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第一章 リオン幼年期
3.「リオンと山男②」
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「ようやく目を覚ましたか、死んだのかと思ったぜ」
男は安心した様子で、少年に優しげに微笑んだ。
「どれぐらい眠っていたのですか?
名前を言おうとしたのは覚えているのですが」
「眠ってたのは1週間くらいかな。なんせここは山奥で人と隔離された場所だからな。時間の感覚がイマイチわからねぇんだ」
「そうなんですね…」
「ところでお前さん普通に飯は食えそうか?
天候がすっかり良くなったから、今は豪華な食事が出来るぜ。
顔色はそんなに悪くなさそうだけど、腹は減ってるだろ?
そう言えばお前さん眠っちまう前に名前を「リオル…ラゴン…」っ言ってたな。まぁいい、とりあえずお前さんの事をリオンと呼ばせてもらうぜ。
ひとまず記憶が戻るまではここに居ていいからな」
男は、あえて少年が落雷と共に現れた日の直前に脳裏から聞こえてきた『声』の話はしなかった。
「リオンですか…わかりました。
すみません、自分の名前すらはっきり思い出せなくて。
色々と、ありがとうございます。
今はあまりお腹が空いてない様なのですが…」
「なんだそりゃ。1週間食わずに腹が減ってないってか!とりあえず食いたい時に食べりゃいいさ」
そう言うと、男は硬めのパンとサラミの様な物をリオンの寝ているベットの側に置いた。
リオンはパンとサラミを不思議そうに見ると、こう言った。
「これは、何ですか?」
「はぁ?何ですかとはなんだよ!せっかく人が親切に食べ物を出してやったのにそりゃねぇだろ。これでもこの小屋では上等な食べ物だぜ!」
「食べ物なのですね。すみません、初めて見る物なので…」
山小屋の男は、あえて明るく気さくな素振りでリオンに話していたが、やはり普通では無い雰囲気を感じ取ると、一歩引いた眼差しで見ざる終えなくなった。
「とにかくオレは今日中に終わらせねぇといけねぇ用事がある、今から出掛けさせてもらうぜ。
お前はここでゆっくりしときな。
それと屋根裏部屋にだけは行くなよ。
これは約束だ!」
そう言い残すと、男は出掛けて行ってしまった。
リオンは、1人山小屋に取り残されると、屋根裏部屋へと続く梯子を見詰めていた…
男は安心した様子で、少年に優しげに微笑んだ。
「どれぐらい眠っていたのですか?
名前を言おうとしたのは覚えているのですが」
「眠ってたのは1週間くらいかな。なんせここは山奥で人と隔離された場所だからな。時間の感覚がイマイチわからねぇんだ」
「そうなんですね…」
「ところでお前さん普通に飯は食えそうか?
天候がすっかり良くなったから、今は豪華な食事が出来るぜ。
顔色はそんなに悪くなさそうだけど、腹は減ってるだろ?
そう言えばお前さん眠っちまう前に名前を「リオル…ラゴン…」っ言ってたな。まぁいい、とりあえずお前さんの事をリオンと呼ばせてもらうぜ。
ひとまず記憶が戻るまではここに居ていいからな」
男は、あえて少年が落雷と共に現れた日の直前に脳裏から聞こえてきた『声』の話はしなかった。
「リオンですか…わかりました。
すみません、自分の名前すらはっきり思い出せなくて。
色々と、ありがとうございます。
今はあまりお腹が空いてない様なのですが…」
「なんだそりゃ。1週間食わずに腹が減ってないってか!とりあえず食いたい時に食べりゃいいさ」
そう言うと、男は硬めのパンとサラミの様な物をリオンの寝ているベットの側に置いた。
リオンはパンとサラミを不思議そうに見ると、こう言った。
「これは、何ですか?」
「はぁ?何ですかとはなんだよ!せっかく人が親切に食べ物を出してやったのにそりゃねぇだろ。これでもこの小屋では上等な食べ物だぜ!」
「食べ物なのですね。すみません、初めて見る物なので…」
山小屋の男は、あえて明るく気さくな素振りでリオンに話していたが、やはり普通では無い雰囲気を感じ取ると、一歩引いた眼差しで見ざる終えなくなった。
「とにかくオレは今日中に終わらせねぇといけねぇ用事がある、今から出掛けさせてもらうぜ。
お前はここでゆっくりしときな。
それと屋根裏部屋にだけは行くなよ。
これは約束だ!」
そう言い残すと、男は出掛けて行ってしまった。
リオンは、1人山小屋に取り残されると、屋根裏部屋へと続く梯子を見詰めていた…
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