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本気で必要な修行をしよう
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3組もの冒険者を送り込んで達成されなかった巣穴退治、そこにオーガが2体も同時に出現していたことを僕らが報告すると冒険者ギルドは仰天し緊急事態だと判断しその調査と現在発注されている討伐依頼の内容の再審査を行うことを決定した。
本来であれば達成不可能と判断されれば放棄し帰還したとしても罰則はないがオーガなど大物クラスが相手では正面から勝てる冒険者は数少ない、巣穴やダンジョンなどの潜り疲弊し物資が不足した状態で対面すれば勝ち目などほぼ存在しない。
以前から「混沌が濃くなっている」様々な場所で強力な個体やユニークモンスターが出没している報告が出ておりその報告がこの地方からも過去に度々報告されていた。
僕らが受けた依頼は「ゴブリンの巣穴退治」であり難易度はさして高いものではなかったはずだが「オーガ2体の討伐」が本当の中身だ。
これが問題になったのは先の冒険者ら3組のランクが青彩石色のプレート、赤彩石の一つ下だ。それがなぜ壊滅したのかその事実が持ち帰られたことが理由だ。
オーガの正式な討伐依頼が受注できるのは鉄色からであり彼らが実力不足というよりも相手が悪すぎたことが原因と生き残りがいなかったため正確な内容が把握できなかった。
そのため「情報不十分で人材を無駄死にさせた」別にそれ自体冒険者ギルドとしては膨大な情報の中身を全部把握出来ない部分がある。今の時点で迅速な連絡手段などないのだ。これを責めるのは酷だろう。
ともかく、討伐依頼、特に明確な個体に関しては情報の洗い直しが行われた。その結果本来のランクで受けるべきではないモンスターが出てきてしまいパーティが壊滅した報告例が何件か出てきたのだ。僕らもその一つだ。
これにより討伐依頼は「実力実績信頼あるパーティに優先的にやらせる」命令が出された。僕ら3人はもう十分実績を積んでいるので問題ないが他の4人はコネを使い無理矢理昇級させたからもともと風当たりが強かったのにさらに「あいつら、先祖の功績を悪用している」などという噂まで囁かれるようになってしまった。
だけど、彼らはこれに耐えることにした。
『私達は先祖や氏族の功績を利用して昇級したけどそれが偽りでないことを証明して見せる』
一部コネを使い無理矢理ランク上げをした連中は危険の大きさから早々にそれを放棄した、しかしまだ胡坐をかく存在も残ることは予想される。彼らはそれに立ち向かう決断をしたのだ。その原因は僕にある。
『どんな苦労にも屈辱の視線にも耐えます。私達を導いて強くしてください』
自分が知りうる中で最強の冒険者、いや『勇者』そんな存在を見るようなミーアとエメリアの視線が痛い。他の二人もまたコネで不必要なランクにいることに強い危機感を持っていた。それには「いつかまたあのような脅威と戦う資格のある者になりたい」純粋に自分の魂の位階を高めたいのだろう。
そういう事なら教えられる分は教えてあげようと考えたのだ。
「まずは4人分のマナストーンと位階の石像、必要な経験値を貯めること」
『はいっ』
全員やる気に満ち溢れている。位階の石像は僕が用意できるからマナストーンと経験値上げが当面の目標になるだろう。彼ら全員が神官なのに前線に出ていて戦えることを痛感したからだ。
『信仰職クラスなのに一回のクラスチェンジでこれだけ強くなれるの。だったら自分たちも同じ方法を取れれば』
マナストーンだけでも十分強くなれるが光闇のいいとこ取りする上でさらに強くなれるのなら、そんな希望が見えた。実際オーガを相手に押し勝てた最大の要因は二人の召喚魔術だからだ。
これで僕が最初に言ったことの重要性を嫌というほど実感できたのだろう。
「どんなことでも経験値に変わる。地味な鍛錬を怠るな」
彼ら4人で黙々と採集を行う。
現在厳戒態勢が敷かれダンジョンへの通行許可が下りにくくなっている。僕ら3人なら入れるが他の4人では実績不足で入れないし死んでしまう可能性が高すぎる。マナストーンの入手出来る数も少なくなっているから密売人も出てきている。
ただのクズ鉱石を掴まされた例もあるのだ。
どうもマナストーンは入るときの人数を基準に出しているという報告さえ聞かれるぐらいだ。数を手に入れたいなら大人数で行くか下層まで下りる必要がある。
過去には大神殿とか聖域に巨大ないマナストーンが配置されていたそうだが今現在そのような場所はまず存在していない。古の混沌の時代に大部分のマナストーンが破壊されたからだ。
もはやそれらを行えるのは世界中で極々一部だけになっている。そのため祈願者が後を絶たないわけだ。
「私は負けない。負けるものか。絶対に奴らを見返して見せる」「コネで優遇されてるなんて評判は吹き飛ばしますわ」
ミーナとエメリアは必死の形相で採集を続ける。彼女らには最低限のスキルツリーすら無かったからだ。そのためやたらと専門特化型になっている。大規模パーティならそれもありだが前の戦闘で『今の自分達じゃ何も出来ないまま死んでしまう』ことを思い知らされた。
現実では地味で目立たない生産系ツリーのほうが需要が高いこと、特に僕が作る水薬の効果が目覚ましくこれからやっていくには必須だと判断したからだ。それは間違いではない。
彼女らは一旦冒険者ギルドで最低限の基礎課程を終わらせてある。お金さえ払えば時間の短縮が出来るので僕が支払ったのだ。必要経費と思えばさして問題ではない。彼女たちも仲間もこれからなのだから。その自覚が芽生えただけでも収穫だろう。
今の彼女らでは下位品質の薬草とかが限界だ。まぁ、僕がやればかなーりどうとでもなるのだが。
近場の薬草ポイントを回り採集を繰り返しそれを納品する。
「お疲れさまでした」
ギルドの受付嬢からの労りの一言。それが彼女達の心に響く。以前だったら「効率の良い依頼寄越せ」それだけを押し通そうとしていたのであまりの心変わりに「何か変な薬の効果か」出所が分からない噂が出てくるほどだ。それぐらいオーガとの戦闘経験が強烈だったのだろう。
動きを止めたのはエトナだしとどめを刺したのもラグリンネだからだ。自分たちはただおこぼれにありついただけ。このままでは先祖に顔向けできないまま人生を終える。その不安を払いのけるべく地道な下積みを続ける。
「よう、卑怯野郎ども」
タチの悪い連中が絡んできた。
「へへっ、先祖や氏族の力でいいご身分だねぇ。俺たちにもおすそ分けしてくれよ」
『……』
「その上黒鉄色プレートを持つ仲間のご一行とはどんな手を使ったんだ。ええっ、大ぼら吹きが」
4人はひたすら耐える。それぐらい自分勝手を行ってきたのだ、それは甘んじて受けねばならない。
「すまないけど、冗談は嫌いなので」
「…ちっ、お前らの城は砂だな。ご立派な壁があるのは誰のおかげなんだ」
僕が威嚇する。さすがに相手が悪すぎると判断し連中は引き上げる。4人は手をひたすらギュっと握りしめていた。
「大丈夫」
気遣いをする。まだ一時的とはいえパーティなのだから。
「…私達はそれだけ自分の都合ばかり押し付けてましたから」「こういう弱みを持つ連中を叩くのは世の常識なのですね」
「われらも精進せねばなりませぬな」
「ええ。彼らからすれば私らも『同類』なのですから」
ミーアやエメリアだけではなくバーゼルやシェリルもまたコネを使っている。本人らは「一番下から始めたい」そう考えていたが二人の面倒や同族らの都合で無理矢理赤彩石色プレートに成っている。
下からすれば「理不尽だろ」そう思えるのも無理はない。たとえ本人が望まずとも周りが勝手に『自分』を構築してしまうのだから。
『私は強くて正しい。だからみんな都合よく動く』
それに誤魔化されていたのが少し前の彼女らに良く表れていた。自分勝手極まる行為の数々とその反動、その挙句僕らをパーティとして無理矢理引き込んだ。他からすれば「都合よく動く駒」に見えるだろう。もっとも僕にはそんな感情はないが彼女らからしたら自分らの恩人を勝手に理解して勝手に使っているように見えてしまう。
普通だったら途中で暴発するか諦めるか逃げるかだけだろう。
『今は我慢です。ピュアブリング達のためでもあり自分達のためですから』
でも、彼女たちは耐える。誰かから飾りものにされる自分じゃなく自分の力で輝く本物になるために。
ん、待てよ。過去に大神殿や聖域に存在していたというマナストーンのことをよく考える。ダンジョンから取れるマナストーンの大きさでは一人しかクラスチェンジ出来ない。だけども。それが破格の大きさなら一度に全員クラスチェンジも可能なはずだ。
その結論にたどり着いた僕は仲間に「ちょっと調べ物をしてくるから」コテージに戻っておいてと伝えて図書館に向かう。ほとんど人が入らないのか管理人に聞く。使用料を支払い過去の文献、特にマナストーンに関する記述を抜粋していく。
「うん。ここだな」
過去の地形図やらを調べると過去にマナストーンが存在した聖域が存在していることを確認した。後は出たとこ勝負になるが上手くいけば4人をクラスチェンジさせられるだろう。早速位階の石像を作成しておかないと。
本来であれば達成不可能と判断されれば放棄し帰還したとしても罰則はないがオーガなど大物クラスが相手では正面から勝てる冒険者は数少ない、巣穴やダンジョンなどの潜り疲弊し物資が不足した状態で対面すれば勝ち目などほぼ存在しない。
以前から「混沌が濃くなっている」様々な場所で強力な個体やユニークモンスターが出没している報告が出ておりその報告がこの地方からも過去に度々報告されていた。
僕らが受けた依頼は「ゴブリンの巣穴退治」であり難易度はさして高いものではなかったはずだが「オーガ2体の討伐」が本当の中身だ。
これが問題になったのは先の冒険者ら3組のランクが青彩石色のプレート、赤彩石の一つ下だ。それがなぜ壊滅したのかその事実が持ち帰られたことが理由だ。
オーガの正式な討伐依頼が受注できるのは鉄色からであり彼らが実力不足というよりも相手が悪すぎたことが原因と生き残りがいなかったため正確な内容が把握できなかった。
そのため「情報不十分で人材を無駄死にさせた」別にそれ自体冒険者ギルドとしては膨大な情報の中身を全部把握出来ない部分がある。今の時点で迅速な連絡手段などないのだ。これを責めるのは酷だろう。
ともかく、討伐依頼、特に明確な個体に関しては情報の洗い直しが行われた。その結果本来のランクで受けるべきではないモンスターが出てきてしまいパーティが壊滅した報告例が何件か出てきたのだ。僕らもその一つだ。
これにより討伐依頼は「実力実績信頼あるパーティに優先的にやらせる」命令が出された。僕ら3人はもう十分実績を積んでいるので問題ないが他の4人はコネを使い無理矢理昇級させたからもともと風当たりが強かったのにさらに「あいつら、先祖の功績を悪用している」などという噂まで囁かれるようになってしまった。
だけど、彼らはこれに耐えることにした。
『私達は先祖や氏族の功績を利用して昇級したけどそれが偽りでないことを証明して見せる』
一部コネを使い無理矢理ランク上げをした連中は危険の大きさから早々にそれを放棄した、しかしまだ胡坐をかく存在も残ることは予想される。彼らはそれに立ち向かう決断をしたのだ。その原因は僕にある。
『どんな苦労にも屈辱の視線にも耐えます。私達を導いて強くしてください』
自分が知りうる中で最強の冒険者、いや『勇者』そんな存在を見るようなミーアとエメリアの視線が痛い。他の二人もまたコネで不必要なランクにいることに強い危機感を持っていた。それには「いつかまたあのような脅威と戦う資格のある者になりたい」純粋に自分の魂の位階を高めたいのだろう。
そういう事なら教えられる分は教えてあげようと考えたのだ。
「まずは4人分のマナストーンと位階の石像、必要な経験値を貯めること」
『はいっ』
全員やる気に満ち溢れている。位階の石像は僕が用意できるからマナストーンと経験値上げが当面の目標になるだろう。彼ら全員が神官なのに前線に出ていて戦えることを痛感したからだ。
『信仰職クラスなのに一回のクラスチェンジでこれだけ強くなれるの。だったら自分たちも同じ方法を取れれば』
マナストーンだけでも十分強くなれるが光闇のいいとこ取りする上でさらに強くなれるのなら、そんな希望が見えた。実際オーガを相手に押し勝てた最大の要因は二人の召喚魔術だからだ。
これで僕が最初に言ったことの重要性を嫌というほど実感できたのだろう。
「どんなことでも経験値に変わる。地味な鍛錬を怠るな」
彼ら4人で黙々と採集を行う。
現在厳戒態勢が敷かれダンジョンへの通行許可が下りにくくなっている。僕ら3人なら入れるが他の4人では実績不足で入れないし死んでしまう可能性が高すぎる。マナストーンの入手出来る数も少なくなっているから密売人も出てきている。
ただのクズ鉱石を掴まされた例もあるのだ。
どうもマナストーンは入るときの人数を基準に出しているという報告さえ聞かれるぐらいだ。数を手に入れたいなら大人数で行くか下層まで下りる必要がある。
過去には大神殿とか聖域に巨大ないマナストーンが配置されていたそうだが今現在そのような場所はまず存在していない。古の混沌の時代に大部分のマナストーンが破壊されたからだ。
もはやそれらを行えるのは世界中で極々一部だけになっている。そのため祈願者が後を絶たないわけだ。
「私は負けない。負けるものか。絶対に奴らを見返して見せる」「コネで優遇されてるなんて評判は吹き飛ばしますわ」
ミーナとエメリアは必死の形相で採集を続ける。彼女らには最低限のスキルツリーすら無かったからだ。そのためやたらと専門特化型になっている。大規模パーティならそれもありだが前の戦闘で『今の自分達じゃ何も出来ないまま死んでしまう』ことを思い知らされた。
現実では地味で目立たない生産系ツリーのほうが需要が高いこと、特に僕が作る水薬の効果が目覚ましくこれからやっていくには必須だと判断したからだ。それは間違いではない。
彼女らは一旦冒険者ギルドで最低限の基礎課程を終わらせてある。お金さえ払えば時間の短縮が出来るので僕が支払ったのだ。必要経費と思えばさして問題ではない。彼女たちも仲間もこれからなのだから。その自覚が芽生えただけでも収穫だろう。
今の彼女らでは下位品質の薬草とかが限界だ。まぁ、僕がやればかなーりどうとでもなるのだが。
近場の薬草ポイントを回り採集を繰り返しそれを納品する。
「お疲れさまでした」
ギルドの受付嬢からの労りの一言。それが彼女達の心に響く。以前だったら「効率の良い依頼寄越せ」それだけを押し通そうとしていたのであまりの心変わりに「何か変な薬の効果か」出所が分からない噂が出てくるほどだ。それぐらいオーガとの戦闘経験が強烈だったのだろう。
動きを止めたのはエトナだしとどめを刺したのもラグリンネだからだ。自分たちはただおこぼれにありついただけ。このままでは先祖に顔向けできないまま人生を終える。その不安を払いのけるべく地道な下積みを続ける。
「よう、卑怯野郎ども」
タチの悪い連中が絡んできた。
「へへっ、先祖や氏族の力でいいご身分だねぇ。俺たちにもおすそ分けしてくれよ」
『……』
「その上黒鉄色プレートを持つ仲間のご一行とはどんな手を使ったんだ。ええっ、大ぼら吹きが」
4人はひたすら耐える。それぐらい自分勝手を行ってきたのだ、それは甘んじて受けねばならない。
「すまないけど、冗談は嫌いなので」
「…ちっ、お前らの城は砂だな。ご立派な壁があるのは誰のおかげなんだ」
僕が威嚇する。さすがに相手が悪すぎると判断し連中は引き上げる。4人は手をひたすらギュっと握りしめていた。
「大丈夫」
気遣いをする。まだ一時的とはいえパーティなのだから。
「…私達はそれだけ自分の都合ばかり押し付けてましたから」「こういう弱みを持つ連中を叩くのは世の常識なのですね」
「われらも精進せねばなりませぬな」
「ええ。彼らからすれば私らも『同類』なのですから」
ミーアやエメリアだけではなくバーゼルやシェリルもまたコネを使っている。本人らは「一番下から始めたい」そう考えていたが二人の面倒や同族らの都合で無理矢理赤彩石色プレートに成っている。
下からすれば「理不尽だろ」そう思えるのも無理はない。たとえ本人が望まずとも周りが勝手に『自分』を構築してしまうのだから。
『私は強くて正しい。だからみんな都合よく動く』
それに誤魔化されていたのが少し前の彼女らに良く表れていた。自分勝手極まる行為の数々とその反動、その挙句僕らをパーティとして無理矢理引き込んだ。他からすれば「都合よく動く駒」に見えるだろう。もっとも僕にはそんな感情はないが彼女らからしたら自分らの恩人を勝手に理解して勝手に使っているように見えてしまう。
普通だったら途中で暴発するか諦めるか逃げるかだけだろう。
『今は我慢です。ピュアブリング達のためでもあり自分達のためですから』
でも、彼女たちは耐える。誰かから飾りものにされる自分じゃなく自分の力で輝く本物になるために。
ん、待てよ。過去に大神殿や聖域に存在していたというマナストーンのことをよく考える。ダンジョンから取れるマナストーンの大きさでは一人しかクラスチェンジ出来ない。だけども。それが破格の大きさなら一度に全員クラスチェンジも可能なはずだ。
その結論にたどり着いた僕は仲間に「ちょっと調べ物をしてくるから」コテージに戻っておいてと伝えて図書館に向かう。ほとんど人が入らないのか管理人に聞く。使用料を支払い過去の文献、特にマナストーンに関する記述を抜粋していく。
「うん。ここだな」
過去の地形図やらを調べると過去にマナストーンが存在した聖域が存在していることを確認した。後は出たとこ勝負になるが上手くいけば4人をクラスチェンジさせられるだろう。早速位階の石像を作成しておかないと。
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