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その13 騎乗位
しおりを挟む母の目を盗んで孝介と陽介はそれからも逢瀬を重ねていた。
「外で逢ってないだろね?」と、母が疑っているのは分っているが、もうお互い精神的にも肉体的にもなしではいられない。特に孝介は、家でも弟が短いスカートで平気で生活しているものだからムラムラしてしまうのだ。
今日も兄は弟をラブホに誘った。
以前は弟から兄への一方的アプローチばかりだったが、近頃では兄の方が積極的に弟の体を求めることが多い。
土曜日昼下がりフリータイム。
陽介は仰臥している兄に跨った。
娼婦を思わせるような黒スリップ。
このシルクの肌触りに興奮する。
ショーツを脱ぎ捨てると、そのまま腰を落としエレクトした兄の男性器に自分のアソコをゆっくりあてがった。
もう陽介のアソコは兄のサイズにぴったり形作られ挿入はスムーズだ。
兄の上で弟の体が躍動した。
兄と弟は手を握り見つめ合う。
孝介の上で男性器を膨らませた妖しい女?が悩ましげな表情で腰を上下させ悶えている。孝介も下から腰を突き上げた。騎乗位はやがてフィニッシュを迎えると、そのまま抱き合い舌を絡ませての激しいディープキッス。
「陽子、、もう完全にお前はオレ専用の○マ○コになったな。セックスの相性ぴったりだ。気持ち良かったよ」
「うん。今度はもっともっとエッチでスゴいことしようね。普通じゃ刺激が足りなくなるからね...」
ホテルを出ると孝介は車でまっすぐ家に帰るのだが、陽介は友達に会うということでそこで別れた。
一緒に家に帰るわけにもいかず時間をズラすための口実だと思っていたが、最近の陽介は夜遅くまで遊んでいることが多く朝帰りも度々。
夜のバイトをしているようで、本人は「バーでのバイトだよ」と言うが、本当のところは疑わしい。
あの内気だった陽介が大学生になり、女装することを家族に認められてからというもの、どんどん派手に遊び歩くようになったのは気掛かりだ。
ある日曜の午前中。
日頃の仕事も忙しく、孝介は疲れているのか?起き出したのは10時過ぎで遅い朝食を摂ろうと下に降りた。
パンと牛乳を冷蔵庫から取り出すと、リビングに向かう。
薄いピンクのセクシーネグリジェ姿の陽介がテレビを観ていた。
それは中の下着が透けて見える刺激的なランジェリー姿だ。
「あ、お兄ちゃん、おはよう。どう?
この格好...」
「よ、陽介、おまえ...」
「大丈夫だよ。お父さんは朝早くからゴルフに出掛けたし、お母さんは友達とランチ会するんだって。ふたりとも夕方まで帰って来ないから」
いくら家の中で女装が許されているとはいえ、こんな刺激的な格好で家の中をうろうろされると目のやり場に困ってしまう。父は明らかに困惑しているようで、女装している陽介の顔はまともに見ようとしない。
母は陽介があまりにも短いスカートや下着姿でいると、凄い目で陽介を睨んでいることがある。なのに、陽介の女装は益々エスカレート、今では男姿より女姿でいることの方が多い程だ。
(なんていう家族なのだろう...)
弟は兄が美味しそうにパンを食べているのをジッと見ていた。兄はジロジロ見られて食べにくそうだ。
牛乳を飲み終わった兄に弟が言う。
「お兄ちゃん、舐めてあげるよ」
弟は兄のジャージのズボンを膝下まで下げた。兄の股間にあるモノは既に硬くなっており弟はそれに触れた。
更に兄の前に跪くとそれを口に含む。
「お兄ちゃん、ラブホだと積極的なのに家では恥ずかしそうだね?」
「バカ! 恥ずかしいというより、今こうしている間に誰かが帰ってきたらどうすんだ? おまえは大胆過ぎる」
「ああ、こんなに硬く大きくなっちゃって、僕の口の中で別の生き物みたいにピクピク動いてる...」
「お、おい! 朝っぱらから、、」
「お兄ちゃん、ソファーで横になってモーニングエッチしよ!」
兄は抵抗しつつも、弟の妖しい誘惑にはどうしても勝てない。
弟はネグリジェの中のショーツを脱ぎ捨てると、ソファーで仰臥になった兄に跨った。兄の男性器は天を仰いだままピクピク微動している。
弟は兄の男性器と自分の秘部に愛液(ローション)を丁寧に塗ると腰を落した。
挿入はスムーズにいった。
兄の上で弟はゆさゆさ揺れた。
女?なのに股間に男性器が生えているのがいやらしくて卑猥だ。
弟の尻が兄の上でパコンパコンと、一定のリズムでバウンドする。
その度に兄の男性器が激しく出し入れされふたりは悶えながら果てた。
ここのところ騎乗位が多い。
弟は兄の上で腰を上下させ、上から兄の気持ち良さそうな表情を見下ろすのがたまらないと言う。兄は自分の上で弟が身体をゆさゆささせる度、その股間にあってはならないモノ(男性器)がブランブランするのが妙にエロティックで不思議な魅力を感じる。
行為が終わると陽介は言った。
「お兄ちゃん、今夜、僕遅くなるから夕飯いらないって、お父さん、お母さんに言っておいてくれる?」
「ああ、、いいけど。最近、おまえ結構遊び歩いてるな? 」
「うん、、まぁね...」
「言葉にはしないけど、お母さんなんか、おまえが変な男と付き合ってるんじゃないかって? 疑ってるぞ」
「え! それって、お母さんじゃなくてお兄ちゃんが疑ってるんじゃないのかな、、 妬いてるの?」
「バカ! なんでオレが妬くんだ? オレとおまえは単なる快楽の関係。とにかく、あまり親を心配させるなよ」
「ふ~ん、、僕とお兄ちゃんは単なる身体の関係なんだ? 僕はお兄ちゃんが好きだよ。結婚したいほどだよ...」
しかし、、、。
それぞれの言葉とは裏腹に。
兄は弟を愛し始めていた。
弟は???
話しはあらぬ方向に展開する。
この物語はラブコメにはならない。
サスペンス劇場化する。
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