91 / 155
第7章 緋色の龍宮(深絆)
7-8.南太平洋の聖域、碧き深淵への飛翔(後)
しおりを挟む
南太平洋の柔らかな陽光が、エメラルドグリーンの海を透き通らせる午後のまったりとした時間。ニューカレドニアの穏やかな潮風が、テラスの大きなパラソルを優しく揺らしていた。
「ほら、サラとエドワード、サリーはお昼寝タイムみたいよ。2人で遊んできなさい。私とフランクでしっかり見ておくから」
テラスに広げられた大きなパラソルの下、リーファは腕の中で無垢な寝息を立てる赤ん坊を、壊れ物を扱うような手つきで愛おしそうになでた。
今年10月、エーゲ海で開催された世界大会で3位に輝いたその肉体は、57歳という年齢を全く感じさせない。陽光を弾く肌は、現役時代さながらの瑞々しい躍動感と、鍛え上げられたしなやかな筋繊維の輝きを放っている。
しかし、今の彼女の瞳に宿っているのは、勝負師の鋭さではない。まるで自分の初孫を抱いているかのような、どこまでも穏やかで、深い慈愛に満ちた祖母の顔だった。
海風に揺れる木漏れ日が、その柔らかな微笑みを優しく包み込んでいた。
隣に立つフランクは、無口な男だが、その沈黙は深い信頼に満ちていた。
彼は大きな手でリーファの腰を引き寄せ、慈しむように寄り添っている。リーファは茶目っ気たっぷりに笑って付け加えた。
「でも、次は交代よ。あなたたちが戻ったら、今度は私とフランクの番なんだから」
その言葉に、フランクの眉がピクリと跳ねた。
(え?!この家に酸素ボンベあるよな……?素潜りとかありえないから……)
無表情な仮面の下で、彼は世界3位の肺活量を持つ妻が主導するであろう、命がけの「激しい交代劇」を思って冷や汗を流していた。
サラはそんなフランクの心中も知らず、母のようなリーファの言葉に、頬を染めながらもクスクスと笑い、夫である黒崎の手を取った。2人は一切の衣類を脱ぎ捨てた生まれたままの全裸の姿で、白砂のビーチへと歩き出した。
「……あいつら、まだあんなとこに」
黒崎が水平線の彼方を指差して笑う。そこには、一艘のボートと、その上空を舞う一台のドローン。休暇で来ているリーと、夫となったヘンリー・西谷だ。
「ええ、リーも相変わらずね。留学中だから、まだ子供は作らずに、ヘンリーに世界一エロく撮らせることに命を懸けてるみたい」
サラがおかしくなって笑うと、その時、凪いだ海面を渡って、遠くから弾けるような鋭い声が届いた。
「全然ダメよ!もっとセクシーに撮って、ヘンリー!」
それは、女子フリーダイビングの世界チャンピオンとして君臨するリーの、一切の妥協を許さない咆哮だった。7歳年下の夫、ヘンリーを専属カメラマンに従え、自分を極限まで引き出そうとしているのだ。
レンズ越しに愛の火花を散らす新婚夫婦の騒がしくも情熱的なやり取りは、楽園の静かな昼下がりを、鮮やかなヴィヴィッドカラーに塗り替えていた。
サラと黒崎は吸い込まれるように水面へ滑り込み、音もなく深淵へと潜っていく。
目的地は、水深30メートルの海底ベッド。
水圧が強まるにつれ、2人の肺は収縮し、心拍はシンクロするように緩やかになっていく。重力から解き放たれた30メートルの底で、2人は大理石の冷たさを背に感じながら向き合った。
サラが黒崎の首に腕を回し、深く唇を重ねる。
肺の中のわずかな酸素を分け合う接吻は、甘美な命のやり取りだ。サラの指先が黒崎の胸板を這い、男としての誇りを愛撫する。
先に動いたのはサラだった。
彼女は大理石の台座に仰向けに横たわり、豊満な胸を水中に浮かばせながら、黒崎の逞しく脈打つ熱源を口内へと招き入れた。
水圧によって過敏になった舌が、獲物を絡め取るように丹念に這い、吸い上げる。
次にサラは身を起こすと、大理石の上で四つん這いになり、しなやかな背中を反らせて、真珠色に輝く臀部を高く突き出した。黒崎が背後からその腰を力強く掴み、己の猛りを深淵の最奥へと突き立てた。
「……っ!!」
サラの口元から、銀色の気泡が激しく噴き出す。
3気圧の重圧下での結合は、地上のそれとは比較にならないほど濃密だ。黒崎の重厚なピストンが繰り返されるたび、サラの肉体は水の抵抗を受けながらも激しくしなり、海底の白い砂が2人の周囲で美しく舞い上がる。
無呼吸の限界が近づき、脳内には多幸感が溢れる。
サラは首を後ろに反らし、目を見開いて黒崎の顔を見つめた。心臓の鼓動が、骨を通じて互いに響き渡る。
絶頂の瞬間、黒崎はサラの最奥へと、煮えたぎる生命の証をすべて叩き込んだ。
結合したまま、2人はゆっくりと浮上を開始した。
重圧から解放されるにつれ、サラの胎内から溢れ出した白い精液が、インディゴブルーの海中に白銀の糸を引いて流れていく。
それは太陽の光を浴びてキラキラと輝き、まるで深海へ還る魂のように霧散していった。
2人が水面に顔を出したとき、ストップウォッチを握ったリーファが驚愕の声を上げた。
「8分12秒!2人とも、水中で何をしていたのよ!?」
ストップウォッチを握ったリーファが驚愕の声を上げた。その横には、サラと同じ25歳の親友、エリザベスが並んで立っていた。
「黒崎さん、すごい……。本当に、特訓の成果が出たのね」
水際を歩む2人のもとへ駆け寄りながら、エリザベスは上擦った声を出した。
8分間 ----。常人には到底不可能な、静寂と水圧に支配された死線。
それを耐え抜いた黒崎の姿に、彼女はかつて自分がサラから受けた、あの容赦のない猛特訓の日々を鮮明に思い出していた。
全身の細胞が酸素を求めて悲鳴を上げる、あの焦燥感。それを強いたサラの厳しさを知っているからこそ、エリザベスの瞳には、驚きと共に戦友を称えるような熱い光が宿っている。
彼女の視線は、まだ荒い吐息をつく黒崎の背中に注がれた。そこには、かつての自分と同じように、師の期待を力に変えて極限を超越した者への、深い共感と敬意が滲んでいた。
エリザベスにとって、この1年は激動だった。2024年4月に渡米し、直後にルームメイトが去って心細かったところへ、7月に現れたリーを大歓迎で迎え入れた。
リーは今年10月の大会で優勝し、赤龍公社2年目社員のヤンが2位、リーファが3位と、中国勢が表彰台を独占する快挙を成し遂げた。その傍らでエリザベスも難関の会計士試験に合格。今は実務経験を積むためニューヨークで働いている。
「リーがヘンリーと暮らすからって部屋出るっていうから、また1人になるかと思ったけど……。私も、来月からジョシュアと一緒に暮らすことに決めたの」
エリザベスが幸福そうに紹介したのは、昨年ネットで知り合った会計士のジョシュアだった。彼は筋金入りの「水中フェチ」だが、金槌で全く泳げない。
「彼は水が怖いのに、私のアクロバティックな奉仕には目がないの。プールで私が潜り、彼に尽くす……それが私たちの愛の形。来年からは夫婦としてニューヨークで暮らし、5月にはケアンズのホワイトキャットで採用してもらうの。エドワード、約束よ?」
黒崎は濡れた髪をかき上げ、満足げに頷いた。
「ああ。君たち夫婦を迎え入れる準備はできているよ」
午後の光の中、彼らは思い思いに海へ飛び込み、2025年最後の太陽を全身に浴びて笑い声を響かせた。
やがて夜が訪れ、南太平洋は静謐な月光に包まれた。
テラスには、極上のシャンパンと豪華なご馳走が並べられた。
・情熱的なリーファと、命がけで愛するフランク
・知的なエリザベスと、彼女を崇めるジョシュア
・世界王者のリーと、彼女を永遠の被写体とするヘンリー
・31メートルの女王となったヤンと、彼女を抱きしめるライアン
・深淵で命を分かち合ったサラと黒崎、その子サリー
黒崎がグラスを掲げ、皆を見渡した。
「愛する者たちが共に歩む2026年が、素晴らしい年になりますように……乾杯!」
10個のグラスが月明かりの下で重なり合い、クリスタルのような音を響かせた。人魚の血脈は、それぞれの愛の形を謳歌しながら、輝かしい未来へと続いていく。
(完)
---------------------------------------------------------------------
「深淵のサラ」を共に見届けてくださった皆様へ
本日、ついにサラの旅路がひとつの結末を迎えました。
1月14日の連載開始から今日にいたるまで、毎日欠かさず物語を追いかけてくださった皆様、そして、応援ボタンやハート、お気に入り登録という形で温かいエールを送り続けてくださった皆様に、心より深く感謝申し上げます。
孤独な執筆作業の中で、皆様から届く目に見える形の反応こそが、私を突き動かす最大の原動力でした。皆様と伴走できたからこそ、迷うことなくこのラストシーンまで走り抜けることができました。
もしよろしければ、物語の終着点を見届けた今の率直な想いや読後感を、一言でもお聞かせいただければ幸いです。作者として、それ以上に報われる瞬間はありません。
新たなる断片:Episodeシリーズの展開について
本編の幕は一度引かれますが、彼らの歩みが止まったわけではありません。
私の手元には、本編では語り尽くせなかった「語られるべき空白」が、いくつもの断片として遺されています。
現在、以下のエピソードの公開準備を順次進めております。
🟡Episode-α:『氷華の女王』(約60,000字)
→ 本編と同時に掲載済み、いずれ単独で
🟢Episode-β:『沈黙の洞窟』(約80,000字)
→ 3月下旬から連載開始予定
🟣Episode-γ:『緑紫の残光』(約90,000字)
→ 今夏から連載開始予定
⚪️Episode-δ: (Title TBD)
→ 今秋から連載開始予定
これらは、サラたちが歩んだ軌跡の裏側や、まだ見ぬ彼女たちの表情を切り取った大切な物語たちです。
遠くない未来、また別の形でお会いできる日を信じて。
その時はぜひ、また彼女たちに会いに来てください。
最後になりますが、今日までお付き合いいただき、本当に、本当にありがとうございました!
2026年2月28日
著者:Mina_Underwater
---------------------------------------------------------------------
「ほら、サラとエドワード、サリーはお昼寝タイムみたいよ。2人で遊んできなさい。私とフランクでしっかり見ておくから」
テラスに広げられた大きなパラソルの下、リーファは腕の中で無垢な寝息を立てる赤ん坊を、壊れ物を扱うような手つきで愛おしそうになでた。
今年10月、エーゲ海で開催された世界大会で3位に輝いたその肉体は、57歳という年齢を全く感じさせない。陽光を弾く肌は、現役時代さながらの瑞々しい躍動感と、鍛え上げられたしなやかな筋繊維の輝きを放っている。
しかし、今の彼女の瞳に宿っているのは、勝負師の鋭さではない。まるで自分の初孫を抱いているかのような、どこまでも穏やかで、深い慈愛に満ちた祖母の顔だった。
海風に揺れる木漏れ日が、その柔らかな微笑みを優しく包み込んでいた。
隣に立つフランクは、無口な男だが、その沈黙は深い信頼に満ちていた。
彼は大きな手でリーファの腰を引き寄せ、慈しむように寄り添っている。リーファは茶目っ気たっぷりに笑って付け加えた。
「でも、次は交代よ。あなたたちが戻ったら、今度は私とフランクの番なんだから」
その言葉に、フランクの眉がピクリと跳ねた。
(え?!この家に酸素ボンベあるよな……?素潜りとかありえないから……)
無表情な仮面の下で、彼は世界3位の肺活量を持つ妻が主導するであろう、命がけの「激しい交代劇」を思って冷や汗を流していた。
サラはそんなフランクの心中も知らず、母のようなリーファの言葉に、頬を染めながらもクスクスと笑い、夫である黒崎の手を取った。2人は一切の衣類を脱ぎ捨てた生まれたままの全裸の姿で、白砂のビーチへと歩き出した。
「……あいつら、まだあんなとこに」
黒崎が水平線の彼方を指差して笑う。そこには、一艘のボートと、その上空を舞う一台のドローン。休暇で来ているリーと、夫となったヘンリー・西谷だ。
「ええ、リーも相変わらずね。留学中だから、まだ子供は作らずに、ヘンリーに世界一エロく撮らせることに命を懸けてるみたい」
サラがおかしくなって笑うと、その時、凪いだ海面を渡って、遠くから弾けるような鋭い声が届いた。
「全然ダメよ!もっとセクシーに撮って、ヘンリー!」
それは、女子フリーダイビングの世界チャンピオンとして君臨するリーの、一切の妥協を許さない咆哮だった。7歳年下の夫、ヘンリーを専属カメラマンに従え、自分を極限まで引き出そうとしているのだ。
レンズ越しに愛の火花を散らす新婚夫婦の騒がしくも情熱的なやり取りは、楽園の静かな昼下がりを、鮮やかなヴィヴィッドカラーに塗り替えていた。
サラと黒崎は吸い込まれるように水面へ滑り込み、音もなく深淵へと潜っていく。
目的地は、水深30メートルの海底ベッド。
水圧が強まるにつれ、2人の肺は収縮し、心拍はシンクロするように緩やかになっていく。重力から解き放たれた30メートルの底で、2人は大理石の冷たさを背に感じながら向き合った。
サラが黒崎の首に腕を回し、深く唇を重ねる。
肺の中のわずかな酸素を分け合う接吻は、甘美な命のやり取りだ。サラの指先が黒崎の胸板を這い、男としての誇りを愛撫する。
先に動いたのはサラだった。
彼女は大理石の台座に仰向けに横たわり、豊満な胸を水中に浮かばせながら、黒崎の逞しく脈打つ熱源を口内へと招き入れた。
水圧によって過敏になった舌が、獲物を絡め取るように丹念に這い、吸い上げる。
次にサラは身を起こすと、大理石の上で四つん這いになり、しなやかな背中を反らせて、真珠色に輝く臀部を高く突き出した。黒崎が背後からその腰を力強く掴み、己の猛りを深淵の最奥へと突き立てた。
「……っ!!」
サラの口元から、銀色の気泡が激しく噴き出す。
3気圧の重圧下での結合は、地上のそれとは比較にならないほど濃密だ。黒崎の重厚なピストンが繰り返されるたび、サラの肉体は水の抵抗を受けながらも激しくしなり、海底の白い砂が2人の周囲で美しく舞い上がる。
無呼吸の限界が近づき、脳内には多幸感が溢れる。
サラは首を後ろに反らし、目を見開いて黒崎の顔を見つめた。心臓の鼓動が、骨を通じて互いに響き渡る。
絶頂の瞬間、黒崎はサラの最奥へと、煮えたぎる生命の証をすべて叩き込んだ。
結合したまま、2人はゆっくりと浮上を開始した。
重圧から解放されるにつれ、サラの胎内から溢れ出した白い精液が、インディゴブルーの海中に白銀の糸を引いて流れていく。
それは太陽の光を浴びてキラキラと輝き、まるで深海へ還る魂のように霧散していった。
2人が水面に顔を出したとき、ストップウォッチを握ったリーファが驚愕の声を上げた。
「8分12秒!2人とも、水中で何をしていたのよ!?」
ストップウォッチを握ったリーファが驚愕の声を上げた。その横には、サラと同じ25歳の親友、エリザベスが並んで立っていた。
「黒崎さん、すごい……。本当に、特訓の成果が出たのね」
水際を歩む2人のもとへ駆け寄りながら、エリザベスは上擦った声を出した。
8分間 ----。常人には到底不可能な、静寂と水圧に支配された死線。
それを耐え抜いた黒崎の姿に、彼女はかつて自分がサラから受けた、あの容赦のない猛特訓の日々を鮮明に思い出していた。
全身の細胞が酸素を求めて悲鳴を上げる、あの焦燥感。それを強いたサラの厳しさを知っているからこそ、エリザベスの瞳には、驚きと共に戦友を称えるような熱い光が宿っている。
彼女の視線は、まだ荒い吐息をつく黒崎の背中に注がれた。そこには、かつての自分と同じように、師の期待を力に変えて極限を超越した者への、深い共感と敬意が滲んでいた。
エリザベスにとって、この1年は激動だった。2024年4月に渡米し、直後にルームメイトが去って心細かったところへ、7月に現れたリーを大歓迎で迎え入れた。
リーは今年10月の大会で優勝し、赤龍公社2年目社員のヤンが2位、リーファが3位と、中国勢が表彰台を独占する快挙を成し遂げた。その傍らでエリザベスも難関の会計士試験に合格。今は実務経験を積むためニューヨークで働いている。
「リーがヘンリーと暮らすからって部屋出るっていうから、また1人になるかと思ったけど……。私も、来月からジョシュアと一緒に暮らすことに決めたの」
エリザベスが幸福そうに紹介したのは、昨年ネットで知り合った会計士のジョシュアだった。彼は筋金入りの「水中フェチ」だが、金槌で全く泳げない。
「彼は水が怖いのに、私のアクロバティックな奉仕には目がないの。プールで私が潜り、彼に尽くす……それが私たちの愛の形。来年からは夫婦としてニューヨークで暮らし、5月にはケアンズのホワイトキャットで採用してもらうの。エドワード、約束よ?」
黒崎は濡れた髪をかき上げ、満足げに頷いた。
「ああ。君たち夫婦を迎え入れる準備はできているよ」
午後の光の中、彼らは思い思いに海へ飛び込み、2025年最後の太陽を全身に浴びて笑い声を響かせた。
やがて夜が訪れ、南太平洋は静謐な月光に包まれた。
テラスには、極上のシャンパンと豪華なご馳走が並べられた。
・情熱的なリーファと、命がけで愛するフランク
・知的なエリザベスと、彼女を崇めるジョシュア
・世界王者のリーと、彼女を永遠の被写体とするヘンリー
・31メートルの女王となったヤンと、彼女を抱きしめるライアン
・深淵で命を分かち合ったサラと黒崎、その子サリー
黒崎がグラスを掲げ、皆を見渡した。
「愛する者たちが共に歩む2026年が、素晴らしい年になりますように……乾杯!」
10個のグラスが月明かりの下で重なり合い、クリスタルのような音を響かせた。人魚の血脈は、それぞれの愛の形を謳歌しながら、輝かしい未来へと続いていく。
(完)
---------------------------------------------------------------------
「深淵のサラ」を共に見届けてくださった皆様へ
本日、ついにサラの旅路がひとつの結末を迎えました。
1月14日の連載開始から今日にいたるまで、毎日欠かさず物語を追いかけてくださった皆様、そして、応援ボタンやハート、お気に入り登録という形で温かいエールを送り続けてくださった皆様に、心より深く感謝申し上げます。
孤独な執筆作業の中で、皆様から届く目に見える形の反応こそが、私を突き動かす最大の原動力でした。皆様と伴走できたからこそ、迷うことなくこのラストシーンまで走り抜けることができました。
もしよろしければ、物語の終着点を見届けた今の率直な想いや読後感を、一言でもお聞かせいただければ幸いです。作者として、それ以上に報われる瞬間はありません。
新たなる断片:Episodeシリーズの展開について
本編の幕は一度引かれますが、彼らの歩みが止まったわけではありません。
私の手元には、本編では語り尽くせなかった「語られるべき空白」が、いくつもの断片として遺されています。
現在、以下のエピソードの公開準備を順次進めております。
🟡Episode-α:『氷華の女王』(約60,000字)
→ 本編と同時に掲載済み、いずれ単独で
🟢Episode-β:『沈黙の洞窟』(約80,000字)
→ 3月下旬から連載開始予定
🟣Episode-γ:『緑紫の残光』(約90,000字)
→ 今夏から連載開始予定
⚪️Episode-δ: (Title TBD)
→ 今秋から連載開始予定
これらは、サラたちが歩んだ軌跡の裏側や、まだ見ぬ彼女たちの表情を切り取った大切な物語たちです。
遠くない未来、また別の形でお会いできる日を信じて。
その時はぜひ、また彼女たちに会いに来てください。
最後になりますが、今日までお付き合いいただき、本当に、本当にありがとうございました!
2026年2月28日
著者:Mina_Underwater
---------------------------------------------------------------------
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
