金沢あまやどり茶房 雨降る街で、会いたい人と不思議なひと時

編乃肌

文字の大きさ
表紙へ
3 / 16
1巻

1-3

しおりを挟む
「上に振ってあるこれは金箔きんぱくですか?」
「そう、彩りが加わっていいだろう」

 よく見たらあんころ餅には、キラキラと輝く金箔も散らされている。
 金沢といえば金箔。
 生産環境が適しているため、金沢の金箔生産量は日本で群を抜いている。きらびやかな食用金箔と、落ち着いた色合いの和菓子は、見た目の相性も抜群だ。
 なにより晴哉にとって、あんころ餅は特に縁深いものだ。

「祖母の作るお菓子の中で、特に好きだったのが特製のあんころ餅だったんです。祖母も一番よく作ってくれて……小豆あずきを丁寧にで漉して、滑らかにするんです。一緒に食べた『オトメちゃん』も絶賛していました」
「じゃあこれは、ふたりにとって思い出のお菓子だね」
「はい……いただきます」

 かさねにしつけられた習慣で、きちんと手を合わせてから、晴哉は竹製の菓子楊枝ようじであんころ餅を口に運んだ。

「ん……!」

 ほどよい塩味と甘さが舌にじんわり広がっていく。餡の中に隠れた餅が、しっかりとした噛み応えのある食感を生んだ。ゆっくりと咀嚼そしゃくすれば、過去にかさねが作ってくれたものと、とても味わいが似ている気がした。
『オトメちゃん』と、かさねのあんころ餅を頬張った記憶がよみがえる。


『ハルくん! かさねさんのあんころ餅は、今日も最高ね!』
『オトメちゃんが来る日は、おばあちゃんもいつもより張り切って作っているんだよ』
『嬉しいわ、何個でも食べられそう!』
『……あ、でも』
『もう、わかっているわよ。最後のひとつは食べちゃダメなんでしょう? ちゃんと残してあるから』


 ……そう。
 最後のひとつのあんころ餅だけは、ふたりとも決して食べなかった。
 それにはちゃんと理由があったのだが、そこでアマヤに「手が止まっているよ、どうかした?」と声をかけられ、晴哉は過去から帰還する。
 食べかけのあんころ餅を食べ終えて、添えられた湯呑みのお茶も一口。
 温かい緑茶が体を満たす感覚に、晴哉は「ほう」と息をついた。

「お菓子もお茶も美味しいです。これ、本当にお金を払わなくて……ん? なにか聞こえませんか?」
「ああ、ようやく連れてきてくれたみたいだ」

 不意に晴哉の耳に、出入口のドアの方から、雨音に交じって複数の声が聞こえてくる。

「ね、ねえ、ちょっと君たち⁉ いったいどこから現れて……ここはなんなの⁉ 私、さっきまで学校にいたはずなのに……!」
「あーあーいいから、いいから。つべこべ言わず入れって」
「中であなたをお待ちの方がいますので」

 声は三人分。
 内ふたりはエンとウイだ。ふたりはアマヤに続いて店の奥に消えたはずだったが、裏口からでも外出していたのか。
 そしてもうひとりは――。

「はいよ、一名様追加でーす!」

 エンが片手で元気よく戸を開け放つ。
 双子に両手をガッチリ取られて入ってきたのは、セーラー服姿の少女だった。
 胸ポケットに描かれているのは、ここら辺の高校では見ない校章だ。スラッとした細身の肢体したいに、黒髪ロングの癖ひとつないストレートヘア。背筋がピンッと張っていて姿勢がいい。
 成長しているのは当然として、晴哉の知るあの頃の面影おもかげが確かにある。なにより特徴的な猫目と目の下の三つの黒子が、ずっと求めていた相手が彼女であることを、はっきり晴哉に伝えていた。

「オトメちゃん……」
「その呼び方……え、まさか、ハルくん?」

 ああ、本当に『オトメちゃん』なんだ。
 懐かしい『ハルくん』という響きに、晴哉は胸が詰まる想いだった。自分のことをまだ覚えていてくれたのが嬉しい。こんな奇跡のようなこと、たりにしてもまだ信じられない。
 だが驚いているのは相手も同じだ。いや、いきなりこんなところに連れてこられた分、彼女の方がさぞ困惑していることだろう。

「ほ、本当にハルくんなの? なんで大きくなったハルくんが……?」
「それが俺にも理解がまだ追い付いてなくて……」
「結局ここはどこなの? 私、これから友達と約束があって、学校の図書室で時間を潰していたはずなんだけど」

 ……いまの彼女には自分と違って、ちゃんと別で『友達』がいるんだなという、刹那せつなの寂しさは置いといて。
 晴哉はどう説明したものかと悩んだ。
 おそらく双子は、晴哉には理解の及ばない人知を超えた力で、強引に『オトメちゃん』をここに連れてきたに違いない。
 それならば一刻も早く元いた場所に帰してあげなくては。彼女は待ち合わせの最中だったというなら尚更だ。

「アマヤさん、あの!」
「大丈夫、そこは問題ないから」

 無表情の下で焦る晴哉に対し、アマヤはそっと、晴哉の思考を読んだようにかがんで耳打ちする。

「『ここ』では時の流れが違うんだ。こちらでどれだけ時を過ごそうと、『あちら』に戻ればほんの数分意識を飛ばしていた程度。エンとウイには、ちゃんと連れてくるタイミングも指示してあるから、彼女の迷惑になるようなことはないはずだよ」
「は、はあ……」

 有無を言わさず綺麗な顔で微笑まれたら、晴哉は頷くことしかできない。囁かれた内容はファンタジーすぎるが、なんだかもう一周して慣れてきてしまった。
 アマヤは流れるような所作しょさで『オトメちゃん』に向き合う。

「ようこそ、『あまやどり茶房』へ。ここは雨の日だけ、会いたい人に会える金沢の茶房。心行くまで一服していくといいよ」
「あまやどり茶房……? なんで東京から金沢に……」
「ふむ……手っ取り早くご理解頂くには、ここは君の夢の中のようなものだと思ってもらえると」
「ゆ、夢?」
「君はお友達を待っている間に、図書室の席で眠ってしまったんだ。さあ、まだご友人が来るまでには時間があるから。夢から覚めないうちに、こちらでお茶とお菓子でも。すぐに用意するので」

 アマヤは強制的にもろもろを『夢』だと説明して、だいぶ強引に『オトメちゃん』を丸め込んだ。双子の「さあさあ、お早くどうぞ」「座れ、座れ!」という連携プレーにも押され、彼女は戸惑いながらも晴哉の正面に腰掛ける。


「それでは、どうぞごゆっくり」


 そう告げて、またしてもアマヤは双子を連れて店の奥に消えていった。
 残された晴哉たちの間には、なんとも気まずい沈黙が下りる。
 そもそも軽率けいそつに「会いたい」などと言ってしまったが、いくら晴哉が会いたくとも、『オトメちゃん』が会いたがっていたとは限らない。存在を覚えてもらっていたのは僥倖ぎょうこうだが、それだけだ。
 迷惑に思われていたらどうしよう。
 いまさらになって多大な不安が晴哉を襲う。

「あの、さ。ハルくん……えっと」

 晴哉がもだもだしているうちに、口火を切ったのは『オトメちゃん』だ。

「ただの夢っていってもさ、すごくリアルだから。ハルくん、小学生の頃から凶悪な目つき変わってないし。本当にハルくんだと思って話すね?」
「あ、ああ、うん」
「……その、夢でもさ。また会えて嬉しい」
「えっ」
「ずっと会いたかったの」

 睫毛まつげを震わせて、『オトメちゃん』は小さくはにかむ。
 その顔は記憶より大人びていて、だけど笑うと猫目が緩む様は昔のままだ。
 晴哉の不安は一気に吹き飛ばされてしまい、真顔のまま頬が熱くなる。なんとか小声で「俺もずっと会いたかったんだ」と言えば、かろやかな笑い声が返ってくるのだから、たまらなく気恥ずかしい。

「私ね、ハルくんに謝りたかったの。あれだけ仲良くしてもらったのに、なにも言わずにいなくなっちゃったこと、ずっとずっと後悔していたから」
「……なにか理由があったんだよな? オトメちゃんなりの」
「――みお」
「え?」

 脈絡もなく飛び出た単語に、晴哉は意表を突かれる。

「理由を話す前にその呼び方、いまさらだけど訂正させて。『オトメちゃん』は名字から取って適当に名乗っただけ。本名は乙女おとめみお。澪って呼んで」
「み……澪、ちゃん」
「うん」

 満足そうに頷く『オトメちゃん』――もとい澪。

「紛らわしくてごめんね。あの頃は下の名前が嫌いだったから……」
「いまは嫌いじゃないんだ?」
「……うん」

 ランプシェードの淡い光が、ふたりを包むように揺れている。
 それから澪は、なぜいきなり晴哉との待ち合わせ場所に来なくなったのか、その理由を話し始めた。

「簡単に言うと、お母さんに家を抜け出していることがバレちゃって。一年近く隠し通してきたんだけどね。お母さんはめちゃくちゃ怒って、私への監視の目がさらに厳しくなってさ。そんなときに、お父さんの急な東京への転勤が決まって……家族で引っ越すことになったの」
「そうだったんだ……」

 先ほどもアマヤの説明に対し、「東京から金沢?」と驚いていたので、澪の現住居は東京なのだろう。ここ石川県からは、北陸新幹線で二時間半で着くが、けっして近いとは言えない距離だ。

「ハルくんのところに行こうにも行けなくて、そのまま金沢を離れちゃって。なにも告げずにいなくなって、本当にごめんなさい……っ!」
「い、いいから! そんな事情なら仕方ないって!」

 澪はテーブルに額がつきそうなほど深々と頭を下げる。
 晴哉はネガティブ思考で、「もう自分に愛想あいそを尽かしたから来なくなったのでは?」とか想像していたので、むしろ安堵したくらいだ。
 嫌われたわけじゃなくてよかった。
 それなら、残る気がかりはひとつだけだ。

「答えにくかったら、その、答えなくていいんだけど。澪ちゃんとお母さんって、いまはどういった感じなんだ……?」

 澪と母親の関係については、晴哉は当時から幼心にも気を揉んでいた。
 結局、澪の涙を見たのは出会いの場面のみだったが、母親に対する鬱憤うっぷんはよく聞かされていた。それでも母を嫌いにはなれないのだ……ということも。
 デリケートな問題なので、尋ねるのには躊躇いがあったが、こんな最高の機会を設けてもらったのだ。
 いま聞いておかなくては。
 しかし緊張感たっぷりの晴哉に対して、澪はあっけらかんとした顔で打ち明ける。

「それがね、いまはすっごく良好なの! というのもさ、引っ越しを機に家族で話し合いの時間が持てて。仕事ばっかりなお父さんにお母さんは不満をぶつけたし、私もお母さんにもっと自由にさせて! って、やっと言えた。都会住みは慣れなかったけど、その分家族で協力するようになって……お母さんの性格もだいぶ穏やかになったんだよ」
「そっか……あのさ、澪ちゃんが下の名前が嫌いだったのって、たぶんお母さんが原因だよな?」
「うん。お母さんはいつも怒った声で私の名前を呼ぶから、少しずつ嫌いになったんだよね。でもいまは大丈夫」

 心配してくれてありがとう、ハルくん。
 それを聞いて、晴哉は今度こそ肩の力を抜いた。
 澪が自分から離れたのは致し方ない理由があってのこと。また彼女はいま、家でも笑って過ごせている。そのふたつの事実がわかっただけで、晴哉の長年抱えていた引っ掛かりは、ゆるゆると溶けて跡形もなく消えてしまった。
 澪に会わせてくれた双子とアマヤ、この茶房には感謝しかない。

「ねえ、さっきから私の話ばっかりだよね? ハルくんはどうなの?」
「は? 俺?」
「友達はできた? 学校は楽しい?」

 身を乗り出さんばかりの勢いで、澪は親戚のおばちゃんみたいな質問を投げかけてくる。晴哉はまさかの自分に向けられた矛先に動揺を隠せない。
 さすがに「いまでも学校で友達ゼロのぼっちです」とは言えなかった。晴哉にだって見栄みえやプライドはあるのだ。
 だが澪は幼き日と変わらぬ強引さを発揮して、やたらぐいぐい来る。

「もしかして彼女とかできた?」
「できてない!」
「ふーん……まあ、私も彼氏とかいないけどさ。ハルくんはきっかけがあれば絶対モテるのに。好きな子は? いないの?」
「いないってば! ちょ、顔近いから!」

 ついにテーブル越しに立ち上がって顔を寄せてくる澪に、晴哉はしどろもどろである。
 勘弁してくれ……! と思ったところで、「お、盛り上がってんなあ」と明るい声が割って入る。

「もう、エン! まだ様子見しようって言ったのに、水差しちゃダメだよ!」
「仕方ないだろ、様子見なんてしてたら茶が冷めるんだから。ほい、あんたの分のお茶セットな!」

 双子がわちゃわちゃしながら出てきて、エンの方が澪の前に軽い調子でお茶セットを並べる。晴哉に出されたものとまったく同じ、緑茶と金箔載せあんころ餅だ。
 おしぼりを一緒に持ってきてくれたウイは、「お話を邪魔してすみません」とペコペコ頭を下げている。

「ううん、気にしないで。それより、夢の中でもこれって食べられるの……?」

 いぶかしげに餅を楊枝でつつく澪に、晴哉は自分の残りの餅を噛んでみせる。澪は「最近の夢ってすごいのね」なんて微妙にズレた発言をしながらも、晴哉にならって口に運んだ。育ちがいいためか所作が綺麗きれいだ。
 次いで、わっ! と猫目を輝かせる。

「美味しいわね、これ! 餡がほどよく甘くて、噛むともっちりしていて。かさねさんに作ってもらったやつに似ているかも」
「……覚えていたんだ」
「もちろん、いっぱい食べさせてもらったもの。なんだっけ、『最後のひとつは残しとくげんよ。それは神様へのおそなえもんやからねえ』だっけ。かさねさんが、いつも言ってたやつ」

 晴哉と澪が、最後のひとつのあんころ餅だけは決して食べない理由。
 それはかさねが、そのひとつを『神様のほこらに供える用』として取っておかせたからだ。あんころ餅に限らず、供えられるお菓子のときはそうするのがルールだった。
『祠』は例の裏山の少し奥まったところにあり、小さい上にボロボロにすたれていたが、かさねはとても大事に扱っていた。足を悪くして山に行けなくなるまで、マメにお参りをしに通っていたものだ。
 晴哉はかさねと一緒に行ったことも、かさねが行けなくなってからは代理でお菓子を届けたこともある。澪も機会があれば付き添っていた。
 だが晴哉は澪との決別以来、幼心にもトラウマから山に寄り付くことすらできなくなったため、そのあとの祠がどうなったのかは知らない。祖母が気にかけている様は度々たびたび見かけたが、あいにくと確かめられていないままだ。
 あの祠は、現在もあそこにあるのだろうか?

「ところで目つきの悪い兄ちゃん、好きな人がどうとか話していたけど、兄ちゃんはそこの姉ちゃんが好きなんじゃないのか?」
「げふっ」

 エンの突拍子とっぴょうしもない発言に、晴哉の思考は中断された。傾けた湯呑みの中身をベタに吹き出しかける。

「エン! ダメだよ、そんな込み入ったこと聞いたら! お客様に目つきが悪いとかも失礼だよ……!」
「目つきは本当のことじゃん。姉ちゃんも兄ちゃんも、お互いが初恋ってやつじゃねえの? ほら、ウイの好きな、目に痛いキラキラの漫画によくある」
「少女漫画は素敵だもん!」

 乙女心を発動させているからか、主張するウイの声は強めだ。
 晴哉からすれば、ウイが少女漫画を読むことが意外である。見た目の古風なイメージからは、読むとしても古典文学などっぽいのに。
 ……正直、晴哉は澪のことを『そういう意味』で好きだったのかどうかは、自分でもわかっていない。大切な存在であることは間違いないが、初めてできた友達というだけで浮かれていたのだ。
 また考えるまでもなく、きっと澪の方は、晴哉に対して恋心なんて微塵みじんも抱いていなかっただろう。異性として意識されていたとは到底思えない。
 そう結論付けて、晴哉は気を取り直して緑茶をすすり直そうとしたのだが……。


しおりを挟む
表紙へ
感想 4

あなたにおすすめの小説

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

お飾り王妃の死後~王の後悔~

ましゅぺちーの
恋愛
ウィルベルト王国の王レオンと王妃フランチェスカは白い結婚である。 王が愛するのは愛妾であるフレイアただ一人。 ウィルベルト王国では周知の事実だった。 しかしある日王妃フランチェスカが自ら命を絶ってしまう。 最後に王宛てに残された手紙を読み王は後悔に苛まれる。 小説家になろう様にも投稿しています。

婚約者の幼馴染?それが何か?

仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた 「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」 目の前にいる私の事はガン無視である 「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」 リカルドにそう言われたマリサは 「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」 ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・ 「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」 「そんな!リカルド酷い!」 マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している  この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」 「まってくれタバサ!誤解なんだ」 リカルドを置いて、タバサは席を立った

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。