1 / 1
複製された「天国」と「生者の世界」からの侵略者
しおりを挟む
俺達は雌人間と雌エルフの混成軍を峡谷に追い詰めた。
「げへへへ、いつもながら馬鹿な奴らだぜ‼」
「あの谷の先は行き止まりだってのによぉ‼」
だが、谷の半分まで来た時……。
「えっ⁉」
「うそ……⁉」
「そ……そんな馬鹿な……⁉」
おい、待て……。
奴らは確かに「魔法」を使える。
しかし、それは、あくまで、俺達にとっての娯楽である「狩り」に、ちょっとしたスリルを沿えるだけのモノだった筈だ……。
俺の仲間達は次々と……一発食らっただけで、体が跡形も無く消え去る程の強力な攻撃魔法で死んでいった。
「く……くそ……どうなってやがる?」
どう考えても「ルール違反」だ。
俺は「生前」の事は良く覚えていない。
しかし、俺達はどうやら、生きてた頃、善行を積んだらしい……。
と言っても、他の種族からすれば「自分達を虐待・虐殺した」ように見えるだろうが、俺達、オーク族の守護神は立派な「善行」と見做してくれる。
だから、俺達は、今、この世界に居る筈だった……。「死後の世界」の一画に有る「オーク族にとっての天国」に。
俺達は、そこで、俺達の守護神が「地上」から攫って来た雌人間や雌エルフを狩って楽しく暮してる筈だった。
しかし、この世界では、弱体化してる上に、頭も悪くなっている筈の雌人間や雌エルフどもが俺達に「遊び」の範囲を超えた反撃をした挙句……。
俺は、一緒に狩りに行った仲間が、ほぼ全滅した中で、奇跡的に生き残る事が出来た。
遠かった……。
五体満足なら、すぐに帰れる筈だった。
だが、片手・片足を失ない、刀を杖代りにしている今の俺にとっては、俺の部族の村は……遥か彼方にしか思えなかった。
「何でだよ……神様……」
ここは俺達の天国だ。どんな重傷を負っても……それこそ、今の俺のように手足を失なっても、すぐに傷は治る筈だった。
しかし、半日経っても……血こそ止まったが……。
いや……意識が朦朧としてきた。
血が止まったのではなく……流れ出す血が無くなりかけてるのかも知れない。
俺達の村は焼き討ちに遭っていた。
本当ならば……俺達は万が一、この「オークの天国」で死んでも復活は出来る。
しかし、いくつも「オークの天国」の「ルール」が無効化されている以上、多分、死んじまった仲間達は……死んだままだろう……。
天国で死んだらどうなるかは、想像も付かないが……。
俺は泣いた……男らしくないとは思ったが……泣き叫ばずにはいられなかった……。
当然、大声で泣き喚いたせいで、俺の村を焼き討ちにしている雌人間と雌エルフどもに発見され……。
「放っておきますか?」
「こいつが最後の一匹だ。こいつが死ねば、この『世界』そのものが消滅する。次の世界に行きますか」
「ここより歯応えが有る世界だといいなぁ……」
何本もの矢が刺さって倒れ伏した俺を取り囲んでいた雌人間や雌エルフは……おい……何だ……この魔法は……?
次々と姿を消してゆき……。
「う……うそ……」
あの雌人間どもや雌エルフどもが言った通り……世界そのものが消えつつ有った。
世界は無数の四角い欠片に変り……そして……その四角い欠片も消滅していった。
この「オークの天国」は……俺の周囲のほんのわずかな広さしか残っていなかった。
「どうなってんだよ……神様……?」
「呼んだ?……自己紹介した方がいいかな? この世界の管理者だ」
えっ?
お前、誰だ?
俺達の神様の姿は……人間の雌にクリソツだって言うのか?
「安心して。君達のオリジナルは無事だから」
「どうなってんだよ?」
「君達は、本当は人間じゃないから説明する義務は無いんだけど、あんまりにも可哀そうなんで、消えちゃう前に説明ぐらいはした方がいいかな、と思ってさ……」
「俺達、誇り高きオークを人間と一緒にすんな‼」
「人間だよ、君達は元々は……」
「はぁ?」
「君達は……物理世界での……君達に判り易く言えば『地上』の人間達の支配階級だった。かつてはね……」
「じゃあ、何で、俺達はオークになって『オークの天国』に居たんだ?」
「地上では、科学技術……これまた君達に判り易く言えば『魔法』が発達したり……魔法の発達で世の中が大きく変化して……君達の優位性は失なわれていった。君達はいつしか、君達が劣った者と見做してた者達に追い抜かれていったんだ。不利になっていった君達は、かつて君達が『劣った者』と見做していた者達に慈悲と寛容を乞うた」
「えっ?」
「だけど『寛容』とは、『強い者・上位の者・正しい者』が『弱い者・下位の者・間違った者』に対して与えるモノだ。弱者であっても自分達が正しと信じる者は、強者に何かの要求をする時、寛容であれと言うのではなく、当然の権利・正義としてその要求を行なうだろう。かつて『劣った者』と見做していた相手に『俺達に寛容であれ』と云う要求をした時点で……君達は人間の支配者階級ではなくなった事を自分達で認めた……かつて君達が劣った者と見做し、君達に支配されていた階級は……そう考えた」
な……何だ……こいつが言ってる事の半分も理解出来ない……。なのに……。こいつの言う事を聞いてはいけない……こいつは嘘は言ってないが……俺の心を粉々に砕く「残酷な真実」を告げようとしている……。そう俺の本能が告げていた。
こいつは「俺を可哀そうに思ったから現われた」と言っていたが……本当は……この「オークの天国」最後の1人である、俺をいたぶって遊ぶ為に、ここに来たのだ……多分。
「そこで、ボク達は、支配者ではなくなった事を自ら認めた君達に『寛容』の心を示した。君達のような時代遅れの人間と、ボク達のような新しい時代に生きる事を選んだ人間は共存出来ない。だから……電脳空間……君達の言う『死後の世界』に、君達が好きに遊べる隔離世界を提供した。そして……君達は、この世界で好き勝手に生きている内に……この世界の時間では数世代だが……物理空間ではほんの数年で……人間からオークに変貌したんだ」
「おい……待て……。お前の言ってる事は良く判らんが……でも……何で、今になって、こんな事が起きたんだ?」
ほぼ死にかけてる筈の俺の体に、どうして、こんな力が残されていたのか?……だが、その力も、事態を打開するには役に立たない。
俺の体は震え出し……呼吸は荒くなり……心臓がバクバク言いだした。こいつの言う通り……俺が、想像も出来ないような変な魔法が発達した世界の人間の成れの果てだってのが本当なら……その時の記憶が残っている心の奥底の「どこか」が……何かを判り始めていた……。何かロクデモない事を……。
「当然、地上では君達がこの世界でやってる事を不快に思う人が多数派だった。『隔離された仮想世界』の中の出来事とは言え、人間が自分で人間の尊厳を捨て去る忌しい行為だとね。とは言え、君達を不快に思う人達の大半は……我慢した。我慢出来ない少数派も居たけどね」
「そいつらを……俺達の世界に追放して……その代り……俺達を好きに狩らせたのか? お前の言う事が本当なら……人間だった俺達を、ここに追放したように……」
「そうだ。君達を寛容に扱ったように、君達のような不快な人間モドキを殺したいと思う者達も、寛容に扱っただけだよ」
「ふ……ふざけんな……」
「でも、最初に言った通り、君達のオリジナルは無事だよ」
俺の頭の中で、本能と遠い記憶が警告の叫びを大声であげていた。
こいつは……俺に残酷な止めの一撃をやろうとしている、と……。
「この世界は……本物の君達が居る世界の複製を元に作ったモノだ。本物の君達は、君達の本物の天国で今でも楽しく暮しているよ。君達は言うなれば……本物の君達を元に生み出したNPC……君に判り易く説明するなら、魂の無いデク人形だ……。つまり……死んだら……それっきりって事さ。……残り少ない余生を十分に楽しみな」
「げへへへ、いつもながら馬鹿な奴らだぜ‼」
「あの谷の先は行き止まりだってのによぉ‼」
だが、谷の半分まで来た時……。
「えっ⁉」
「うそ……⁉」
「そ……そんな馬鹿な……⁉」
おい、待て……。
奴らは確かに「魔法」を使える。
しかし、それは、あくまで、俺達にとっての娯楽である「狩り」に、ちょっとしたスリルを沿えるだけのモノだった筈だ……。
俺の仲間達は次々と……一発食らっただけで、体が跡形も無く消え去る程の強力な攻撃魔法で死んでいった。
「く……くそ……どうなってやがる?」
どう考えても「ルール違反」だ。
俺は「生前」の事は良く覚えていない。
しかし、俺達はどうやら、生きてた頃、善行を積んだらしい……。
と言っても、他の種族からすれば「自分達を虐待・虐殺した」ように見えるだろうが、俺達、オーク族の守護神は立派な「善行」と見做してくれる。
だから、俺達は、今、この世界に居る筈だった……。「死後の世界」の一画に有る「オーク族にとっての天国」に。
俺達は、そこで、俺達の守護神が「地上」から攫って来た雌人間や雌エルフを狩って楽しく暮してる筈だった。
しかし、この世界では、弱体化してる上に、頭も悪くなっている筈の雌人間や雌エルフどもが俺達に「遊び」の範囲を超えた反撃をした挙句……。
俺は、一緒に狩りに行った仲間が、ほぼ全滅した中で、奇跡的に生き残る事が出来た。
遠かった……。
五体満足なら、すぐに帰れる筈だった。
だが、片手・片足を失ない、刀を杖代りにしている今の俺にとっては、俺の部族の村は……遥か彼方にしか思えなかった。
「何でだよ……神様……」
ここは俺達の天国だ。どんな重傷を負っても……それこそ、今の俺のように手足を失なっても、すぐに傷は治る筈だった。
しかし、半日経っても……血こそ止まったが……。
いや……意識が朦朧としてきた。
血が止まったのではなく……流れ出す血が無くなりかけてるのかも知れない。
俺達の村は焼き討ちに遭っていた。
本当ならば……俺達は万が一、この「オークの天国」で死んでも復活は出来る。
しかし、いくつも「オークの天国」の「ルール」が無効化されている以上、多分、死んじまった仲間達は……死んだままだろう……。
天国で死んだらどうなるかは、想像も付かないが……。
俺は泣いた……男らしくないとは思ったが……泣き叫ばずにはいられなかった……。
当然、大声で泣き喚いたせいで、俺の村を焼き討ちにしている雌人間と雌エルフどもに発見され……。
「放っておきますか?」
「こいつが最後の一匹だ。こいつが死ねば、この『世界』そのものが消滅する。次の世界に行きますか」
「ここより歯応えが有る世界だといいなぁ……」
何本もの矢が刺さって倒れ伏した俺を取り囲んでいた雌人間や雌エルフは……おい……何だ……この魔法は……?
次々と姿を消してゆき……。
「う……うそ……」
あの雌人間どもや雌エルフどもが言った通り……世界そのものが消えつつ有った。
世界は無数の四角い欠片に変り……そして……その四角い欠片も消滅していった。
この「オークの天国」は……俺の周囲のほんのわずかな広さしか残っていなかった。
「どうなってんだよ……神様……?」
「呼んだ?……自己紹介した方がいいかな? この世界の管理者だ」
えっ?
お前、誰だ?
俺達の神様の姿は……人間の雌にクリソツだって言うのか?
「安心して。君達のオリジナルは無事だから」
「どうなってんだよ?」
「君達は、本当は人間じゃないから説明する義務は無いんだけど、あんまりにも可哀そうなんで、消えちゃう前に説明ぐらいはした方がいいかな、と思ってさ……」
「俺達、誇り高きオークを人間と一緒にすんな‼」
「人間だよ、君達は元々は……」
「はぁ?」
「君達は……物理世界での……君達に判り易く言えば『地上』の人間達の支配階級だった。かつてはね……」
「じゃあ、何で、俺達はオークになって『オークの天国』に居たんだ?」
「地上では、科学技術……これまた君達に判り易く言えば『魔法』が発達したり……魔法の発達で世の中が大きく変化して……君達の優位性は失なわれていった。君達はいつしか、君達が劣った者と見做してた者達に追い抜かれていったんだ。不利になっていった君達は、かつて君達が『劣った者』と見做していた者達に慈悲と寛容を乞うた」
「えっ?」
「だけど『寛容』とは、『強い者・上位の者・正しい者』が『弱い者・下位の者・間違った者』に対して与えるモノだ。弱者であっても自分達が正しと信じる者は、強者に何かの要求をする時、寛容であれと言うのではなく、当然の権利・正義としてその要求を行なうだろう。かつて『劣った者』と見做していた相手に『俺達に寛容であれ』と云う要求をした時点で……君達は人間の支配者階級ではなくなった事を自分達で認めた……かつて君達が劣った者と見做し、君達に支配されていた階級は……そう考えた」
な……何だ……こいつが言ってる事の半分も理解出来ない……。なのに……。こいつの言う事を聞いてはいけない……こいつは嘘は言ってないが……俺の心を粉々に砕く「残酷な真実」を告げようとしている……。そう俺の本能が告げていた。
こいつは「俺を可哀そうに思ったから現われた」と言っていたが……本当は……この「オークの天国」最後の1人である、俺をいたぶって遊ぶ為に、ここに来たのだ……多分。
「そこで、ボク達は、支配者ではなくなった事を自ら認めた君達に『寛容』の心を示した。君達のような時代遅れの人間と、ボク達のような新しい時代に生きる事を選んだ人間は共存出来ない。だから……電脳空間……君達の言う『死後の世界』に、君達が好きに遊べる隔離世界を提供した。そして……君達は、この世界で好き勝手に生きている内に……この世界の時間では数世代だが……物理空間ではほんの数年で……人間からオークに変貌したんだ」
「おい……待て……。お前の言ってる事は良く判らんが……でも……何で、今になって、こんな事が起きたんだ?」
ほぼ死にかけてる筈の俺の体に、どうして、こんな力が残されていたのか?……だが、その力も、事態を打開するには役に立たない。
俺の体は震え出し……呼吸は荒くなり……心臓がバクバク言いだした。こいつの言う通り……俺が、想像も出来ないような変な魔法が発達した世界の人間の成れの果てだってのが本当なら……その時の記憶が残っている心の奥底の「どこか」が……何かを判り始めていた……。何かロクデモない事を……。
「当然、地上では君達がこの世界でやってる事を不快に思う人が多数派だった。『隔離された仮想世界』の中の出来事とは言え、人間が自分で人間の尊厳を捨て去る忌しい行為だとね。とは言え、君達を不快に思う人達の大半は……我慢した。我慢出来ない少数派も居たけどね」
「そいつらを……俺達の世界に追放して……その代り……俺達を好きに狩らせたのか? お前の言う事が本当なら……人間だった俺達を、ここに追放したように……」
「そうだ。君達を寛容に扱ったように、君達のような不快な人間モドキを殺したいと思う者達も、寛容に扱っただけだよ」
「ふ……ふざけんな……」
「でも、最初に言った通り、君達のオリジナルは無事だよ」
俺の頭の中で、本能と遠い記憶が警告の叫びを大声であげていた。
こいつは……俺に残酷な止めの一撃をやろうとしている、と……。
「この世界は……本物の君達が居る世界の複製を元に作ったモノだ。本物の君達は、君達の本物の天国で今でも楽しく暮しているよ。君達は言うなれば……本物の君達を元に生み出したNPC……君に判り易く説明するなら、魂の無いデク人形だ……。つまり……死んだら……それっきりって事さ。……残り少ない余生を十分に楽しみな」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
聖女を追放した国は、私が祈らなくなった理由を最後まで知りませんでした
藤原遊
ファンタジー
この国では、人の悪意や欲望、嘘が積み重なると
土地を蝕む邪気となって現れる。
それを祈りによって浄化してきたのが、聖女である私だった。
派手な奇跡は起こらない。
けれど、私が祈るたびに国は荒廃を免れてきた。
――その役目を、誰一人として理解しないまま。
奇跡が少なくなった。
役に立たない聖女はいらない。
そう言われ、私は静かに国を追放された。
もう、祈る理由はない。
邪気を生み出す原因に目を向けず、
後始末だけを押し付ける国を守る理由も。
聖女がいなくなった国で、
少しずつ異変が起こり始める。
けれど彼らは、最後まで気づかなかった。
私がなぜ祈らなくなったのかを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる