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【4】アトシマツ
4-6 そして地獄が現れる
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「管理者? “ひみつへいき”の? ……そうか! 管理者か! ああ、思い出した! 思い出したぜ!」
ザックはジェイクの言葉を思い出す。「“ひみつへいき”はでかすぎて、1人じゃ動かすのは無理だ。だから“管理者”を用意した。もしもの時は、上手く活用してくれ」と。
「嬉しいね。まさかここに来て味方到来とは。流石のオレもたまげたぜ」
「到来と言われても困る。我が輩は待っていただけだ。ずっとずっと待っていただけだよ」
「ははっ♪ そうだな。確かにそうだ」
「挨拶が遅れたが、久しぶりだな、ミスターザック」
「ん? 『初めまして』じゃないのか? オレはお前さんに会った覚えは無いんだが?」
「当然だ。我が輩はずっと地下で眠っていたのだからな。だが20年前、ミスタージェイクの視界を借りて君を見ていたのだよ。たまたま起きていたのでね」
「そうかい。どうやらお前さん、人間じゃなさそうだな」
「人外では不服かね?」
「兄貴が用意したんだ。何だって大歓迎だぜ!」
「ところで……、お主がここにいるということは、ミスタージェイクは死んだのだな」
「ああ。今頃は冥府で、“ロストボーイ”のみんなと再会を祝ってるさ」
「そしてお主はこれから、“ひみつへいき”を使おうというのだな」
「ああ、その通りだぜ」
「そうか…。ついにか…。永かった…。この時が来るのをずっと待っていた。感無量だ」
「感慨深いのは分かるんだが、ちょっと急いでくれないか。敵が迫ってるんだ」
「せっかちなやつだな。何がどうなっておるのだ。状況を説明してもらえないか」
「“ひみつへいき”を使いたい。合言葉は唱えた。扉は開いたが中に入れない。どうしゅりゃいい?」
「ああ、なるほど。そこで詰まっているのか。ならば簡単だ。二つ目の合言葉を唱えればいい」
「は?」
「だから、二つ目の合言葉を唱えるのだ。さすれば見えない壁は消える。簡単だろう?」
「いやまて、ちょっと待ってくれ」
「待てというならいくらでも待つが、何を待てばよいのだ」
「二つ目の合言葉なんて、オレは知らないぞ」
ザックがいくら思い返しても、ジェイクが二つ目の合言葉の話をしたなんて事実はなかった。
「それはそうだろう」
「どういうことだ、管理者」
「二つ目の合言葉が追加されたのは昨年だ。それ以降、毎月のように変えている。知らなくても無理はないよ」
「じゃあどうすればいい? あんたが教えてくれるのか?」
「はっはっはっ♪ 面白い冗談だ。我が輩が教えてはセキュリティ強化の意味が無いだろう。思い出せミスターザック。君が裏切ったのでなければ、ミスタージェイクは君に合言葉のヒントを教えているはずだ」
ヒント…。ヒント…。本当にそんなものが?
ザックは考える。あの暗闇で、“ひみつきち”で、オレは兄貴とどんな会話を交わした?
思い出せ。思い出せ。思い出せ。
「あっ! もしかしてあれか! いや、あれしかない! あれに決まってる!!」
「思い出したなら、二つ目の合言葉をドウゾ」
「“2人のジャン”だ!」
「ブ~~~~~っ 違いますな」
「なん……だと!?」
ザックは頭を抱えてしゃがみ込む。コレジャナイとすれば、一体何だ? 他に何かあったか? いや、まてよ……
「もしかして…“脱獄王ジャン”?」
「それも違いますな」
「ダメモトで、“殺し屋ジャン”とか…」
「正解ですな」
くそっ! これもダメとなると、もう総当たりしかないが、十中八九間に合わないだろう。こうなったらやってやる! 千人もの猛者を独りで迎え撃ってやるさ!
………って、え?
「管理者、今なんて言った?」
「だから『正解ですな』と言っている。二つ目の合言葉は“殺し屋ジャン”が正解。もう入れるぞ」
その瞬間、柱を鉛玉が貫通する。ザックが立ったままなら、脳天を貫通していただろう。
ザックは再びエコー・ベルを掴むと、下り階段に飛び込んだ。
ドアは自動で閉まり、外界を遮断する。発光するエコー・ベルがいなければ、ザックは真っ暗闇に包まれていただろう。
「だから悪かったって。ベソかかないでくれ、エコーちゃんよ」
涙目のエコー・ベルだったが、その口はエコーの気持ちとは関係なく、管理者の言葉を伝える。
「入り口は完全に封鎖した。我が輩が生きている限り誰も侵入できない。階段の突き当たりに、“ひみつへいき”の制御室があり、我が輩もそこにいる。お前さんを直接見れるのが楽しみだよ」
「奇遇だな。オレもお前さんと会うのが楽しみになってきたところさ。ま、よろしく頼むわ」
エコー・ベルの明かりを頼りに、ザックは階段を下ってゆく。
下りながらザックは考える。
二つ目の合言葉は“殺し屋ジャン”だった。
ジェイクの話によると、たった1人の少女を守るために、悪党共を皆殺しにしたという。
まるで、今のザックそのものだ。
これは偶然か? それともジェイクが望んだ結果なのか? ザックに“殺し屋ジャン”になれと言うのか?
真相は分からない。知ったところで意味も無い。どっちにしたってザックのやることに変わりはないのだから。
ところで、もし生き残ってしまったらどうしよう。
“殺し屋ジャン”は命を引き替えにした。ザックも命を惜しむつもりはないが、“ひみつへいき”が予想以上に強力なら、うっかり生き残ってしまうかもしれない。その時はどうしよう。
「ああ、そうだ。すっかり忘れてたぜ。本場のアリ料理を食べなきゃって思ってたんだ。こりゃ簡単には死ねねぇなぁ」
ザックは独りつぶやくと、静かに笑う。エコー・ベルは何も言わず、ただザックを見つめていた。
それから数分後……
地上に、屋敷に、その周辺に、地獄が顕現された。
千人もの犯罪者が、闇の住人が、裏の仕事を受け持つ冒険者が、地獄に飲み込まれた。
静寂に残されたのは、血の海と、数え切れない骸。
そして暗殺者“ザック・ザ・リッパー”の行方は、杳として知れない。
第4章・完
ザックはジェイクの言葉を思い出す。「“ひみつへいき”はでかすぎて、1人じゃ動かすのは無理だ。だから“管理者”を用意した。もしもの時は、上手く活用してくれ」と。
「嬉しいね。まさかここに来て味方到来とは。流石のオレもたまげたぜ」
「到来と言われても困る。我が輩は待っていただけだ。ずっとずっと待っていただけだよ」
「ははっ♪ そうだな。確かにそうだ」
「挨拶が遅れたが、久しぶりだな、ミスターザック」
「ん? 『初めまして』じゃないのか? オレはお前さんに会った覚えは無いんだが?」
「当然だ。我が輩はずっと地下で眠っていたのだからな。だが20年前、ミスタージェイクの視界を借りて君を見ていたのだよ。たまたま起きていたのでね」
「そうかい。どうやらお前さん、人間じゃなさそうだな」
「人外では不服かね?」
「兄貴が用意したんだ。何だって大歓迎だぜ!」
「ところで……、お主がここにいるということは、ミスタージェイクは死んだのだな」
「ああ。今頃は冥府で、“ロストボーイ”のみんなと再会を祝ってるさ」
「そしてお主はこれから、“ひみつへいき”を使おうというのだな」
「ああ、その通りだぜ」
「そうか…。ついにか…。永かった…。この時が来るのをずっと待っていた。感無量だ」
「感慨深いのは分かるんだが、ちょっと急いでくれないか。敵が迫ってるんだ」
「せっかちなやつだな。何がどうなっておるのだ。状況を説明してもらえないか」
「“ひみつへいき”を使いたい。合言葉は唱えた。扉は開いたが中に入れない。どうしゅりゃいい?」
「ああ、なるほど。そこで詰まっているのか。ならば簡単だ。二つ目の合言葉を唱えればいい」
「は?」
「だから、二つ目の合言葉を唱えるのだ。さすれば見えない壁は消える。簡単だろう?」
「いやまて、ちょっと待ってくれ」
「待てというならいくらでも待つが、何を待てばよいのだ」
「二つ目の合言葉なんて、オレは知らないぞ」
ザックがいくら思い返しても、ジェイクが二つ目の合言葉の話をしたなんて事実はなかった。
「それはそうだろう」
「どういうことだ、管理者」
「二つ目の合言葉が追加されたのは昨年だ。それ以降、毎月のように変えている。知らなくても無理はないよ」
「じゃあどうすればいい? あんたが教えてくれるのか?」
「はっはっはっ♪ 面白い冗談だ。我が輩が教えてはセキュリティ強化の意味が無いだろう。思い出せミスターザック。君が裏切ったのでなければ、ミスタージェイクは君に合言葉のヒントを教えているはずだ」
ヒント…。ヒント…。本当にそんなものが?
ザックは考える。あの暗闇で、“ひみつきち”で、オレは兄貴とどんな会話を交わした?
思い出せ。思い出せ。思い出せ。
「あっ! もしかしてあれか! いや、あれしかない! あれに決まってる!!」
「思い出したなら、二つ目の合言葉をドウゾ」
「“2人のジャン”だ!」
「ブ~~~~~っ 違いますな」
「なん……だと!?」
ザックは頭を抱えてしゃがみ込む。コレジャナイとすれば、一体何だ? 他に何かあったか? いや、まてよ……
「もしかして…“脱獄王ジャン”?」
「それも違いますな」
「ダメモトで、“殺し屋ジャン”とか…」
「正解ですな」
くそっ! これもダメとなると、もう総当たりしかないが、十中八九間に合わないだろう。こうなったらやってやる! 千人もの猛者を独りで迎え撃ってやるさ!
………って、え?
「管理者、今なんて言った?」
「だから『正解ですな』と言っている。二つ目の合言葉は“殺し屋ジャン”が正解。もう入れるぞ」
その瞬間、柱を鉛玉が貫通する。ザックが立ったままなら、脳天を貫通していただろう。
ザックは再びエコー・ベルを掴むと、下り階段に飛び込んだ。
ドアは自動で閉まり、外界を遮断する。発光するエコー・ベルがいなければ、ザックは真っ暗闇に包まれていただろう。
「だから悪かったって。ベソかかないでくれ、エコーちゃんよ」
涙目のエコー・ベルだったが、その口はエコーの気持ちとは関係なく、管理者の言葉を伝える。
「入り口は完全に封鎖した。我が輩が生きている限り誰も侵入できない。階段の突き当たりに、“ひみつへいき”の制御室があり、我が輩もそこにいる。お前さんを直接見れるのが楽しみだよ」
「奇遇だな。オレもお前さんと会うのが楽しみになってきたところさ。ま、よろしく頼むわ」
エコー・ベルの明かりを頼りに、ザックは階段を下ってゆく。
下りながらザックは考える。
二つ目の合言葉は“殺し屋ジャン”だった。
ジェイクの話によると、たった1人の少女を守るために、悪党共を皆殺しにしたという。
まるで、今のザックそのものだ。
これは偶然か? それともジェイクが望んだ結果なのか? ザックに“殺し屋ジャン”になれと言うのか?
真相は分からない。知ったところで意味も無い。どっちにしたってザックのやることに変わりはないのだから。
ところで、もし生き残ってしまったらどうしよう。
“殺し屋ジャン”は命を引き替えにした。ザックも命を惜しむつもりはないが、“ひみつへいき”が予想以上に強力なら、うっかり生き残ってしまうかもしれない。その時はどうしよう。
「ああ、そうだ。すっかり忘れてたぜ。本場のアリ料理を食べなきゃって思ってたんだ。こりゃ簡単には死ねねぇなぁ」
ザックは独りつぶやくと、静かに笑う。エコー・ベルは何も言わず、ただザックを見つめていた。
それから数分後……
地上に、屋敷に、その周辺に、地獄が顕現された。
千人もの犯罪者が、闇の住人が、裏の仕事を受け持つ冒険者が、地獄に飲み込まれた。
静寂に残されたのは、血の海と、数え切れない骸。
そして暗殺者“ザック・ザ・リッパー”の行方は、杳として知れない。
第4章・完
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