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第一章 リオン幼年期
17.「伝説の巨人」
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屋上の延々と広がる御花畑の中央にある、小さなテラスのテーブルを囲み、3人は座った。
「サラちゃんどうぞ」
青いバラを手にしたフランソアは、そっとサラの手に渡した。
「青いバラ!?しかもこんなに真っ青なバラなんて、初めて見ました!」
サラはバラの美しさに、先程のフランソアへの警戒心もすっかり溶けてしまっていた。
「人間界では青いバラは存在しないと言われているけど、これは特別なんだ♪本物だよ。青いバラの花言葉は「ドリームカムトゥルー」だよ」
「ありがとうございます。フランソアさんってなんでも出来るんですね」
自然とフランソアに打ち解けて行くサラを見て、ミルザは改めて別の意味でのフランソアの恐ろしさを思い知ったようだった。
「そろそろ本題に入ろうかフランソア。いつもの結界は張ってくれてるんだろうな?」
「団長さん、それは愚問ですよ。この結界を感じなくなった団長に僕は悲しいです……」
そう言うとフランソアは誰が見ても吐き気を感じるような、わざとらしい泣き真似を延々としてみせた。
「……………」
今回は長めに、数分間沈黙が流れた後ミルザが口を開いた。
「話に入る前にひとつ言っておきたい事がある。
先程のお前が言っていた通り、事はすでに起きて進行中と言っていい。
かなり急がなければ取り返しの着かない事になりそうだ。
…………
おい、なんでうつむいてるんだ、もう泣き真似はいらんぞ」
泣き真似をして、うつむいたままだったフランソアは、顔を上げたと同時に先程の表情とは一変して、真剣な面持ちで話出した。
「今、結界が完成した。
すまない、少し時間をかせがせてもらったよ。安心してくれ、今回は話の内容を考えてそこそこ強めのを張ったよ。
団長が言う通り、事は進行中の様だな。
ミザ村での出来事はかなりの法量の魔力を感じたぞ。
六芒星かぁ……
こいつはオレと団長だけの力で、手に終える事ではないのかもしれないな。
良くも悪くも久々に4人で集まるタイミングが来たのかもしれない……」
そう言い終わると、フランソアはテーブルの上に指先で六芒星を何度もなぞり書きをしてみせた。
「全部お見通しと言う訳か……
ほんと、お前には頭が上がらないよ。
把握してるなら話は早い、4人で集まる前に「リオン」が今どこに居るかを知りたいのだが、分かるか?」
「彼はすでにこっちの世界には帰って来てるみたいだぞ。
場所の特定は今の段階では不可能だ。まだあっちの世界の香りが彼に纏わりついている様だからな……
どのみち「ターニア」に会いに行くなら、彼が消えた森を通らなければならない。
消えた場所に一度行ってみるのもいいのかもしれないな。
オレも同行しよう」
「そうか、やはり「リオン」は異世界へと誘われていたのか……
わかった。ひとまずは森へ戻ってみよう」
「団長、その前にもうひとつ話がある。
実は強めの結界を張ったのも、その話をする為なんだ。
団長がここに来る事は分かっていたから、下調べはしていた最中だったんだが……」
「なんだ?六芒星意外にまだ何かあるってのか?」
「実はグフターン山の火山活動が急に活発になり始めたんだ。
時期は、この前の狂った嵐の直後からだ。
この時期と火山活動の意味、説明しなくても分かるよな?」
「!?
まさか……
あの伝説の巨人が復活すると言う事なのか?」
ミルザはフランソアの突然の意外な方向からの話に、自身でも分かる程、不自然に体が硬直して行くのを感じた。
いつも自信に満ちていて、動揺を見せないミルザを見ていたサラは、ミルザの何か恐れる様な表情を初めて見たようだった。
フランソアはその話を切り出したと同時に、先程の真剣な面持ちよりさらに鋭く目を輝かせている様に思えた。
「サラちゃんどうぞ」
青いバラを手にしたフランソアは、そっとサラの手に渡した。
「青いバラ!?しかもこんなに真っ青なバラなんて、初めて見ました!」
サラはバラの美しさに、先程のフランソアへの警戒心もすっかり溶けてしまっていた。
「人間界では青いバラは存在しないと言われているけど、これは特別なんだ♪本物だよ。青いバラの花言葉は「ドリームカムトゥルー」だよ」
「ありがとうございます。フランソアさんってなんでも出来るんですね」
自然とフランソアに打ち解けて行くサラを見て、ミルザは改めて別の意味でのフランソアの恐ろしさを思い知ったようだった。
「そろそろ本題に入ろうかフランソア。いつもの結界は張ってくれてるんだろうな?」
「団長さん、それは愚問ですよ。この結界を感じなくなった団長に僕は悲しいです……」
そう言うとフランソアは誰が見ても吐き気を感じるような、わざとらしい泣き真似を延々としてみせた。
「……………」
今回は長めに、数分間沈黙が流れた後ミルザが口を開いた。
「話に入る前にひとつ言っておきたい事がある。
先程のお前が言っていた通り、事はすでに起きて進行中と言っていい。
かなり急がなければ取り返しの着かない事になりそうだ。
…………
おい、なんでうつむいてるんだ、もう泣き真似はいらんぞ」
泣き真似をして、うつむいたままだったフランソアは、顔を上げたと同時に先程の表情とは一変して、真剣な面持ちで話出した。
「今、結界が完成した。
すまない、少し時間をかせがせてもらったよ。安心してくれ、今回は話の内容を考えてそこそこ強めのを張ったよ。
団長が言う通り、事は進行中の様だな。
ミザ村での出来事はかなりの法量の魔力を感じたぞ。
六芒星かぁ……
こいつはオレと団長だけの力で、手に終える事ではないのかもしれないな。
良くも悪くも久々に4人で集まるタイミングが来たのかもしれない……」
そう言い終わると、フランソアはテーブルの上に指先で六芒星を何度もなぞり書きをしてみせた。
「全部お見通しと言う訳か……
ほんと、お前には頭が上がらないよ。
把握してるなら話は早い、4人で集まる前に「リオン」が今どこに居るかを知りたいのだが、分かるか?」
「彼はすでにこっちの世界には帰って来てるみたいだぞ。
場所の特定は今の段階では不可能だ。まだあっちの世界の香りが彼に纏わりついている様だからな……
どのみち「ターニア」に会いに行くなら、彼が消えた森を通らなければならない。
消えた場所に一度行ってみるのもいいのかもしれないな。
オレも同行しよう」
「そうか、やはり「リオン」は異世界へと誘われていたのか……
わかった。ひとまずは森へ戻ってみよう」
「団長、その前にもうひとつ話がある。
実は強めの結界を張ったのも、その話をする為なんだ。
団長がここに来る事は分かっていたから、下調べはしていた最中だったんだが……」
「なんだ?六芒星意外にまだ何かあるってのか?」
「実はグフターン山の火山活動が急に活発になり始めたんだ。
時期は、この前の狂った嵐の直後からだ。
この時期と火山活動の意味、説明しなくても分かるよな?」
「!?
まさか……
あの伝説の巨人が復活すると言う事なのか?」
ミルザはフランソアの突然の意外な方向からの話に、自身でも分かる程、不自然に体が硬直して行くのを感じた。
いつも自信に満ちていて、動揺を見せないミルザを見ていたサラは、ミルザの何か恐れる様な表情を初めて見たようだった。
フランソアはその話を切り出したと同時に、先程の真剣な面持ちよりさらに鋭く目を輝かせている様に思えた。
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