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第一章:序章編
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ドサッ。
俺の体に衝撃が伝わった。
...は?
なんかやらかしたか?
俺は投げ飛ばされるようなことを言ったりやったりしてないよな…
うん、やってないな
少し情報を整理しよう
俺の名は山城海翔。幸城高校の一年だ。家族構成は親と妹の4人暮らしの普通の高校生。
たしか…帰り道に某ハンバーガー店に寄って照り焼きなハンバーガーを買って友達3人と帰っていた
一人とは最寄りが違うから俺は親友と二人で家に帰ろうとしたんだ。
そうして信号が青になったから渡ってると隣から強い衝撃が走った…
もしかして俺トラックに轢かれた?
トラックに撥ねられたらどこだろう?
なんか下がゴツゴツしている気がするからベットではなさそうだ。
〈ピッ!〉
そんなことを考えているといきなり電子音のような音が聞こえてきた。
〈サポーターの起動を開始します。〉
感情の感じられないような声が俺の頭に響く。
はい?どういうこと?
〈素体の感情をもとに疑似思念を作成〉
まじで何?
結構怖いんだけど…
〈成功しました〉
〈初めましてですね。マスター。私はサポーターと申します〉
サポーター?
〈はい。私はサポーターと申します〉
ちょっといいか?
〈はい、なんでしょうか〉
結構ここ地球じゃない気がするけど一応聞くなここって地球か?
〈チキュウ?とは何を指す言葉なのかは存じませんがここはアルファードという世界のヴェルディエル大陸の中央部ヴェルヴェアー大森林の東部です〉
おう、まあ、半分分かってたけど。
だって頭に機械音声が流れたことないもん。
やけにゴツゴツしてるし。
病院のベットっぽくないと思ってたしな。
異世界ってやつなのかな?
なあ、サポーター?
〈なんでしょうか?〉
ここが異世界だとしたら、ステータスとかあったりする?
〈はい、あります〉
〈ステータスを確認しますか?〉
ああ、頼む。
名前:ルルー
種族:レッサーゴブリン
レベル:1
HP 25/25
MP 0/0
攻撃能力3
防御能力3
魔法能力3
抵抗能力3
俊敏能力5
知恵能力240
器用能力10
運命能力21
スキル
【喰奪Lv.1】 【鑑定Lv.1】 全言語理解Lv.1 〈サポーター〉 魔力操作Lv.1 魔力感知Lv.1 罠師Lv.1
比較対象がいないからわからないけど一桁って相当弱くない?
まあ、前世の漫画とかの普通の人のステータスが100前後だったからね。
どうなんだろう?
〈はい。ゴブリンよりも弱く最底辺レベルです〉
ちなみにレッサーゴブリンってどういうものか説明してもらえたりは…
〈できます。〉
〈レッサーゴブリン:ゴブリン系統の最下位種族。小さく弱い。ランクはHランク〉
確か等級がアルファベット式で上からS、A、B、C、D、E、F,G,Hだから、最底辺だってことを考えるとHが一番低いって考えてもよさそうだな。
〈正解ですが、SSS、SS、S、A,B,C,D,E,F,G,Hですね〉
SSSってめっちゃ強そう。
〈この森の最深部に一体居ます〉
まじで?…怖。
〈対象まで直線距離で1万キロはあります〉
そんな遠いんだ。
そんなことを考えると眠気に襲われ眠りについた。
そうして夜が明けた。
ようやく身体が動くようになってきた。
ゴブリンの成長が速いって聞いたことはあったけど本当なんやな。
〈本来ここまで早急に成長はしません〉
ならどうして?
〈体の成長は寿命に比例します。寿命の長いエルフ種などの長命種は、人間と同じ速度で16歳ほどまで成長し、寿命近くなると急速に老化します。またゴブリン種は10日ほどで動けるようになり、一年で死にます〉
なるほど…
つまりレッサーゴブリンはゴブリンの十分の一しか生きれないってことか?
〈その通りです〉
死を免れる方法とかあるか?
〈一つあります〉
なんだ?
〈進化です〉
進化?
はい。
〈魔物は進化を行うことで寿命を長くすることが可能です。〉
なるほど
〈ですが…〉
どうしたんだ?
〈レッサーゴブリンが進化した記録がありません〉
どういうことだ?
〈これは推測ですが、レッサーゴブリンは寿命が短すぎて進化できなかった可能性があります〉
まじで?
なるほど…
積極的に戦ったほうがいいのかな?
〈勝てる相手ならそうしたほうがいいと思います〉
〈あと、積極的に戦うを勘違いしないでくださいね。無謀とは違いますから〉
そうしていると部屋に大人ゴブリンが入ってきた。
そうして俺にこう言った「飯は自分で採れ。劣等種にやるタダ飯はない」って言ってきた。
まあ、劣等種であるレッサーゴブリンが死んでもどうでもいいって感じなのかもな。
そうして俺は洞窟の外に出て木を折っていく。
そうして枝を曲げていく。
そうして、罠を作る。
流石に作っておいておくだけじゃ引っかからないだろうから落とし穴に獲物を追い立てようと思う。
ここらへんには俺でも時間をかけて倒せば倒せるHランクやGランクのモンスターのスライム、ホーンラビットなど比較的弱い部類の魔物もいる。
そうして俺は獲物を探しに歩いているとホーンラビットを見つける。
あの落とし穴に逃げるように走る。
俊敏はあっちのほうが高い。
脇道にそれそうになったら木の枝を投げつけて牽制する。
そうして落とし穴まで追い立て、落ちた。
キュウゥゥ
と兎の鳴き声が聞こえる。
…躊躇う。
自分の手で初めて動物を殺す。
間接的には前世で殺してきたんだろうが、この手で殺したことはない。
そうして俺は、首を持ち、握りしめた。
…カクンと首が外れた。
首を折ったのだから即死だろう。
手が震える。
初めて殺した。
結構きついな…
〈耐えなければ死んでしまいます。弱肉強食なのですから〉
それはわかっている。
だけどきついものはきつい。
ただ殺したからには食べなくては…
毛をむしり取り、肉に牙を通す。
食べなくては死ぬ。負けても死ぬ。
だったら負けるわけにはいかない。
負けるわけにはいかないんだ。
そうして口の中には血の味が広がっていた。
俺の体に衝撃が伝わった。
...は?
なんかやらかしたか?
俺は投げ飛ばされるようなことを言ったりやったりしてないよな…
うん、やってないな
少し情報を整理しよう
俺の名は山城海翔。幸城高校の一年だ。家族構成は親と妹の4人暮らしの普通の高校生。
たしか…帰り道に某ハンバーガー店に寄って照り焼きなハンバーガーを買って友達3人と帰っていた
一人とは最寄りが違うから俺は親友と二人で家に帰ろうとしたんだ。
そうして信号が青になったから渡ってると隣から強い衝撃が走った…
もしかして俺トラックに轢かれた?
トラックに撥ねられたらどこだろう?
なんか下がゴツゴツしている気がするからベットではなさそうだ。
〈ピッ!〉
そんなことを考えているといきなり電子音のような音が聞こえてきた。
〈サポーターの起動を開始します。〉
感情の感じられないような声が俺の頭に響く。
はい?どういうこと?
〈素体の感情をもとに疑似思念を作成〉
まじで何?
結構怖いんだけど…
〈成功しました〉
〈初めましてですね。マスター。私はサポーターと申します〉
サポーター?
〈はい。私はサポーターと申します〉
ちょっといいか?
〈はい、なんでしょうか〉
結構ここ地球じゃない気がするけど一応聞くなここって地球か?
〈チキュウ?とは何を指す言葉なのかは存じませんがここはアルファードという世界のヴェルディエル大陸の中央部ヴェルヴェアー大森林の東部です〉
おう、まあ、半分分かってたけど。
だって頭に機械音声が流れたことないもん。
やけにゴツゴツしてるし。
病院のベットっぽくないと思ってたしな。
異世界ってやつなのかな?
なあ、サポーター?
〈なんでしょうか?〉
ここが異世界だとしたら、ステータスとかあったりする?
〈はい、あります〉
〈ステータスを確認しますか?〉
ああ、頼む。
名前:ルルー
種族:レッサーゴブリン
レベル:1
HP 25/25
MP 0/0
攻撃能力3
防御能力3
魔法能力3
抵抗能力3
俊敏能力5
知恵能力240
器用能力10
運命能力21
スキル
【喰奪Lv.1】 【鑑定Lv.1】 全言語理解Lv.1 〈サポーター〉 魔力操作Lv.1 魔力感知Lv.1 罠師Lv.1
比較対象がいないからわからないけど一桁って相当弱くない?
まあ、前世の漫画とかの普通の人のステータスが100前後だったからね。
どうなんだろう?
〈はい。ゴブリンよりも弱く最底辺レベルです〉
ちなみにレッサーゴブリンってどういうものか説明してもらえたりは…
〈できます。〉
〈レッサーゴブリン:ゴブリン系統の最下位種族。小さく弱い。ランクはHランク〉
確か等級がアルファベット式で上からS、A、B、C、D、E、F,G,Hだから、最底辺だってことを考えるとHが一番低いって考えてもよさそうだな。
〈正解ですが、SSS、SS、S、A,B,C,D,E,F,G,Hですね〉
SSSってめっちゃ強そう。
〈この森の最深部に一体居ます〉
まじで?…怖。
〈対象まで直線距離で1万キロはあります〉
そんな遠いんだ。
そんなことを考えると眠気に襲われ眠りについた。
そうして夜が明けた。
ようやく身体が動くようになってきた。
ゴブリンの成長が速いって聞いたことはあったけど本当なんやな。
〈本来ここまで早急に成長はしません〉
ならどうして?
〈体の成長は寿命に比例します。寿命の長いエルフ種などの長命種は、人間と同じ速度で16歳ほどまで成長し、寿命近くなると急速に老化します。またゴブリン種は10日ほどで動けるようになり、一年で死にます〉
なるほど…
つまりレッサーゴブリンはゴブリンの十分の一しか生きれないってことか?
〈その通りです〉
死を免れる方法とかあるか?
〈一つあります〉
なんだ?
〈進化です〉
進化?
はい。
〈魔物は進化を行うことで寿命を長くすることが可能です。〉
なるほど
〈ですが…〉
どうしたんだ?
〈レッサーゴブリンが進化した記録がありません〉
どういうことだ?
〈これは推測ですが、レッサーゴブリンは寿命が短すぎて進化できなかった可能性があります〉
まじで?
なるほど…
積極的に戦ったほうがいいのかな?
〈勝てる相手ならそうしたほうがいいと思います〉
〈あと、積極的に戦うを勘違いしないでくださいね。無謀とは違いますから〉
そうしていると部屋に大人ゴブリンが入ってきた。
そうして俺にこう言った「飯は自分で採れ。劣等種にやるタダ飯はない」って言ってきた。
まあ、劣等種であるレッサーゴブリンが死んでもどうでもいいって感じなのかもな。
そうして俺は洞窟の外に出て木を折っていく。
そうして枝を曲げていく。
そうして、罠を作る。
流石に作っておいておくだけじゃ引っかからないだろうから落とし穴に獲物を追い立てようと思う。
ここらへんには俺でも時間をかけて倒せば倒せるHランクやGランクのモンスターのスライム、ホーンラビットなど比較的弱い部類の魔物もいる。
そうして俺は獲物を探しに歩いているとホーンラビットを見つける。
あの落とし穴に逃げるように走る。
俊敏はあっちのほうが高い。
脇道にそれそうになったら木の枝を投げつけて牽制する。
そうして落とし穴まで追い立て、落ちた。
キュウゥゥ
と兎の鳴き声が聞こえる。
…躊躇う。
自分の手で初めて動物を殺す。
間接的には前世で殺してきたんだろうが、この手で殺したことはない。
そうして俺は、首を持ち、握りしめた。
…カクンと首が外れた。
首を折ったのだから即死だろう。
手が震える。
初めて殺した。
結構きついな…
〈耐えなければ死んでしまいます。弱肉強食なのですから〉
それはわかっている。
だけどきついものはきつい。
ただ殺したからには食べなくては…
毛をむしり取り、肉に牙を通す。
食べなくては死ぬ。負けても死ぬ。
だったら負けるわけにはいかない。
負けるわけにはいかないんだ。
そうして口の中には血の味が広がっていた。
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