「深淵のサラ」 〜極限の潜水パフォーマンスに挑む金髪の美姫。独占欲に溺れるCEOと、立ちはだかる女帝たち〜

Mina_Underwater

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第4章 人魚の弔鐘

4-3.深海遊泳の真髄

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エリザベスの蘇生から数時間が経過した。
海面に沈む夕日が、サラの隠れ家のリビングを濃密なオレンジ色に染め上げている。

3人は依然として全裸のままだった。
エリザベスは、死の淵から生還した高揚感と、憧れのサラに認められた悦びに頬を紅潮させ、ソファに身を委ねている。
その隣では、黒崎がサラの愛撫を全身で受け止めながら、安藤の動向をタブレットで追っていた。

「エリザベス、あなたの泳ぎには『規律』がある。それはアメリカのナショナルチームで叩き込まれた、完璧な美しさだわ」

サラは黒崎の楔から口を離し、銀糸のような唾液を引かせながらエリザベスへと歩み寄った。濡れた金髪が、彼女の引き締まった背中に張り付いている。

「でも、深海ではその『規律』があなたを殺す。水圧は敵ではない。重力と同じ、そこにあるべき抱擁なのよ」

サラはエリザベスの背後に回り、彼女の陶器のような白い肩に手を置いた。そして、一筋の無駄毛もなく滑らかに剃り上げられたエリザベスの秘部を、背後から優しく、しかし支配的に指先でなぞった。

「深海遊泳の真髄を教えてあげる。それは、肺にある空気を『意識』から切り離すこと」

サラの指が、エリザベスの最も敏感な部分を捉える。エリザベスは予期せぬ快楽と、サラの放つ圧倒的なカリスマ性に身体を震わせ、吐息を漏らした。

「……あ、サラさん……」

「筋肉を固めれば、酸素はすぐに燃え尽きる。立ち泳ぎや激しいキック……あなたの得意な『技術』は、60メートルの闇の中ではただの毒よ。海に自分を差し出しなさい。自分という境界を消して、水と溶け合うの」

サラは、エリザベスの耳元で甘く、残酷な声を囁き続ける。黒崎はその光景を黙って見守っていた。サラが他者に「技術」ではなく「真髄」を説くのは、初めてのことだった。

「今夜から、私の呼吸を直接あなたの肺に刻んであげる。安藤が来るまでに、あなたは秘書でもアスリートでもない……本物の『人魚』になるのよ」

サラの誘いに、エリザベスは心酔しきった瞳で頷いた。

「……はい。あなたのためなら、私は、呼吸さえも捨てられます」

窓の外では、安藤が派遣した調査船の灯りが、遠くの海面を不気味に照らし始めていた。だが、この部屋に流れる時間は、死への恐怖を凌駕する濃厚な情欲と、新たなる覚悟に満たされていた。
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