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第一章 リオン幼年期
23.「みつめる背中」
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「はぁ…はぁ……
ふぅ……
これでよかったんだわ、きっと……」
自身に背を向け、北へと去っていく怪物を眺めながら、ターニアはそう呟いた。
(もし、あの時、少しでもこちらに近づく素振りを見せてたなら……)
そう思い返すだけでも、ターニアは息が詰まるような気持ちになった。
そして、激しすぎる戦闘から逃れた安心感で、全身が脱力するようだった。
肉体的にも、精神的にも疲れ果てたターニアは、思わず気を失いそうになっていた………
「おい!ターニア!
無事なのか!!」
遠くから聞こえて来る声にぼんやりと意識を取り戻したターニアは、声の方へと振り向き目を凝らした。
「なんとか間に合ったようだな。
しかしこの有り様、ひどいもんだな……」
「ア、アントニオ……」
「今は何も話さなくていい、すぐにフランソワもやって来るはずだ。
早く回復した方がよさそうだ」
「アントニオ、そ、それより……あの怪物は……いったい……」
そう言い終わると、ターニアはアントニオ(ミルザ)が来てくれた安堵感からか、気を失ったかの様にその場に倒れ込んでしまった。
ミルザは、倒れるターニアを優しく抱きかかえながら、ターニアが指差していた方向へと目を向けた。
指差す方向にいたのは、ミルザがかつてミザ村の悲劇で遭遇した怪物(リオンの怪物化した姿)だった。
そして、その姿は以前の倍程の大きさに成長した姿だった。
(法力色で感じてはいたが、やはりリオンだったのか……
あの姿では、もはやこの杖の法力では制御しきれないか…)
そう思いながらミルザはリオンの後ろ姿をみつめていた。
そして、ふと背中の変化に気づかさせた。
「なんなんだあれは…! まさか…!?」
それは何か背中から別の生き物が成長し、体内から抜け出て来るかの様な変化だった。
ふぅ……
これでよかったんだわ、きっと……」
自身に背を向け、北へと去っていく怪物を眺めながら、ターニアはそう呟いた。
(もし、あの時、少しでもこちらに近づく素振りを見せてたなら……)
そう思い返すだけでも、ターニアは息が詰まるような気持ちになった。
そして、激しすぎる戦闘から逃れた安心感で、全身が脱力するようだった。
肉体的にも、精神的にも疲れ果てたターニアは、思わず気を失いそうになっていた………
「おい!ターニア!
無事なのか!!」
遠くから聞こえて来る声にぼんやりと意識を取り戻したターニアは、声の方へと振り向き目を凝らした。
「なんとか間に合ったようだな。
しかしこの有り様、ひどいもんだな……」
「ア、アントニオ……」
「今は何も話さなくていい、すぐにフランソワもやって来るはずだ。
早く回復した方がよさそうだ」
「アントニオ、そ、それより……あの怪物は……いったい……」
そう言い終わると、ターニアはアントニオ(ミルザ)が来てくれた安堵感からか、気を失ったかの様にその場に倒れ込んでしまった。
ミルザは、倒れるターニアを優しく抱きかかえながら、ターニアが指差していた方向へと目を向けた。
指差す方向にいたのは、ミルザがかつてミザ村の悲劇で遭遇した怪物(リオンの怪物化した姿)だった。
そして、その姿は以前の倍程の大きさに成長した姿だった。
(法力色で感じてはいたが、やはりリオンだったのか……
あの姿では、もはやこの杖の法力では制御しきれないか…)
そう思いながらミルザはリオンの後ろ姿をみつめていた。
そして、ふと背中の変化に気づかさせた。
「なんなんだあれは…! まさか…!?」
それは何か背中から別の生き物が成長し、体内から抜け出て来るかの様な変化だった。
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