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リーヴリル、西部に行く4
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翌日、傷を癒した女性が部屋に入ってきた。長い藍色の女性だ
「私はシャンクトゥラ=ガリュークと申します。命を助けていただきありがとうございます」
「初めまして、わたしはリーヴリル。こちらはディングル王国のユラ王妃だよ」
初めましてと挨拶する。
「先に聞くけどあなたはなぜあんな重傷を?」
「私は普段後方で治癒魔法などで支援しているのですが突然休んでいた拠点に大量の魔物が突撃して来て他の仲間を支援してしてのですが迂闊にも前に出すぎていて集中攻撃を受けて拠点を放棄して仲間の魔法で生きながらえながらココに運ばれてきた辺りから記憶がおぼろげでしかなくて」
それは仕方ないことだろう。あの負傷具合では担架で大急ぎで運んだのが分かる。
「傷の具合はどう?」
「まだ手足が少し血が通ってない感じがします」
その部分に触れて治癒魔法をかける。切断された神経や組織がまだ完全に回復していなかったようだ。
「これでいいはずだけど」
「本当です。負傷する前と同じぐらいです」
「これで用件は終わりかな?
「頼みがあるのですが聞いてもらえますか?」
頼みか。内容次第だと答える。
「まだ拠点近くには離散した仲間が多くいます。その救助に力を貸してもらえませんか」
わたしが西部に使者として向かう仕事があるのだけどユラ王妃が、
「あなたは別行動をしなさい。とりあえず交渉についてはこちらである程度どうにかします。あなたは別口から来なさい」
どうやら彼女を足がかりにして有力者とつなぎを取れとのことだ。
「それじゃあ行こうか」
シャンクトゥラを伴って部屋を出ると昨夜の老人がいた。
「これは西部に入れる通行書です。これを見せれば大体の場所は何も聞かずに通してくれます」
どうやら事前にこちらが何者かが分かっていたようだ。必要な物を先に用意してくれている、王妃たちにはまだ正式に入れる許可が下りてないので先に門を通り彼女から拠点の場所を聞いてその場所まで行く。
「恐ろしく早いですね~」
背負って道を走る。かなり身長差があるが別に気にも留めない。拠点までの途中何人かが負傷していて倒れているので治癒魔法で回復し【繋がる門】で返していく。
「あなたは何者なのですか?」
「今はただの旅人ということにしておいて」
そうして元拠点までいくと全ての人が負傷した姿でそこに存在した。場所としては近くに川と広い森があるのが特徴といえた。
「シャンクトゥラ様!よくぞご無事で!」
「戦士長、よくぞ持ち堪えてくれましたね。再会の挨拶は後です。リーヴリル、治癒魔法をお願いします」
「ほい」
【オールエリアフルヒール】を唱えて全員の傷を回復させる。
「おお、これはすごい」
「拠点の方も直しておくね~」
【世界再構築】で拠点を再構築するが、
「どのぐらいの規模にすれば良い?」
その拠点はただ土壁で囲った数軒の家程度だ。この程度では満足な守りも出来ないだろう。
「ここは魔物の侵攻が激しい場所の一つで守りの要の一つなのです。もっと石造りの大規模な作りにしたいのですがなかなか物資が運べません。なので最低500年以上持つようにしたいのですが」
頭の中で設計図を構築しすぐさま起動する。
「これはなんとすばらしい!」
ボロボロの場所があっという間に石造りの頑丈な家々と壁に変化する。高櫓や狼煙台など防備に不可欠な物も製作して周囲の警戒も出来るようにする。砦回りの木をある程度取り除き見渡せるようにする。家の中には調理場なども作り近くに井戸なども作る。防御魔法や結界魔法やエンチャントなども付与して強度を高める、魔物の侵攻がどれほど分からないがこれなら大丈夫だと思う。
戦士たちに目を向けると装備があまりに酷すぎるのに気が付いた。
「その装備はどうにかならない?非常に危険だよ、鉄製の装備どころか銅製の装備すらほとんど身に付けていないじゃない」
「実は西部では鉱物資源が枯渇してほとんど使い古しなのです」
これでもそれなりにはそろえているのだとか。う~ん、王国よりも酷い装備で魔物と戦わざるをえないか。さすがにこれは見過ごせないな。
1時間かけて【万能工房】で全員分の武具防具をそろえる。先に分析である程度のサイズを測り共通規格の模範的な形で揃えるがさすがにミスリル製だと騒動が起こりそうなので鉄製にしているが強化をかなりの範囲までしてあるので当分は持つはずだ。
「申し訳ありません、大切な恩人に装備まで揃えてもらいまして。このお礼はこの周囲の魔物を一掃したら必ずお返しします」
戦士長が頭を下げる。自分を含め全員に剣や槍や弓以外にも石弓や盾を作り矢などは万単位で作りさらに防具まで作ったのだ。多少サイズが合わないかもしれないがある程度はベルトで調整できるので当座はこれで何とか納得してもらうしかない。なにせ1000人以上もいるのだ。一人一人合わせていたら時間が足りない。
「魔物の脅威はどれほどなの?」
「少し前にある程度の数は倒しましたがここは頻繁に出現するので気が抜けません。正直援軍が欲しいのですがこれ以上人を増やしても装備がないのです」
木造の装備ならば材料はふんだんにあるが鉱山からの原料が取れないのでどうしようもないのだと。
「ならわたしもここの防衛に参加しよう」
「よろしいのですか?先ほどのスキルから見てあなたは後方支援が本業のようですが」
普通ならばそうなるだろう。だけど私の本業は全ての分野に及ぶ。
「戦闘から支援までほぼ全ての事が出来るから安心して。代金の方は・・・そうだな、問題が解決してから考える」
そうして西部軍との共闘が始まった。
「私はシャンクトゥラ=ガリュークと申します。命を助けていただきありがとうございます」
「初めまして、わたしはリーヴリル。こちらはディングル王国のユラ王妃だよ」
初めましてと挨拶する。
「先に聞くけどあなたはなぜあんな重傷を?」
「私は普段後方で治癒魔法などで支援しているのですが突然休んでいた拠点に大量の魔物が突撃して来て他の仲間を支援してしてのですが迂闊にも前に出すぎていて集中攻撃を受けて拠点を放棄して仲間の魔法で生きながらえながらココに運ばれてきた辺りから記憶がおぼろげでしかなくて」
それは仕方ないことだろう。あの負傷具合では担架で大急ぎで運んだのが分かる。
「傷の具合はどう?」
「まだ手足が少し血が通ってない感じがします」
その部分に触れて治癒魔法をかける。切断された神経や組織がまだ完全に回復していなかったようだ。
「これでいいはずだけど」
「本当です。負傷する前と同じぐらいです」
「これで用件は終わりかな?
「頼みがあるのですが聞いてもらえますか?」
頼みか。内容次第だと答える。
「まだ拠点近くには離散した仲間が多くいます。その救助に力を貸してもらえませんか」
わたしが西部に使者として向かう仕事があるのだけどユラ王妃が、
「あなたは別行動をしなさい。とりあえず交渉についてはこちらである程度どうにかします。あなたは別口から来なさい」
どうやら彼女を足がかりにして有力者とつなぎを取れとのことだ。
「それじゃあ行こうか」
シャンクトゥラを伴って部屋を出ると昨夜の老人がいた。
「これは西部に入れる通行書です。これを見せれば大体の場所は何も聞かずに通してくれます」
どうやら事前にこちらが何者かが分かっていたようだ。必要な物を先に用意してくれている、王妃たちにはまだ正式に入れる許可が下りてないので先に門を通り彼女から拠点の場所を聞いてその場所まで行く。
「恐ろしく早いですね~」
背負って道を走る。かなり身長差があるが別に気にも留めない。拠点までの途中何人かが負傷していて倒れているので治癒魔法で回復し【繋がる門】で返していく。
「あなたは何者なのですか?」
「今はただの旅人ということにしておいて」
そうして元拠点までいくと全ての人が負傷した姿でそこに存在した。場所としては近くに川と広い森があるのが特徴といえた。
「シャンクトゥラ様!よくぞご無事で!」
「戦士長、よくぞ持ち堪えてくれましたね。再会の挨拶は後です。リーヴリル、治癒魔法をお願いします」
「ほい」
【オールエリアフルヒール】を唱えて全員の傷を回復させる。
「おお、これはすごい」
「拠点の方も直しておくね~」
【世界再構築】で拠点を再構築するが、
「どのぐらいの規模にすれば良い?」
その拠点はただ土壁で囲った数軒の家程度だ。この程度では満足な守りも出来ないだろう。
「ここは魔物の侵攻が激しい場所の一つで守りの要の一つなのです。もっと石造りの大規模な作りにしたいのですがなかなか物資が運べません。なので最低500年以上持つようにしたいのですが」
頭の中で設計図を構築しすぐさま起動する。
「これはなんとすばらしい!」
ボロボロの場所があっという間に石造りの頑丈な家々と壁に変化する。高櫓や狼煙台など防備に不可欠な物も製作して周囲の警戒も出来るようにする。砦回りの木をある程度取り除き見渡せるようにする。家の中には調理場なども作り近くに井戸なども作る。防御魔法や結界魔法やエンチャントなども付与して強度を高める、魔物の侵攻がどれほど分からないがこれなら大丈夫だと思う。
戦士たちに目を向けると装備があまりに酷すぎるのに気が付いた。
「その装備はどうにかならない?非常に危険だよ、鉄製の装備どころか銅製の装備すらほとんど身に付けていないじゃない」
「実は西部では鉱物資源が枯渇してほとんど使い古しなのです」
これでもそれなりにはそろえているのだとか。う~ん、王国よりも酷い装備で魔物と戦わざるをえないか。さすがにこれは見過ごせないな。
1時間かけて【万能工房】で全員分の武具防具をそろえる。先に分析である程度のサイズを測り共通規格の模範的な形で揃えるがさすがにミスリル製だと騒動が起こりそうなので鉄製にしているが強化をかなりの範囲までしてあるので当分は持つはずだ。
「申し訳ありません、大切な恩人に装備まで揃えてもらいまして。このお礼はこの周囲の魔物を一掃したら必ずお返しします」
戦士長が頭を下げる。自分を含め全員に剣や槍や弓以外にも石弓や盾を作り矢などは万単位で作りさらに防具まで作ったのだ。多少サイズが合わないかもしれないがある程度はベルトで調整できるので当座はこれで何とか納得してもらうしかない。なにせ1000人以上もいるのだ。一人一人合わせていたら時間が足りない。
「魔物の脅威はどれほどなの?」
「少し前にある程度の数は倒しましたがここは頻繁に出現するので気が抜けません。正直援軍が欲しいのですがこれ以上人を増やしても装備がないのです」
木造の装備ならば材料はふんだんにあるが鉱山からの原料が取れないのでどうしようもないのだと。
「ならわたしもここの防衛に参加しよう」
「よろしいのですか?先ほどのスキルから見てあなたは後方支援が本業のようですが」
普通ならばそうなるだろう。だけど私の本業は全ての分野に及ぶ。
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