2 / 9
第二夜
しおりを挟む
僕の家は民宿を営んでいる。
釣り人や観光目的で来た人
様々な宿泊客が泊まりにくる。
この島の周りは当然広い海で囲まれており
魚もたくさん釣れて新鮮な状態ですぐに食べれるし山登りもできて隠れたパワースポットなんて所もあるのがこの島の魅力だ。
今でもこの島で民宿を代々続けられているのは
島の魅力に引き寄せられ宿泊してくれる
お客さんのおかげだと小さな僕でもそう思った。
そして、今は夏休み真っ只中。
これでもかとたんまり溜まった夏休みの宿題を自室で必死になってやっていたそんなある日のお昼、14時過ぎ。
「ちょっと、優斗~」下から微かに声が聞こえてくる。
一階の台所からお母さんが自分の名前を呼んでいる気がした。
僕は必死になってやっていた宿題を一旦止め一階へと降りていく。
階段を降りると魚をグツグツと煮ているであろう食欲をそそる匂いが鼻に入ってくる。
台所へと向かう。
今日宿泊しているお客さんに出す夕食を作っている最中だった。
「魚良い匂いやね~なに?どうしたん?」
お母さんは料理を作っている最中だったが
手を止め困った様子で僕の方を見て言ってきた。
「いや~あのさ、今日お客さんで泊まり来とる人おるやろ?そのお客さんの子供がね優斗と一緒くらいの年なんと~」
僕は理解出来なかった為、首を傾げる。
「うーん?やけんなに?」
「いや~やけんさ、その子ね遊ぶ子おらんのと。ここに泊まり来とる間だけうちの子と遊んでくれませんか?って、さっきその子のお父さんに頼まれたんやけど… どう?」
お母さんは僕の反応を伺っている。
まったく知らない子……。
僕は今まで島の子としか遊んだ事がないのだ。
もう島を出て行った上級生。
僕より下の下級生。
後、同級生の残り3人としか…。
むしろ隣町(お町)にも数回程度しか行った事がない。
だからまだ僕は島という狭い世界しか知らない。
僕は世間でいうところの「人見知り」だ。
島スキルと言ってもいいかもしれない。
「どう?優斗…お母さんも優斗が人見知りなの分かって聞きよるんやけどねぇ…」
「………いやだ!!」
僕はお母さんから逃げるように
台所を後にする。
「もう…」
息混じりのお母さんの声が聞こえてくるが
その言葉には耳を貸さず
階段を上がり部屋に入る。
「こっちがもうって言いたいよ…」
不満を抱きながらも
再び夏休みの宿題を進めるのであった。
釣り人や観光目的で来た人
様々な宿泊客が泊まりにくる。
この島の周りは当然広い海で囲まれており
魚もたくさん釣れて新鮮な状態ですぐに食べれるし山登りもできて隠れたパワースポットなんて所もあるのがこの島の魅力だ。
今でもこの島で民宿を代々続けられているのは
島の魅力に引き寄せられ宿泊してくれる
お客さんのおかげだと小さな僕でもそう思った。
そして、今は夏休み真っ只中。
これでもかとたんまり溜まった夏休みの宿題を自室で必死になってやっていたそんなある日のお昼、14時過ぎ。
「ちょっと、優斗~」下から微かに声が聞こえてくる。
一階の台所からお母さんが自分の名前を呼んでいる気がした。
僕は必死になってやっていた宿題を一旦止め一階へと降りていく。
階段を降りると魚をグツグツと煮ているであろう食欲をそそる匂いが鼻に入ってくる。
台所へと向かう。
今日宿泊しているお客さんに出す夕食を作っている最中だった。
「魚良い匂いやね~なに?どうしたん?」
お母さんは料理を作っている最中だったが
手を止め困った様子で僕の方を見て言ってきた。
「いや~あのさ、今日お客さんで泊まり来とる人おるやろ?そのお客さんの子供がね優斗と一緒くらいの年なんと~」
僕は理解出来なかった為、首を傾げる。
「うーん?やけんなに?」
「いや~やけんさ、その子ね遊ぶ子おらんのと。ここに泊まり来とる間だけうちの子と遊んでくれませんか?って、さっきその子のお父さんに頼まれたんやけど… どう?」
お母さんは僕の反応を伺っている。
まったく知らない子……。
僕は今まで島の子としか遊んだ事がないのだ。
もう島を出て行った上級生。
僕より下の下級生。
後、同級生の残り3人としか…。
むしろ隣町(お町)にも数回程度しか行った事がない。
だからまだ僕は島という狭い世界しか知らない。
僕は世間でいうところの「人見知り」だ。
島スキルと言ってもいいかもしれない。
「どう?優斗…お母さんも優斗が人見知りなの分かって聞きよるんやけどねぇ…」
「………いやだ!!」
僕はお母さんから逃げるように
台所を後にする。
「もう…」
息混じりのお母さんの声が聞こえてくるが
その言葉には耳を貸さず
階段を上がり部屋に入る。
「こっちがもうって言いたいよ…」
不満を抱きながらも
再び夏休みの宿題を進めるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※恋愛大賞の投票ありがとうございました(o´∀`o)参加したみなさんお疲れ様です!
毎週火曜・金曜日に投稿予定 作者ブル
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる