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月と愛が満ちる夜(R18)
⑧
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どのくらい慣らしてくれていたのか。
ごくんとコリンが唾を飲むのが聞こえる。きっとその下肢は再び反応してしまっているだろう。
待たせたくない。
思って、ノアはコリンを促した。
「もういい、から……っ」
言われたコリンのほうがためらう様子を見せる。まだほぐれきっていないのは指からわかるのだろう。
でもノアのほうももうもどかしかった。
これ以上待てない。
「いいから……はや、く……っ」
ごくんともう一度コリンが喉を鳴らす。
興奮と衝動。
ノアの言葉は大変魅力的なはず。
そのとおりに、ごそ、と動いてノアの脚を持ち上げた。
下肢が剥き出しにされる。心許なさと羞恥を強く感じつつも、確かに望む気持ちをノアは感じた。
コリンがそこへ割り込んで、自分のものを押し付ける。
「痛かったら、言って」
それだけ言って、ぐんっとそれが突き入れられた。
『痛かったら』どころではなかった。
まるで鉄の棒でも突っ込まれたような衝撃。
それほど男のものは凶暴だった。
「うぁ……っ、は、……ん、ぐ……っ」
しかしノアは「痛い」と言うのを、逃げたい気持ちを必死に押し殺す。
痛いと言えばやめられてしまうだろう。
それは嫌だ。
痛覚よりも確かに感じるもの。確かにあるのだから。
「ノア……っ」
じりじりと埋められていたものが、一気に奥まで沈められる。
衝撃に、流石に息が止まった。
は、はっと短い息しかつけない。
そんなノアを覗き込んで、コリンはくちづけてきた。
ノアの意識がそちらへ向かう。
不思議なことだが痛みが和らぐ気がした。
もちろんなくなるわけはない。
が、衝撃は少しずつ引いていく。
代わりに感じた。
自分の身をいっぱいに満たしている存在を。
コリンが顔を離したとき。
見えた顔をノアはまっすぐに見つめて、言う。
「お前のことが好きだ」
コリンが目を丸くするのが見えた。
「……ノア」
声は感嘆するようだった。
しかしすぐにコリンの顔が、ふっとゆるむ。
目はまだぎらついていたけれど、確かに喜びが満ちた。
「嬉しい」
それだけ言って、もう一度くちびるに触れられる。
今度はノアも感じた。
甘い。
飴などとはまったく違う、甘さ。
なんの味かはわからないが心地良くて、自分からもくちびるを押しつけてしまう。
ごくんとコリンが唾を飲むのが聞こえる。きっとその下肢は再び反応してしまっているだろう。
待たせたくない。
思って、ノアはコリンを促した。
「もういい、から……っ」
言われたコリンのほうがためらう様子を見せる。まだほぐれきっていないのは指からわかるのだろう。
でもノアのほうももうもどかしかった。
これ以上待てない。
「いいから……はや、く……っ」
ごくんともう一度コリンが喉を鳴らす。
興奮と衝動。
ノアの言葉は大変魅力的なはず。
そのとおりに、ごそ、と動いてノアの脚を持ち上げた。
下肢が剥き出しにされる。心許なさと羞恥を強く感じつつも、確かに望む気持ちをノアは感じた。
コリンがそこへ割り込んで、自分のものを押し付ける。
「痛かったら、言って」
それだけ言って、ぐんっとそれが突き入れられた。
『痛かったら』どころではなかった。
まるで鉄の棒でも突っ込まれたような衝撃。
それほど男のものは凶暴だった。
「うぁ……っ、は、……ん、ぐ……っ」
しかしノアは「痛い」と言うのを、逃げたい気持ちを必死に押し殺す。
痛いと言えばやめられてしまうだろう。
それは嫌だ。
痛覚よりも確かに感じるもの。確かにあるのだから。
「ノア……っ」
じりじりと埋められていたものが、一気に奥まで沈められる。
衝撃に、流石に息が止まった。
は、はっと短い息しかつけない。
そんなノアを覗き込んで、コリンはくちづけてきた。
ノアの意識がそちらへ向かう。
不思議なことだが痛みが和らぐ気がした。
もちろんなくなるわけはない。
が、衝撃は少しずつ引いていく。
代わりに感じた。
自分の身をいっぱいに満たしている存在を。
コリンが顔を離したとき。
見えた顔をノアはまっすぐに見つめて、言う。
「お前のことが好きだ」
コリンが目を丸くするのが見えた。
「……ノア」
声は感嘆するようだった。
しかしすぐにコリンの顔が、ふっとゆるむ。
目はまだぎらついていたけれど、確かに喜びが満ちた。
「嬉しい」
それだけ言って、もう一度くちびるに触れられる。
今度はノアも感じた。
甘い。
飴などとはまったく違う、甘さ。
なんの味かはわからないが心地良くて、自分からもくちびるを押しつけてしまう。
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