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第一章 リオン幼年期
24.「夜空へと」
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リオンの背中には、ポツポツと丸い球体が浮かび上がり、その球体の一つ一つの中央からは尖った針のような物が浮かび上がってきた。
その針一つ一つが球体をプチップチッとぶち破り、緑色の体液と共に、皮膚の外側へと押し出されていった。
押し出された針は、グングンと空へと向かって延び出してゆき、針の根元は緑色から白へと太く変化していった。
そして一定の長さまで延びると、太くなった針の根元から何か幕のような物が広がり出した。
薄い黄緑色の幕のような物は、緑色の体液をほとばしらせながら、大きく広がっていった。
そしてその大きな幕が広がると、怪物化したリオンの体は、空中へと浮かびはじめた。
「まずい、まさか翼を持つまで成長してしまうとは!
これは食い止めなければ大変な事になる」
そう言うとミルザは、ターニアを安全な場所に移動し、怪物化したリオンの元へと走り出した。
「アントニオ、待て!
今、近づくのは危険だ!」
少し離れた場所からフランソワの声が聞こえたが、その声を無視するようにミルザはさらに掛け出した。
その動きに気づいた怪物は、飛行体制を維持しながら、ゆっくりとミルザの元へと首をねじらせて振り向いた。
「リオン!オレだ!ミルザだ!
まだ少しでもリオンの理性が残っているなら聞いてくれ。
お前は自分の力を理解できていない。
お前の力は破壊の為に授かった訳ではないはずだ」
一瞬怪物はミルザの話を聞き入る様に静止していたが、しばらくすると何もなかったかのように再び空へと向かい浮遊し始めた。
自分の声に反応を示さないリオンに対して、ミルザは自身の無力さを感じ、その場に立ちすくんでしまっていた。
「今はこれでいいんだ。
あの生物は、オレ達の力をはるかに超えてしまっている。
あのターニアがこの様だ。
悔しいが今のオレ達には、なす術がない……」
フランソワは、肩は落としたミルザにそう話した。
そして、ふと何かを思い出したような素振りを見せて、続けてこう言った。
「あの方角は……まさか!
グフターン山の方へと向かっているのでないか!」
その言葉を聞いたミルザは、ハッとしてフランソワの顔をみつめた。
フランソワは上空に怪物の姿を探したが、すでに怪物は夜空の暗闇の中に溶け込み、その姿を消していた。
その針一つ一つが球体をプチップチッとぶち破り、緑色の体液と共に、皮膚の外側へと押し出されていった。
押し出された針は、グングンと空へと向かって延び出してゆき、針の根元は緑色から白へと太く変化していった。
そして一定の長さまで延びると、太くなった針の根元から何か幕のような物が広がり出した。
薄い黄緑色の幕のような物は、緑色の体液をほとばしらせながら、大きく広がっていった。
そしてその大きな幕が広がると、怪物化したリオンの体は、空中へと浮かびはじめた。
「まずい、まさか翼を持つまで成長してしまうとは!
これは食い止めなければ大変な事になる」
そう言うとミルザは、ターニアを安全な場所に移動し、怪物化したリオンの元へと走り出した。
「アントニオ、待て!
今、近づくのは危険だ!」
少し離れた場所からフランソワの声が聞こえたが、その声を無視するようにミルザはさらに掛け出した。
その動きに気づいた怪物は、飛行体制を維持しながら、ゆっくりとミルザの元へと首をねじらせて振り向いた。
「リオン!オレだ!ミルザだ!
まだ少しでもリオンの理性が残っているなら聞いてくれ。
お前は自分の力を理解できていない。
お前の力は破壊の為に授かった訳ではないはずだ」
一瞬怪物はミルザの話を聞き入る様に静止していたが、しばらくすると何もなかったかのように再び空へと向かい浮遊し始めた。
自分の声に反応を示さないリオンに対して、ミルザは自身の無力さを感じ、その場に立ちすくんでしまっていた。
「今はこれでいいんだ。
あの生物は、オレ達の力をはるかに超えてしまっている。
あのターニアがこの様だ。
悔しいが今のオレ達には、なす術がない……」
フランソワは、肩は落としたミルザにそう話した。
そして、ふと何かを思い出したような素振りを見せて、続けてこう言った。
「あの方角は……まさか!
グフターン山の方へと向かっているのでないか!」
その言葉を聞いたミルザは、ハッとしてフランソワの顔をみつめた。
フランソワは上空に怪物の姿を探したが、すでに怪物は夜空の暗闇の中に溶け込み、その姿を消していた。
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