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素敵なお呼ばれ

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 一通り聞いたあと、フレイディは感心したように息をついた。

「アマリア嬢は芸術家なのだね」

 言われて、今度はアマリアのほうが気まずくなる。

 自慢げに聞こえてしまっただろうか?

「いえ、そんな。ただの趣味ですわ」

 謙遜するように言ったけれど、フレイディに「いや」と首を振られてしまった。

「あんな事件のときに、と思われてしまうかもしれないけれど、アトリエにかけられていた絵を少し見て、感じたんだ。とても丁寧に描かれているし、見る者の目を惹くような絵画だな、と」

 心からそう思っている、という声でそう言われては、もっとくすぐったくなった。

 今度は嬉しい意味で、だ。

「勿体ないです」

 答える声も、少し小さめになってしまったくらいだ。

 そのあとはそれぞれの家や、現在どう過ごしているか、など日常の話になって、やがてお茶の時間は終わった。

 途中、一回紅茶のお代わりをついでもらうためにハリソンを呼んだ。

 新しい熱々の紅茶を持ってきてくれたハリソンは、やはりにこにこして嬉しそうだった。

 先ほどの『珍しいことである』からするに、多分話が弾んでいるように見えて安心したとか、嬉しくなったとかなのでしょう、とアマリアは推察した。
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