9 / 9
第九夜
しおりを挟む
階段を降りるとお昼ご飯の良い匂いがしてきた。
食卓の入り口付近に近づくと僕はいつもと違う異変に気づく。
「うん?」なんだろう。
「あははは」と笑い声が聞こえてくる。
人がいつもより多い?
昼ご飯はいつもお客さんがいる時は僕から先に食べているけど今日はいつもと違う。
「優斗~やっとおりてきた、はよ食べて」
「今日は昼ご飯優愛ちゃんとこと一緒に食べさいや~」「お客さんがどうせなら優斗君もって言ってきたんよ。」
「まじか…」心の中で思う。
とりあえず空いてる優愛の隣に座る。
落ち着かない、落ち着く訳がない。
ご飯が並べられているテーブルを囲む優愛の家族三人と僕。
お腹は空いている筈なのにもうお腹が満たされた気分になった。
優愛のお母さんが言ってくる。
「優斗君ありがとうね、優愛がすごい喜んでたよ~」
「優愛ねぇ、あんまり友達いる方じゃないからねこんな性格だし…」
「もっ!お母さん!いらん事言わんとってや!」優愛は必死に抵抗する。
それを見て僕はクスッと笑ってしまった。
隣に座っている優愛に肩を叩かれた。
「優斗~??」
すごい圧で僕は睨みつけられる。
「すいません…でした…」
「ま、ほんとやけんいいけど⁉︎」
「ほんとかよ。」と心の中で思った。
「お昼からは何しようねえ~」
優愛のお母さんは呟く。
「まあ、この島も結構見て回ったしお昼からはのんびりするかあ~」
とお父さんは言う。
「うーん、私も海で泳いで疲れたし昼寝でもしよっかなあ~」
「あ、優斗、自分の部屋あるんやろ?後で行っていい?」
と優愛が僕を見て言ってくる。
自分の部屋を見られる嫌な気持ちもあったが渋々承諾し「いいけど…」と伝えた。
その後、4人で談笑しご飯を食べ終わり自室に戻る。
自室に戻ると言っても2人で。
優愛が後ろに着いて歩いてきている。
ご飯を食べた後そのまま着いてきたのだ。
2階にある僕の部屋まで階段を上がり部屋に着く。
「へ~男の子の部屋ってこんな感じなんやね!」
「まぁ、なんもないけどゲームくらいしか」
「優斗、ゲームして遊ぼ!」
「私ゲームできるし普通に強いよ?」
ドヤ顔で言ってくるのだ。
優愛には申し訳ないが島で唯一のプロゲーマーと言われているこの僕には勝てない。
勝てるわけないのだ。
外で遊ばせてもプロ
ゲームをさせてもプロなのだ。
負けるわけがない。
「いいよ~」と涼しい顔で言う僕。
テレビゲームを付け2人用の格闘ゲームをする。
結果は…………………負けた。
最初は手加減したらいいだろうと思ってやっていたが優愛のコントロール捌きに焦りを見せあれよあれよと3カウント取られ完敗した。
正直泣きそうだった。
所詮島だけのプロゲーマーだった。上には上がいたのだ。
「あ、ごめん優斗(笑)」
「勝っちゃった(笑)」
「あれ?泣いてる?」
気づいたら僕は涙目になっていた。
「ごめんごめん!!泣くなよ~!男だろう?」
と男前な言葉を僕にかける優愛。
「もっかいやろ!」
リベンジするもまた負けた…。
「も~だめ!勝てんもん!」とコントローラーを置く。
「強くなって出直してきな。」そう言い僕にドヤ顔をする。
白熱したバトルが終わった後はお昼番組を付けたまま2人、部屋でくつろいでいた。
よくよく考えると自分の部屋に女の子を入れたのはこれが初めてだった。
ゲームをしていた時は気にはならなかったがゲームをやめ2人きりというこの現場を理解した時には既に緊張してきていた。
僕は自分のベッドに座り優愛は床に座ってテーブルの前でお菓子を食べながらテレビを見ている。
その姿を僕は必然的にも後ろから眺めていた。
「なぁに?」気づくと優愛が僕の方を振り返っていた。
僕は目を逸らし
「ううん、なんも~」
優愛の方を見ていた何か口が裂けても言えない。
「ふ~ん」
「眠くなってきたんやけど横になっていい?」
現在お昼の3時前
「い、いいけど…ここで寝るん?」
「そうやけど、床硬いし…優斗のベッドで寝ていい?別に私気にならんし」
「え??」僕は気になる事しかない。
思春期の僕だ。もう来年には中学生になるのだ。
「まあ~優斗が嫌って言っても寝るけどねえ~」
と言いながら僕が座っているベッドに優愛が上がってきた。
狭い部屋に2人 ベッドに座る僕と優愛。
「横になりたいけん、優斗下降りるか寝るかどっちかにして」と言われた。
僕のベッドの筈なのに。
どうしたらいいかわからず「僕も寝る。」と言いながら1人用のベッドを2人が寝る事となった。
当然の事だが中2の女の子と小6の男の子が寝たら狭い。
そして普通に近い。僕は困惑してきた。
気がつくと女の子のいい匂いがしてくる。
優愛は左を向いてスースーと寝息を立てており僕は右を向いて寝ていたが自分の心臓がドクドクと脈打つのが聞こえてくる。
もしかしたらこの心音が優愛にも聞こえているんではないかと心配になりどうしたらいいかわからずベッドから降りようとした。
すると僕の肩を優しく掴んできた。
優愛だ。
「まだ寝れんの?ふぁぁ~私今寝てたわ。」
「優斗いるの?こっちきて」
寝ぼけているのだろうか。
優愛は両手を広げ僕を誘う。もうどうにかなりそうだった。
心臓が爆発しそうなくらい自らの鼓動がきこえる聞こえる。
「きて。」
優愛はこの時何を思ってたのだろうか。
ただ寝ぼけていた?
ただ寂しかった?
この時の僕には到底分からなかった。分からなくても良いのかなとも思った。
「うん」
僕は声にもならないくらいに小さくそう言った。
そして僕は優愛に包まれそのまま眠った。
食卓の入り口付近に近づくと僕はいつもと違う異変に気づく。
「うん?」なんだろう。
「あははは」と笑い声が聞こえてくる。
人がいつもより多い?
昼ご飯はいつもお客さんがいる時は僕から先に食べているけど今日はいつもと違う。
「優斗~やっとおりてきた、はよ食べて」
「今日は昼ご飯優愛ちゃんとこと一緒に食べさいや~」「お客さんがどうせなら優斗君もって言ってきたんよ。」
「まじか…」心の中で思う。
とりあえず空いてる優愛の隣に座る。
落ち着かない、落ち着く訳がない。
ご飯が並べられているテーブルを囲む優愛の家族三人と僕。
お腹は空いている筈なのにもうお腹が満たされた気分になった。
優愛のお母さんが言ってくる。
「優斗君ありがとうね、優愛がすごい喜んでたよ~」
「優愛ねぇ、あんまり友達いる方じゃないからねこんな性格だし…」
「もっ!お母さん!いらん事言わんとってや!」優愛は必死に抵抗する。
それを見て僕はクスッと笑ってしまった。
隣に座っている優愛に肩を叩かれた。
「優斗~??」
すごい圧で僕は睨みつけられる。
「すいません…でした…」
「ま、ほんとやけんいいけど⁉︎」
「ほんとかよ。」と心の中で思った。
「お昼からは何しようねえ~」
優愛のお母さんは呟く。
「まあ、この島も結構見て回ったしお昼からはのんびりするかあ~」
とお父さんは言う。
「うーん、私も海で泳いで疲れたし昼寝でもしよっかなあ~」
「あ、優斗、自分の部屋あるんやろ?後で行っていい?」
と優愛が僕を見て言ってくる。
自分の部屋を見られる嫌な気持ちもあったが渋々承諾し「いいけど…」と伝えた。
その後、4人で談笑しご飯を食べ終わり自室に戻る。
自室に戻ると言っても2人で。
優愛が後ろに着いて歩いてきている。
ご飯を食べた後そのまま着いてきたのだ。
2階にある僕の部屋まで階段を上がり部屋に着く。
「へ~男の子の部屋ってこんな感じなんやね!」
「まぁ、なんもないけどゲームくらいしか」
「優斗、ゲームして遊ぼ!」
「私ゲームできるし普通に強いよ?」
ドヤ顔で言ってくるのだ。
優愛には申し訳ないが島で唯一のプロゲーマーと言われているこの僕には勝てない。
勝てるわけないのだ。
外で遊ばせてもプロ
ゲームをさせてもプロなのだ。
負けるわけがない。
「いいよ~」と涼しい顔で言う僕。
テレビゲームを付け2人用の格闘ゲームをする。
結果は…………………負けた。
最初は手加減したらいいだろうと思ってやっていたが優愛のコントロール捌きに焦りを見せあれよあれよと3カウント取られ完敗した。
正直泣きそうだった。
所詮島だけのプロゲーマーだった。上には上がいたのだ。
「あ、ごめん優斗(笑)」
「勝っちゃった(笑)」
「あれ?泣いてる?」
気づいたら僕は涙目になっていた。
「ごめんごめん!!泣くなよ~!男だろう?」
と男前な言葉を僕にかける優愛。
「もっかいやろ!」
リベンジするもまた負けた…。
「も~だめ!勝てんもん!」とコントローラーを置く。
「強くなって出直してきな。」そう言い僕にドヤ顔をする。
白熱したバトルが終わった後はお昼番組を付けたまま2人、部屋でくつろいでいた。
よくよく考えると自分の部屋に女の子を入れたのはこれが初めてだった。
ゲームをしていた時は気にはならなかったがゲームをやめ2人きりというこの現場を理解した時には既に緊張してきていた。
僕は自分のベッドに座り優愛は床に座ってテーブルの前でお菓子を食べながらテレビを見ている。
その姿を僕は必然的にも後ろから眺めていた。
「なぁに?」気づくと優愛が僕の方を振り返っていた。
僕は目を逸らし
「ううん、なんも~」
優愛の方を見ていた何か口が裂けても言えない。
「ふ~ん」
「眠くなってきたんやけど横になっていい?」
現在お昼の3時前
「い、いいけど…ここで寝るん?」
「そうやけど、床硬いし…優斗のベッドで寝ていい?別に私気にならんし」
「え??」僕は気になる事しかない。
思春期の僕だ。もう来年には中学生になるのだ。
「まあ~優斗が嫌って言っても寝るけどねえ~」
と言いながら僕が座っているベッドに優愛が上がってきた。
狭い部屋に2人 ベッドに座る僕と優愛。
「横になりたいけん、優斗下降りるか寝るかどっちかにして」と言われた。
僕のベッドの筈なのに。
どうしたらいいかわからず「僕も寝る。」と言いながら1人用のベッドを2人が寝る事となった。
当然の事だが中2の女の子と小6の男の子が寝たら狭い。
そして普通に近い。僕は困惑してきた。
気がつくと女の子のいい匂いがしてくる。
優愛は左を向いてスースーと寝息を立てており僕は右を向いて寝ていたが自分の心臓がドクドクと脈打つのが聞こえてくる。
もしかしたらこの心音が優愛にも聞こえているんではないかと心配になりどうしたらいいかわからずベッドから降りようとした。
すると僕の肩を優しく掴んできた。
優愛だ。
「まだ寝れんの?ふぁぁ~私今寝てたわ。」
「優斗いるの?こっちきて」
寝ぼけているのだろうか。
優愛は両手を広げ僕を誘う。もうどうにかなりそうだった。
心臓が爆発しそうなくらい自らの鼓動がきこえる聞こえる。
「きて。」
優愛はこの時何を思ってたのだろうか。
ただ寝ぼけていた?
ただ寂しかった?
この時の僕には到底分からなかった。分からなくても良いのかなとも思った。
「うん」
僕は声にもならないくらいに小さくそう言った。
そして僕は優愛に包まれそのまま眠った。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※恋愛大賞の投票ありがとうございました(o´∀`o)参加したみなさんお疲れ様です!
毎週火曜・金曜日に投稿予定 作者ブル
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
12年目の恋物語
真矢すみれ
恋愛
生まれつき心臓の悪い少女陽菜(はるな)と、12年間同じクラス、隣の家に住む幼なじみの男の子叶太(かなた)は学校公認カップルと呼ばれるほどに仲が良く、同じ時間を過ごしていた。
だけど、陽菜はある日、叶太が自分の身体に責任を感じて、ずっと一緒にいてくれるのだと知り、叶太から離れることを決意をする。
すれ違う想い。陽菜を好きな先輩の出現。二人を見守り、何とか想いが通じるようにと奔走する友人たち。
2人が結ばれるまでの物語。
第一部「12年目の恋物語」完結
第二部「13年目のやさしい願い」完結
第三部「14年目の永遠の誓い」←順次公開中
※ベリーズカフェと小説家になろうにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
続きが気になります(^^)
お気に入りに登録させていただきますね。
良かったら私の作品も読んで頂けたら嬉しいです。
宜しくお願いします
読んで頂きありがとうございます!
是非読まさせて頂きます。
こちらこそお願いします。
おもしろい!
お気に入りに登録しました~
ほんとですか!!
ありがとうございます🙇♂️
初めて書くので最後まで温かい目で見て頂けたら幸いです!