頭良さげに見える事より本当に頭がいい事を優先するとは、さてはお前、馬鹿だな

蓮實長治

文字の大きさ
1 / 1

頭良さげに見える事より本当に頭がいい事を優先するとは、さてはお前、馬鹿だな

しおりを挟む
「おい、どうなってる?」
 世界的なSNSの運営会社を買収しCEOとなって1年余り、社内の反主流派とマスゴミどもによって、私は性犯罪常習者の濡れ衣を着せられてしまった。
 もちろん、私が所有するSNSを使って濡れ衣を晴らそうとしたのだが……。
「正常です。これまでと註釈機能AIの動作は何も変っていません」
 クソ、この阿呆エンジニアも反主流派なのか……?
 ええい、この社会の権力闘争に見事勝利した暁には、こいつも馘だ馘だ馘だ馘だッ‼
「どこが正常だッ‼」
 私が濡れ衣を着せられる直前に導入された新機能「註釈機能AI」は私の釈明投稿に対して、とんでもない註釈を付けたのだ。
『この投稿は信用出来ないと判断されます』
 そして、私の釈明投稿に付いたレスポンスは……。
『それが無罪の証拠なら、何で連続殺人鬼の○○○は有罪判決なんですか?』
『何、感情的になってんですか?』
lol大爆笑
『大草原』
 あとは、ネットミーム化してる画像や動画を貼り付けて私を論破してる気になってる糞野郎ども。
 社長権限で、そのアカウントを削除か凍結しようとしたら……今度はAIがとんでもない警告を出してきた。
『そのアカウントは社長のお気に入りか将来そうなる可能性が高いと判断されます。削除には社長の承認が必要です』
 だから、社長は私だッ‼
「いや、本当に、社長の連続レ○プ事件発覚前からAIの仕様も変ってない筈なんですよ……」
「誰がレ○プ魔だッ‼」
「その話は弁護士や検事にやって下さい。ともかく、社長がOKを出した時点で、学習データも更新してないんで、AIの動きは変って無い筈なんです。変ったのは社長や世の中です」
「そんな馬鹿な筈が有るかッ?」
「いやだって……」
「だって何だッ?」
「あのAIは……社長の投稿や社長がお気に入りにした投稿を『頭がいい投稿』と見做して評価基準を自動生成したので」
 いや、待て、どうなってる?

「ようやくAIの動作解析が終りました」
「ふざけるな……何日かかった……」
「2~3日ですが……」
「その2~3日の間に、ウチの会社の株価が、どれだけ落ちたと思う?」
「すいません。私、投資には興味が無いので」
「この阿呆が……」
「だって、『優秀な社員に報酬として我が社の株式を譲渡する』って制度を廃止したんですよ。それ以降、我が社の社員は誰も我が社の株価に興味なんて持ってませんよ」
「クソどもが……、もういい。で、どうして、AIは、私の投稿を嘘と判断し……私を誹謗中傷してる連中を、私の『お気に入り』だと勘違いしたんだ?」
「ですので、社長の投稿や、社長がお気に入りにした投稿を『善い投稿』と見做す事で評価基準を自動生成したせいです」
「それは、この前も聞いたぞ」
「だから、AIは……社長の好みに合せて、少ない文字数で何かをズバリと断言するような投稿を『頭がいい投稿』つまり『信用出来る内容』と見做し、社長の釈明のような長々と論理的な投稿は『頭が悪い投稿』つまり『信用出来ない内容』と見做したんです」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

真実の愛ならこれくらいできますわよね?

かぜかおる
ファンタジー
フレデリクなら最後は正しい判断をすると信じていたの でもそれは裏切られてしまったわ・・・ 夜会でフレデリク第一王子は男爵令嬢サラとの真実の愛を見つけたとそう言ってわたくしとの婚約解消を宣言したの。 ねえ、真実の愛で結ばれたお二人、覚悟があるというのなら、これくらいできますわよね?

身体交換

廣瀬純七
SF
大富豪の老人の男性と若い女性が身体を交換する話

何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?

ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。 それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。 「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」 侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。 「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」 ※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい…… ◇テンプレ婚約破棄モノ。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。 〔2026/02・大幅加筆修正〕

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。

カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。 だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、 ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。 国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。 そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

処理中です...