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オオカミ少年と恋
③
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その『好意』がどういう種類なのかはいまいちわからなかったが。
なにしろ男を好きになったことがないのだ。
あたたかくてやわらかな気持ちであるが、女性を想うのとはどうにも違う。
なんだ、オレもコリンとそう変わらないんじゃないか。
いいとしをして。大人なのに。
ちょっと自嘲してノアはひとつのことを決めた。
コリンに、彼の抱いている気持ちにどんな名前がついているのかということは言わないでおこうと。
少なくとも、今は。
自分で気付いたほうがいいことだろう。
それに強制するようになってしまうかもしれない。
それは嫌だ。
と思ってしまい、またノアは羞恥を覚えてしまう。
自分がこんな感情を抱くようになったことが信じられなかった。
おまけにそれが嫌ではないなど。
……風呂をあがって、寝るか。
思考も切り上げることにしてノアは、ざばっと湯から立ち上がった。
風呂の湯を抜いて、掃除は明日することにしてそのまま風呂場を出る。
体を拭いて、寝支度をして、ベッドへ入る。
風呂で体があたたまったからだけではないだろう。
今日はなんだか体だけではなく心だけでもなく、なんだか身のすべてがぽかぽかとしているように感じられた。
なにしろ男を好きになったことがないのだ。
あたたかくてやわらかな気持ちであるが、女性を想うのとはどうにも違う。
なんだ、オレもコリンとそう変わらないんじゃないか。
いいとしをして。大人なのに。
ちょっと自嘲してノアはひとつのことを決めた。
コリンに、彼の抱いている気持ちにどんな名前がついているのかということは言わないでおこうと。
少なくとも、今は。
自分で気付いたほうがいいことだろう。
それに強制するようになってしまうかもしれない。
それは嫌だ。
と思ってしまい、またノアは羞恥を覚えてしまう。
自分がこんな感情を抱くようになったことが信じられなかった。
おまけにそれが嫌ではないなど。
……風呂をあがって、寝るか。
思考も切り上げることにしてノアは、ざばっと湯から立ち上がった。
風呂の湯を抜いて、掃除は明日することにしてそのまま風呂場を出る。
体を拭いて、寝支度をして、ベッドへ入る。
風呂で体があたたまったからだけではないだろう。
今日はなんだか体だけではなく心だけでもなく、なんだか身のすべてがぽかぽかとしているように感じられた。
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