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成長編
もつれる糸
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月曜日の朝
嫌な事はさっさと片付けておく主義。
私は教室に入って真っ先に茉莉花達の元へ向かった。
茉莉花、京子に加え、風邪をこじらせ長く休んでいた鞠子のは3人は固まって笑いながら話をしている。
「おはよ~」
いつものように私はみんなへ声をかけた。
一瞬、3人の会話が止まりシーンとした。
だけどすぐに何もなかったかのよう3人はまた話をしだした。
「そうそう。マジあり得ないから~」
「なに、それ超ウケるー」
ひょっとして、シカトされてる?
あ、やっぱ、あの時2人で行方不明はマズかったよな。
「あ、あのねっ。茉莉花」
私は凄くドキドキしながら茉莉花に切り出した。
「まさ ―― 三上くんの、携番とメアドやけど……」
「いらな~い。だって柾也くんから直メきたから」
えっ ―― うそだ。
基本柾也は筆不精で、今交際中の彼氏にさえ滅多にメールの返信はしない、という。
「あの子、翔太からマリのメアド聞き出してメールしてきたんでしょ? もう両想い確定ぽくない?」
「え~そうかなぁ。そうだったらマリ超嬉しいな」
「そっか。よかったね、茉莉花。あのね私あなたに謝りたくて……」
「……」
え……ええっ??
茉莉花 ―― なんで、泣いてるの?!
「あんたさ ――」
鞠子が鋭い視線を私に向けてきた。
「本物のアホ? 少しは空気読みなよ」
「え?」
私は固まった。
「え? じゃないっしょっ!」
鞠子は近くの壁に蹴りを入れた。
「友達が好きだから協力してって頼んだ途端、その男に色目使うとかマジあり得ないし、その上その男とフケるなんて……」
やっぱそう映ってたか……。
でも色目?? なんでそんな話になってるの?
「あ、えっと、じ、実はあの合コンの後私急に気分が悪くなって、で、ま ―― 手嶌くんに家まで送って貰ったんだ。でも色目使うなんて、そんな事は絶対してないから」
私は思いきり否定した。
「じゃあ、何で家に帰ってすぐに彼のメアドをマリに教えなかったの?」
「どーせマリ出し抜いて柾也くんに接触したかったからすぐに教えなかったんだよ、コイツ」
「違うよ」
「何が違うのよ!? 昨夜、あんたと柾也くんが手を繋いで駅前通り歩いてるの妹が見たのよ。それでもしらばっくれる気??」
「まともに姫と張り合ったところでマリには勝てっこないもんね」
放っておくと鞠子と京子の毒舌は無限に続きそうだったので、私も必死で自己弁護した。
「だから言ったじゃんっ合コンの後、具合が悪くなったって」
たとえそれがミエミエの嘘でも、親友なら”大丈夫だった?”のひと言くらい、あってもいいと思う。
でも、この3人ときたら ――
「あんた携帯持ってないの?」
「もちろん電話したよ。家に着いてすぐ」
これはホントだ。
何回かけても話し中で繋がらなかった。
「あーもう、イヤっ。嘘つくなら、もう少しマシな嘘つけない? マリの携帯キャッチついてるからずっと話し中とかあり得ないから」
「嘘つくなんてマジ最低な奴! もう確定だね、この裏切り者っ!!」
「絢音……マリは絢音の事、親友だと思ってたのに絢音は違ったんだね」
茉莉花はそう言うと、机に顔を伏せて大げさに泣き出した。
それを見て鞠子が、
「あんた超ウザい。消えてよ」
と私の胸の辺りを乱暴に押した(どついた?)。
「まりぃ~、だいじょうぶぅ?」
「私と京子はずっとマリの親友で味方だよ」
「ありがと。ごめんね、情けないとこ見せちゃって」
グ゙スッ……主演女優賞並の名演技??
「ちゅうかさぁ~、柾也くんはもうマリにベタ惚れなんだから ――」
天と地がひっくり返ったとしても、それはあり得ない。
「こんな横恋慕女なんか気にする事ないよ。柾也くんだって相手にしないでしょ」
「残念だけどそういう事だからッ」
尻餅をつき呆然としている私へ、イラ立ち紛れか? 鞠子が軽く蹴りを入れてきた。
「イテっ ――」
「マリがあんたからされた仕打ちで受けた心の痛みはこんなもんじゃないんだからねっ」
私は……今起きている事が現実なのかさえ、よくわからなくなっていた。
教室の中で私達がもめているのを心配そうに見てる同級生たち ――
ニヤニヤしながら野次馬してる奴 ――
私が突き飛ばされて床に座りこんだままいつまでも動けないでいると1時限目数学担当の先生が入ってきた。
『何やってる? もうチャイムとっくに鳴っただろ。早く席につきなさい』
『はぁ~い』
京子と鞠子は何事もなかったように席についた。
私も放心状態のまま席に着いた。
嫌な事はさっさと片付けておく主義。
私は教室に入って真っ先に茉莉花達の元へ向かった。
茉莉花、京子に加え、風邪をこじらせ長く休んでいた鞠子のは3人は固まって笑いながら話をしている。
「おはよ~」
いつものように私はみんなへ声をかけた。
一瞬、3人の会話が止まりシーンとした。
だけどすぐに何もなかったかのよう3人はまた話をしだした。
「そうそう。マジあり得ないから~」
「なに、それ超ウケるー」
ひょっとして、シカトされてる?
あ、やっぱ、あの時2人で行方不明はマズかったよな。
「あ、あのねっ。茉莉花」
私は凄くドキドキしながら茉莉花に切り出した。
「まさ ―― 三上くんの、携番とメアドやけど……」
「いらな~い。だって柾也くんから直メきたから」
えっ ―― うそだ。
基本柾也は筆不精で、今交際中の彼氏にさえ滅多にメールの返信はしない、という。
「あの子、翔太からマリのメアド聞き出してメールしてきたんでしょ? もう両想い確定ぽくない?」
「え~そうかなぁ。そうだったらマリ超嬉しいな」
「そっか。よかったね、茉莉花。あのね私あなたに謝りたくて……」
「……」
え……ええっ??
茉莉花 ―― なんで、泣いてるの?!
「あんたさ ――」
鞠子が鋭い視線を私に向けてきた。
「本物のアホ? 少しは空気読みなよ」
「え?」
私は固まった。
「え? じゃないっしょっ!」
鞠子は近くの壁に蹴りを入れた。
「友達が好きだから協力してって頼んだ途端、その男に色目使うとかマジあり得ないし、その上その男とフケるなんて……」
やっぱそう映ってたか……。
でも色目?? なんでそんな話になってるの?
「あ、えっと、じ、実はあの合コンの後私急に気分が悪くなって、で、ま ―― 手嶌くんに家まで送って貰ったんだ。でも色目使うなんて、そんな事は絶対してないから」
私は思いきり否定した。
「じゃあ、何で家に帰ってすぐに彼のメアドをマリに教えなかったの?」
「どーせマリ出し抜いて柾也くんに接触したかったからすぐに教えなかったんだよ、コイツ」
「違うよ」
「何が違うのよ!? 昨夜、あんたと柾也くんが手を繋いで駅前通り歩いてるの妹が見たのよ。それでもしらばっくれる気??」
「まともに姫と張り合ったところでマリには勝てっこないもんね」
放っておくと鞠子と京子の毒舌は無限に続きそうだったので、私も必死で自己弁護した。
「だから言ったじゃんっ合コンの後、具合が悪くなったって」
たとえそれがミエミエの嘘でも、親友なら”大丈夫だった?”のひと言くらい、あってもいいと思う。
でも、この3人ときたら ――
「あんた携帯持ってないの?」
「もちろん電話したよ。家に着いてすぐ」
これはホントだ。
何回かけても話し中で繋がらなかった。
「あーもう、イヤっ。嘘つくなら、もう少しマシな嘘つけない? マリの携帯キャッチついてるからずっと話し中とかあり得ないから」
「嘘つくなんてマジ最低な奴! もう確定だね、この裏切り者っ!!」
「絢音……マリは絢音の事、親友だと思ってたのに絢音は違ったんだね」
茉莉花はそう言うと、机に顔を伏せて大げさに泣き出した。
それを見て鞠子が、
「あんた超ウザい。消えてよ」
と私の胸の辺りを乱暴に押した(どついた?)。
「まりぃ~、だいじょうぶぅ?」
「私と京子はずっとマリの親友で味方だよ」
「ありがと。ごめんね、情けないとこ見せちゃって」
グ゙スッ……主演女優賞並の名演技??
「ちゅうかさぁ~、柾也くんはもうマリにベタ惚れなんだから ――」
天と地がひっくり返ったとしても、それはあり得ない。
「こんな横恋慕女なんか気にする事ないよ。柾也くんだって相手にしないでしょ」
「残念だけどそういう事だからッ」
尻餅をつき呆然としている私へ、イラ立ち紛れか? 鞠子が軽く蹴りを入れてきた。
「イテっ ――」
「マリがあんたからされた仕打ちで受けた心の痛みはこんなもんじゃないんだからねっ」
私は……今起きている事が現実なのかさえ、よくわからなくなっていた。
教室の中で私達がもめているのを心配そうに見てる同級生たち ――
ニヤニヤしながら野次馬してる奴 ――
私が突き飛ばされて床に座りこんだままいつまでも動けないでいると1時限目数学担当の先生が入ってきた。
『何やってる? もうチャイムとっくに鳴っただろ。早く席につきなさい』
『はぁ~い』
京子と鞠子は何事もなかったように席についた。
私も放心状態のまま席に着いた。
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