……。
 耳がキーンとなって聞こえない。
 あたしは、まず、自分の耳を指差した後に、両手でバツの形を作る。
 @#$%ナチ女は……それを見て「へっ?」と言う顔になり……しばらく考え込み、何かを叫ぶ。
 そして、@#$%ナチ女の叫びと共に、潜水服の一団は、体育の授業の時の「休め」の姿勢。
 じりじり……。
 夏休みも終りに近いけど……地球温暖化のせいで、まだ、とんでもない猛暑の中、時間だけが過ぎてゆき……。
「あ……そろそろ、耳は大丈夫になったか?」
「う……うん……」
 ナチコスの@#$%と、あたしは世にもマヌケな会話を交す。
「お……お前たち人間は、我々、レプタリアンが人間に文明を授けたのは、嘘だとほざいているが……」
 本当は高笑いしながら言うつもりだったらしい台詞は……完全な棒読み。
「見るがいい……これが、我々がお前達に文明を授けた証拠だ。日本が世界に誇る『特攻隊』も、我々が、お前達に授けたものだったのだぞ……」
「文明授けるなら、もっとマシなモノを授けろ」
「もっとマシなモノって何だ?」
「駄目だこりゃ……」
「お前らに日本人に『特攻隊』と云う世界に誇る文明を授けた我々を阿呆扱いするのかッ?」
「11×11は、暗算でやってみて」
「判る訳ないだろッ‼ お前が、すぐに計算出来るのなら、我々がお前らより劣った種族だと認めてやっても良いが出来る訳……」
 どたん。ばたん。
 どたん。ばたん。
 どたん。ばたん。
 どたん。ばたん。
 この猛暑に、潜水服みたいな格好して、野外で立ちんぼ。
 あたしとナチ女が世にも低レベルな口喧嘩を交す中、謎の潜水服の集団は……次々と倒れていく。(多分、熱中症)
「121」
「嘘だ、嘘だ、絶対に嘘だ。デマカセだと、今、証明してやる」
 そう叫びながら、ナチ女はスマホを取り出し……。
「もしもし、司令部。私です。あの……11×11はいくつですか? えっ? あ~、すいません、お願いですから、殺さないで下さいぃぃぃぃぃッ‼」
 ナチ女は、近くで倒れてる潜水服コスから爆弾付きの棒を奪い……。
「そ……そこに居る、我等が同胞を渡せ」
「何か……あなた達、爬虫類人間同士で内輪揉めやってるように思えるんだけど……それも、その内輪揉めの中心人物は……」
 あたしは、亀人間化したあおいちゃんを指差す。
「な……何故、判った……? そ……そんな馬鹿な……。我々は……お前ら人間に、そんな高い知能を授けた覚えは……」
「馬鹿でも判るよ」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ。クソ、司令部に戻ったら、情報を漏らした裏切り者を見付け出して粛清だッ‼」
「あの……えっと……ちょっとした思い付きなんだけど……」
「まあ……人間の思い付きなど、愚にも付かんモノだろうが、聞くだけ聞いてやろう」
「仮に、あんた達が人間に文明を授けたってのが本当だとしても……」
「本当だ」
「あんた達、知能がすごく退化したとか無いの? その……人間に文明を授けた頃よりも……」
 変態女は、一瞬、あたしが何を言ってるか理解出来なかったような表情。
 続いて、段々とショックを受けて……。
「な……な……なにを言ってる? そんな筈が……無い無い無い無い無いッ‼」
 図星だったようだ。否定のしたかも馬鹿っぽい。
「あ……あの……なんか、あたし、迷惑かけてるみたいなんで、大人しく捕まります」
「ちょ……ちょっと待ちなよ……あおいちゃん……」
「ご……ごめん……何か嫌な予感しかしないけど……優希ちゃんの事は忘れないよ」
 そう言って、自分から@#$%女の方に走り去る……走り去る……走り……えっと、亀人間だからって、人間の姿の時より走るスピードが段違いに遅くなくても、良くない?
 あと、何で、わざわざ「女の子走り」?
 @#$%女は、映画やアニメでよくあるテレポーテーション用の空間の穴を開いて……。
「ぐははは……これで、お前らも終りだ。この娘を生贄にして……阿蘇山を爆発させ、火山性ガスで、この辺り一体の恐竜どもを皆殺しにしてやるッ‼ 我々の勝利だッ‼」
 ……。
 …………。
 ……………………。
 えっ……?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...