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第5章 緋色の龍宮(饗宴)
5-3.赤い龍の去り際
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驚愕のシンクロを見せつけられた黒崎は
「一旦岸まで戻ろう」
と言い、サラの家で乾いた喉を潤すことにした。
リビングのソファに全裸で寛ぐサラの横で、黒崎はリーを鋭い眼光で見据える。
「君ほどの人間が、ただ潜水技術を見せに来たわけではないだろう。目的は何だ」
リーは濡れた黒い髪をかき上げ、不敵な笑みを浮かべた。
「察しがいいですね。私はこの島に、巨大海洋研究所兼水族館……名付けて『龍宮(レッド・パレス)』を建設する計画を持っています。そこは、サラ様が、そして選ばれた者たちが深淵を分かち合う聖域になる」
黒崎とサラがその言葉の重みを咀嚼する間、リーは脱ぎ捨てていた赤いビキニを拾い上げ、鮮やかな手つきで身に着けた。
「……ですが、今日はここまで。私はただ、憧れのサラ様と一緒に泳ぎたかっただけですから。建設計画の詳細については、来週、改めて説明に上がります」
リーは優雅に立ち上がると、玄関へと向かった。
「それでは、黒崎代表。そして、私のサラ様。ごきげんよう」
家を出たリーは、眩しい白砂の上を悠然と歩き出した。
真っ赤なビキニに縁取られた豊満なお尻を、弾むようにぷりぷりさせながら歩くその後ろ姿は、まるで女王の凱旋のような優雅さを湛えている。
ビーチの端にある駐車場に停めてあった車に乗り込むと、彼女はそのまま空港へと戻っていった。
残された家の中、黒崎とサラはしばらく沈黙を守っていた。
「エドワード……あの女、本物よ。私のリズムを完璧に読み取っていたわ」
サラの呟きに、黒崎は窓の外を見つめながら応えた。
「ああ。王麗(ワン・リー)……この島を、さらに深く沈める劇薬になるかもしれん」
「一旦岸まで戻ろう」
と言い、サラの家で乾いた喉を潤すことにした。
リビングのソファに全裸で寛ぐサラの横で、黒崎はリーを鋭い眼光で見据える。
「君ほどの人間が、ただ潜水技術を見せに来たわけではないだろう。目的は何だ」
リーは濡れた黒い髪をかき上げ、不敵な笑みを浮かべた。
「察しがいいですね。私はこの島に、巨大海洋研究所兼水族館……名付けて『龍宮(レッド・パレス)』を建設する計画を持っています。そこは、サラ様が、そして選ばれた者たちが深淵を分かち合う聖域になる」
黒崎とサラがその言葉の重みを咀嚼する間、リーは脱ぎ捨てていた赤いビキニを拾い上げ、鮮やかな手つきで身に着けた。
「……ですが、今日はここまで。私はただ、憧れのサラ様と一緒に泳ぎたかっただけですから。建設計画の詳細については、来週、改めて説明に上がります」
リーは優雅に立ち上がると、玄関へと向かった。
「それでは、黒崎代表。そして、私のサラ様。ごきげんよう」
家を出たリーは、眩しい白砂の上を悠然と歩き出した。
真っ赤なビキニに縁取られた豊満なお尻を、弾むようにぷりぷりさせながら歩くその後ろ姿は、まるで女王の凱旋のような優雅さを湛えている。
ビーチの端にある駐車場に停めてあった車に乗り込むと、彼女はそのまま空港へと戻っていった。
残された家の中、黒崎とサラはしばらく沈黙を守っていた。
「エドワード……あの女、本物よ。私のリズムを完璧に読み取っていたわ」
サラの呟きに、黒崎は窓の外を見つめながら応えた。
「ああ。王麗(ワン・リー)……この島を、さらに深く沈める劇薬になるかもしれん」
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