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彼女と愛息と芋ようかん そのⅡ
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―― と、いう事で。
俺は今、自宅マンションのキッチンに立ち、
遅い昼食を作っている。
メニューは和巴と大地のリクエストで、
オムライスときのこスープ。
※卵不使用 簡単もっちりオムライス(もどき)
By クックパッド(より引用)
【材料 おおよそ 2人分】
■ ケチャップライス
ご飯 大盛り茶碗に二杯分
玉ねぎ 半分とちょっと
人参 〃
しめじ 半パック
塩 少々
トマトピューレ 大さじ2~
ケチャップ 大さじ2~
■ 薄焼き卵風
地粉 半カップ
塩 少々
水 半カップ
カボチャのマッシュ 大さじ2~3
【作り方】
①ケチャップライス=
野菜は全てみじん切りにする。
フライパンに菜種油少々を熱し、
野菜を炒める。
②野菜がしんなりしたら
ご飯を入れて炒め合わせ、
塩、トマトピューレ、ケチャップで
調味する。
③薄焼き卵風=
ボウルに地粉と塩を入れ軽く混ぜ、
水を入れてよく混ぜ、
カボチャのマッシュを入れて
更に混ぜる。
④よく混ざったら、
フライパンに菜種油を熱し、
3の半量を流し入れる。
表面が乾いたら裏返して裏面も焼く。
⑤ケチャップライスに4を乗せて、
ケチャップをかけたら完成!
(子供が楽しんでお絵かきします♪)
和巴と大地はLDKで、
一緒に子供達に大人気の戦隊ヒーローシリーズの
DVDを鑑賞中だ。
「―― でね でね、和ちゃん、コレすっごい
かっこ良くてね……」
それにしても大地。
普段より声大っきいよ、テンションたかっ。
「だいちぃ? あんまりお客様に迷惑かけちゃ
ダメだぞー」
「……和ちゃん、僕、迷惑、ですか?」
「ううん。そんな事ちっともないよ。ホラ、次の
DVD観ようか。コレは何っていうの?」
ここで大地、ソファーの上に仁王立ち ――
戦隊ヒーローの決めゼリフ。
『人の生命は地球の未来 ―― 救急戦隊
ゴーゴーファイブ!!』
対する和巴は大拍手で大地をノセまくる。
「わぉ! かぁ~こいいっ」
「あぁ ―― コレ災魔一族です。すぐ怒るし、こども
叩くし、すっごい悪者です」
「そう ―― 怖いねぇ」
ま、仲がいい事に越したことはないけど……
この2人、今日が初対面よね?
今さらながら、大地のコミ力に舌を巻く。
「かずはー・だいちぃ。オムライス出来たよ~」
「「 はぁ~~い 」」
和巴は夜遅くまで、
大地をかまいまくってくれた。
そのおかげで今夜の我が家はずっと笑い声が
絶えなかった。
簡単な後片付けをして、
食後のコーヒーを運んで行くと、
大地は和巴の膝枕で夢の中で。
「あー、大地ってば寝ちゃったんだな。
ホントすまん。膝枕したままじゃ疲れるだろ」
「今起こすと可哀想だわ。私ならもう少し大丈夫
だから。大地くん可愛いね。最近はこんな子供らしい
子供って少ないから、大地くんみたいな子、見ると
心が安まるわ」
大地との関わりとか、
子供のあしらい方とか見て。
自分達2人の夫婦像とか、家族像を空想する。。
「普段、仕事で帰りが遅くなる時とか、大地くんは?」
「あぁ、錦市場に兄貴夫妻が住んでるんだ」
「皆んなに愛されて、大地くんは本当に幸せもんだ」
「……う~ん、和巴ぁ、いもようかん~……」
大地の寝言に、顔を見合わせ吹き出した。
「ったく。さっき嫌ってほど食っただろうが。
あぁ、そろそろベッドへ連れてくよ」
「―― じゃ私も、そろそろお暇しようかな。
こんな時間までお邪魔してしまって……」
「いや、俺の方こそ助かった。―― 大地?
和ちゃんにご挨拶」
「う~ん……和ちゃん……。またね」
「バイバイ、大地くん。おやすみ」
大地は自室のベッドへ落ち着かせると
速攻で寝落ちした。
俺は玄関先で和巴をお見送り。
「送ってやれなくてごめんな」
「ううん。気にしないで。小さい子供1人にして
おけないでしょ」
靴を履いた和巴が立ち上がりドアノブに
手をかけたところで、何を思ったのか?
とっさに俺は彼女のジャケットの裾をつかんでた。
「宇佐見さん?」
俺はそのまま和巴をゆっくり自分の方へ
向き直らさせ。
ドンと和巴を壁の方へ押し付けるようにして
自分の顔をグッと近付けていき。
お互いの唇同士が触れ合うギリギリの距離で
まるでキスを焦らすようにピタッとと止まって
和巴をじっと見つめた。
和巴もただ黙って俺を見つめ返していたが、
互いの終始無言の静寂に負けたのは ――
「キスしていいか?」
「ダメって言ったらしないの?」
「そんな答えは殺生だ」
緊張でカサついた和巴の唇に俺は
唇を重ねた。
「んっ、うさみさ…………」
和巴の薄っすら開かけた唇へ舌を滑り込ませる。
クチュ ―― クチュ ――
しばらく、
この静かな部屋に聞こえていたのは
2人が交わす何度も唇を啄み合うリップ音だけ。
名残惜しさを振り切るよう先に唇を離したのは
俺の方。
こうでもしないと最後まで食らってしまいそうで
怖かった。
「……じゃ、おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ。気をつけてな」
この間のホテルでの一件もあったんで、
デパートで和巴と鉢合わせた時は
”こんな所でどうして会っちゃうかなぁ”と
超気まずかったが。
大地のおかげで彼女の違った一面も発見出来、
総じてはとっても有意義な1日だった。
俺は今、自宅マンションのキッチンに立ち、
遅い昼食を作っている。
メニューは和巴と大地のリクエストで、
オムライスときのこスープ。
※卵不使用 簡単もっちりオムライス(もどき)
By クックパッド(より引用)
【材料 おおよそ 2人分】
■ ケチャップライス
ご飯 大盛り茶碗に二杯分
玉ねぎ 半分とちょっと
人参 〃
しめじ 半パック
塩 少々
トマトピューレ 大さじ2~
ケチャップ 大さじ2~
■ 薄焼き卵風
地粉 半カップ
塩 少々
水 半カップ
カボチャのマッシュ 大さじ2~3
【作り方】
①ケチャップライス=
野菜は全てみじん切りにする。
フライパンに菜種油少々を熱し、
野菜を炒める。
②野菜がしんなりしたら
ご飯を入れて炒め合わせ、
塩、トマトピューレ、ケチャップで
調味する。
③薄焼き卵風=
ボウルに地粉と塩を入れ軽く混ぜ、
水を入れてよく混ぜ、
カボチャのマッシュを入れて
更に混ぜる。
④よく混ざったら、
フライパンに菜種油を熱し、
3の半量を流し入れる。
表面が乾いたら裏返して裏面も焼く。
⑤ケチャップライスに4を乗せて、
ケチャップをかけたら完成!
(子供が楽しんでお絵かきします♪)
和巴と大地はLDKで、
一緒に子供達に大人気の戦隊ヒーローシリーズの
DVDを鑑賞中だ。
「―― でね でね、和ちゃん、コレすっごい
かっこ良くてね……」
それにしても大地。
普段より声大っきいよ、テンションたかっ。
「だいちぃ? あんまりお客様に迷惑かけちゃ
ダメだぞー」
「……和ちゃん、僕、迷惑、ですか?」
「ううん。そんな事ちっともないよ。ホラ、次の
DVD観ようか。コレは何っていうの?」
ここで大地、ソファーの上に仁王立ち ――
戦隊ヒーローの決めゼリフ。
『人の生命は地球の未来 ―― 救急戦隊
ゴーゴーファイブ!!』
対する和巴は大拍手で大地をノセまくる。
「わぉ! かぁ~こいいっ」
「あぁ ―― コレ災魔一族です。すぐ怒るし、こども
叩くし、すっごい悪者です」
「そう ―― 怖いねぇ」
ま、仲がいい事に越したことはないけど……
この2人、今日が初対面よね?
今さらながら、大地のコミ力に舌を巻く。
「かずはー・だいちぃ。オムライス出来たよ~」
「「 はぁ~~い 」」
和巴は夜遅くまで、
大地をかまいまくってくれた。
そのおかげで今夜の我が家はずっと笑い声が
絶えなかった。
簡単な後片付けをして、
食後のコーヒーを運んで行くと、
大地は和巴の膝枕で夢の中で。
「あー、大地ってば寝ちゃったんだな。
ホントすまん。膝枕したままじゃ疲れるだろ」
「今起こすと可哀想だわ。私ならもう少し大丈夫
だから。大地くん可愛いね。最近はこんな子供らしい
子供って少ないから、大地くんみたいな子、見ると
心が安まるわ」
大地との関わりとか、
子供のあしらい方とか見て。
自分達2人の夫婦像とか、家族像を空想する。。
「普段、仕事で帰りが遅くなる時とか、大地くんは?」
「あぁ、錦市場に兄貴夫妻が住んでるんだ」
「皆んなに愛されて、大地くんは本当に幸せもんだ」
「……う~ん、和巴ぁ、いもようかん~……」
大地の寝言に、顔を見合わせ吹き出した。
「ったく。さっき嫌ってほど食っただろうが。
あぁ、そろそろベッドへ連れてくよ」
「―― じゃ私も、そろそろお暇しようかな。
こんな時間までお邪魔してしまって……」
「いや、俺の方こそ助かった。―― 大地?
和ちゃんにご挨拶」
「う~ん……和ちゃん……。またね」
「バイバイ、大地くん。おやすみ」
大地は自室のベッドへ落ち着かせると
速攻で寝落ちした。
俺は玄関先で和巴をお見送り。
「送ってやれなくてごめんな」
「ううん。気にしないで。小さい子供1人にして
おけないでしょ」
靴を履いた和巴が立ち上がりドアノブに
手をかけたところで、何を思ったのか?
とっさに俺は彼女のジャケットの裾をつかんでた。
「宇佐見さん?」
俺はそのまま和巴をゆっくり自分の方へ
向き直らさせ。
ドンと和巴を壁の方へ押し付けるようにして
自分の顔をグッと近付けていき。
お互いの唇同士が触れ合うギリギリの距離で
まるでキスを焦らすようにピタッとと止まって
和巴をじっと見つめた。
和巴もただ黙って俺を見つめ返していたが、
互いの終始無言の静寂に負けたのは ――
「キスしていいか?」
「ダメって言ったらしないの?」
「そんな答えは殺生だ」
緊張でカサついた和巴の唇に俺は
唇を重ねた。
「んっ、うさみさ…………」
和巴の薄っすら開かけた唇へ舌を滑り込ませる。
クチュ ―― クチュ ――
しばらく、
この静かな部屋に聞こえていたのは
2人が交わす何度も唇を啄み合うリップ音だけ。
名残惜しさを振り切るよう先に唇を離したのは
俺の方。
こうでもしないと最後まで食らってしまいそうで
怖かった。
「……じゃ、おやすみなさい」
「あぁ、おやすみ。気をつけてな」
この間のホテルでの一件もあったんで、
デパートで和巴と鉢合わせた時は
”こんな所でどうして会っちゃうかなぁ”と
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大地のおかげで彼女の違った一面も発見出来、
総じてはとっても有意義な1日だった。
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