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公共キャンペーンに採用する萌えキャラの基準
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「あの……ウチの会社が著作権を持つ萌えキャラとのコラボを取りやめる、ってどう云う事ですか?」
「いや、ウチは一応は公共性の高い機関なので、送っていただいた第一稿の内容を見る限りは、とても採用は無理です」
「あのですね……SNSで、そちらとのコラボを、もう発表してるんですよ。取り止めになったら、炎上するのは、そっちですよ。判ってるんですか?」
「いや、それは、そっちが勝手にやった事でしょう?」
「はあ? 炎上したら、我々に損害賠償でもする気ですか? 言っときますけどSNS世論は我々の味方ですよ」
「いい加減にして下さい。あなた達とコラボしようとした事が間違いだったんです。後は、もう、傷を如何に小さくするかの問題です」
「大体、ウチの『ロボ美ちゃん』のどこがマズいんですか? 巨乳ですか?」
「それは問題の一部です。一番大きな問題は別に有ります」
「肩出しですか? 臍出しですか?」
「違います」
「着衣の上から乳首が見えてる事ですか?」
「許される訳ないですが、それも問題の一部です」
「動画内の乳揺れやパンチラですか?」
「……やる気だったんですか? いや、私だって、いい齢してオタクから足を洗えない人間ですから、あえて言いますけど、八〇年代に発明された『乳揺れ』を未だにやってるって、ダサくないですか?」
「はあっ?」
「オタの端クレの俺から見てもセンス古いしダセえよ」
「あんた、例の『公共性のある宣伝やキャンペーンに使うキャラは人格を感じさせるモノ』って表現規制に賛成してる表現の自由の敵かよッ?」
「おい、いくら、あの萌えキャラがロボットって設定だからって、人格を感じさせるように描く事は出来るだろ。なんだよ、あの虚な目に、相手の言った事を鸚鵡返しにしてるだけのセリフは? 前世紀の冗談ソフトの『人工無能』かよ?」
「あんた、ウチとコラボしようとしてたくせに、ウチの『ロボ美ちゃん』の『ロボ』は『ロボット』の略だと思ってたのかよ? 不勉強も程が有るだろ」
「はあっ? おい『ロボ美』の『ロボ』って何の略だ?」
「ロボトミーだよ。だから、『公共性のある宣伝やキャンペーンに使うキャラは人格を感じさせるモノ』なんてフザケた規制は、ウチの『ロボ美ちゃん』を潰す為のフェミ婆ァどもの陰謀なんだろ?」
「じゃあ、あの『ロボ美』とやらの額の変な機械は何だよ?」
「残らず摘出した前頭葉の代りに埋め込んだ制御装置だって設定だけど、何か問題でも有るのかよ?」
「いい加減にしろッ‼」
「いや、ウチは一応は公共性の高い機関なので、送っていただいた第一稿の内容を見る限りは、とても採用は無理です」
「あのですね……SNSで、そちらとのコラボを、もう発表してるんですよ。取り止めになったら、炎上するのは、そっちですよ。判ってるんですか?」
「いや、それは、そっちが勝手にやった事でしょう?」
「はあ? 炎上したら、我々に損害賠償でもする気ですか? 言っときますけどSNS世論は我々の味方ですよ」
「いい加減にして下さい。あなた達とコラボしようとした事が間違いだったんです。後は、もう、傷を如何に小さくするかの問題です」
「大体、ウチの『ロボ美ちゃん』のどこがマズいんですか? 巨乳ですか?」
「それは問題の一部です。一番大きな問題は別に有ります」
「肩出しですか? 臍出しですか?」
「違います」
「着衣の上から乳首が見えてる事ですか?」
「許される訳ないですが、それも問題の一部です」
「動画内の乳揺れやパンチラですか?」
「……やる気だったんですか? いや、私だって、いい齢してオタクから足を洗えない人間ですから、あえて言いますけど、八〇年代に発明された『乳揺れ』を未だにやってるって、ダサくないですか?」
「はあっ?」
「オタの端クレの俺から見てもセンス古いしダセえよ」
「あんた、例の『公共性のある宣伝やキャンペーンに使うキャラは人格を感じさせるモノ』って表現規制に賛成してる表現の自由の敵かよッ?」
「おい、いくら、あの萌えキャラがロボットって設定だからって、人格を感じさせるように描く事は出来るだろ。なんだよ、あの虚な目に、相手の言った事を鸚鵡返しにしてるだけのセリフは? 前世紀の冗談ソフトの『人工無能』かよ?」
「あんた、ウチとコラボしようとしてたくせに、ウチの『ロボ美ちゃん』の『ロボ』は『ロボット』の略だと思ってたのかよ? 不勉強も程が有るだろ」
「はあっ? おい『ロボ美』の『ロボ』って何の略だ?」
「ロボトミーだよ。だから、『公共性のある宣伝やキャンペーンに使うキャラは人格を感じさせるモノ』なんてフザケた規制は、ウチの『ロボ美ちゃん』を潰す為のフェミ婆ァどもの陰謀なんだろ?」
「じゃあ、あの『ロボ美』とやらの額の変な機械は何だよ?」
「残らず摘出した前頭葉の代りに埋め込んだ制御装置だって設定だけど、何か問題でも有るのかよ?」
「いい加減にしろッ‼」
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