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第一章 リオン幼年期
21.「閃光」
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好戦的に鋭い眼差しを向けてくるターニアに対して、リオンは悲しみと言うよりも怒りにも似た感情をおぼえた。
(僕が何をしたというんだ、ただ助けてほしいだけなのに……
誰も僕の苦しみを分かってくれない……!!)
「グォォォッッ!!」
リオンと言うよりも巨大化した奇妙な怪物は、唸り声を上げると、再び無数の触手のような手足を振り回し暴れ出した。
一方ターニアも現状を把握できず、混乱していた。
目の前の怪物がどこから現れ、一体何物で、何が目的なのか把握できなかった。
(法力の容量だけで判断したのが間違いだったかもしれない。これは明らかにルヴォス本体ではないわ。
何物か全く検討がつかないけど、このままこいつを放っておくわけにはいかないわね。
早くこいつを沈めてリオン君を探さないと。
もしかしたら、すでにこいつに……!!)
そう思った瞬間、怪物の触手の1つがターニアの足元に鋭く伸びた。
「痛!!」
爪先の直撃はどうにか逃れたが、ターニアは右足首に何かが触れたような感覚をおぼえた。
足首を見てみると、かすり傷の様に思えた場所は、骨まで達する程に肉がえぐられいた。
(リオン君の心配をしてる場合じゃなさそうね。思った以上に手強い……
破壊力がある上に素早く、そして何よりあのブレスには気をつけないと、直撃したら一瞬で灰になるわ)
ターニアは負傷した右足を、怪物に気づかれないように隠しながら、構えを変え始めた。
ゆっくりと、重心を右足から左足へと変え、さっきまで両手に持っていた短刀は、いつの間にか鮮やかな銀色の扇子へと変わっていた。
そしてゆっくり目を閉じた。
…………
数秒間、静けさが訪れた後、怪物の触手が再びターニアへと襲いかかった。
触手の攻撃は、以前の攻撃よりもかなり素早く、そして今回は先制をかけた後に、すかさず2本、3本と立て続けに攻撃を繰り出して来た。
爆発音に近い衝撃音が、辺り一面にこだました。
しかし直撃したかと思えた場所には、すでにターニアの姿はなく、ただ大地が大きくえぐられただけだった。
怪物はターニアを探し求めたが、どこにも姿は見えず、先程まで感じていた法力も消え失せていた。
(痛っ、思ったよりも右足の負傷が大きいけど……
このタイミングしかないわ!!)
一瞬、夜空の暗闇から無数の光りが大地を目指し目映く輝き出した。
光りは1つ1つが細い閃光を携え、大地へと突き刺さっていった。
怪物はその輝きの中で、身動きが取れずただじっと立ちすくんでいた。
「ぐっ……
はぁはぁはぁ…
今はこれで精一杯ってとこね、右足は当分は使い物ならないみたいだわ」
ターニアが夜空から大地へと着地し、ひざまづきならがそう呟いた。
呟いたと同時に、怪物の無数にあった触手は一本残らず切り刻まれ、バラバラと地面へと切り離されていった。
(僕が何をしたというんだ、ただ助けてほしいだけなのに……
誰も僕の苦しみを分かってくれない……!!)
「グォォォッッ!!」
リオンと言うよりも巨大化した奇妙な怪物は、唸り声を上げると、再び無数の触手のような手足を振り回し暴れ出した。
一方ターニアも現状を把握できず、混乱していた。
目の前の怪物がどこから現れ、一体何物で、何が目的なのか把握できなかった。
(法力の容量だけで判断したのが間違いだったかもしれない。これは明らかにルヴォス本体ではないわ。
何物か全く検討がつかないけど、このままこいつを放っておくわけにはいかないわね。
早くこいつを沈めてリオン君を探さないと。
もしかしたら、すでにこいつに……!!)
そう思った瞬間、怪物の触手の1つがターニアの足元に鋭く伸びた。
「痛!!」
爪先の直撃はどうにか逃れたが、ターニアは右足首に何かが触れたような感覚をおぼえた。
足首を見てみると、かすり傷の様に思えた場所は、骨まで達する程に肉がえぐられいた。
(リオン君の心配をしてる場合じゃなさそうね。思った以上に手強い……
破壊力がある上に素早く、そして何よりあのブレスには気をつけないと、直撃したら一瞬で灰になるわ)
ターニアは負傷した右足を、怪物に気づかれないように隠しながら、構えを変え始めた。
ゆっくりと、重心を右足から左足へと変え、さっきまで両手に持っていた短刀は、いつの間にか鮮やかな銀色の扇子へと変わっていた。
そしてゆっくり目を閉じた。
…………
数秒間、静けさが訪れた後、怪物の触手が再びターニアへと襲いかかった。
触手の攻撃は、以前の攻撃よりもかなり素早く、そして今回は先制をかけた後に、すかさず2本、3本と立て続けに攻撃を繰り出して来た。
爆発音に近い衝撃音が、辺り一面にこだました。
しかし直撃したかと思えた場所には、すでにターニアの姿はなく、ただ大地が大きくえぐられただけだった。
怪物はターニアを探し求めたが、どこにも姿は見えず、先程まで感じていた法力も消え失せていた。
(痛っ、思ったよりも右足の負傷が大きいけど……
このタイミングしかないわ!!)
一瞬、夜空の暗闇から無数の光りが大地を目指し目映く輝き出した。
光りは1つ1つが細い閃光を携え、大地へと突き刺さっていった。
怪物はその輝きの中で、身動きが取れずただじっと立ちすくんでいた。
「ぐっ……
はぁはぁはぁ…
今はこれで精一杯ってとこね、右足は当分は使い物ならないみたいだわ」
ターニアが夜空から大地へと着地し、ひざまづきならがそう呟いた。
呟いたと同時に、怪物の無数にあった触手は一本残らず切り刻まれ、バラバラと地面へと切り離されていった。
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