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私以外みんな敵
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戸崎未央は小さい頃から訳も分からず苛められていた。
「お前気持ち悪い! いるだけで不快!」
自分でもどうにもならないようなことで苛められ、殴られ、ボロボロになって帰っても両親は面倒くさそうに「汚れた姿で家に入らないで」 と言うだけ。未央は段々と病んでいった。
ある日、未央はテレビで動物の苛めという話題を見た。
動物界にも苛めはあって、弱い個体、変わった個体が苛められる。鶏を集団で一か所に集めると苛めが始まり、その集団で一番小さな個体が一斉に苛められていた。
それを見て弱いのは罪なんだ。動物がこうなんだから人が人を苛めるのは何もおかしくないんだ。未央はそう思った。
次の日、未央が一人でいると、周りが苛めてるから自分も苛める~という考えが足りない系の女の子が笑いながら近寄り、未央の髪を引っ張ったり肩や腕を強めに叩いたりし始めた。平気でそんなことをするのは、今までいくらやっても未央が何とも言わないサンドバッグだったからだ。だがその日は違った。
未央は瞬時にその子の首を片手で抑えて絞めつけた。当然苦しさに苛めは止まった。だがその息も止まりそうだ。女の子がばたばたと暴れるとイラついた未央はもう片方の手で頬を思いっきり引っ叩く。それでもまだ「弱い子が気まぐれで見せたささいな反抗」 と思っている女の子が暴れる。未央は女の子が静かになるまで容赦なく首を絞めて顔面を叩いた。
大人しくなったのでひとまず自由にしてやる。そして顔面青あざだらけになった女の子に更に高圧的に「私に言うことあるでしょ」 と未央は言った。
「今まで……ごめんなさい」
女の子はもはや震えていた。目の前の未央が怖くてたまらかった。昨日まで弱かったはずの未央は、謝る女の子に更にたたみかけてくる。
「はぁ? 違うでしょ。そんな一言で許されると思ってんのアンタ?」
未央は今まで自分がされたように髪を引っ張って怒鳴った。
「服を脱ぐんだよ。そんで土下座しろ。それくらいやって許されるんだよアンタのやったことは」
既に逆らえなくなっていた少女は言う通りにしてしまい、更にその光景をカメラに撮られて未央の奴隷となった。そして未央は奴隷に命令して更に同じ方法でクラスメート達の弱みを握り、やがて担任の不倫現場まで抑え……未央は教室の女王となった。
人は苛める側にならないと駄目だ。それは未央の信条だった。
苛める側になったお陰で灰色どころか真っ暗だった人生が薔薇色になったのだ。
両親に愛されてないのなんてどうでもいい。私は自分の力で自分の運命を変えたという自負がある。
そう、運命を良い方向に変えてやったのだから、これ以上の変化なんて望んでなかった。
下校途中に魔法陣で異世界に行くことなんて望んでなかった。
◇
「ようこそ、聖女様」
コテッコテの展開にドッキリを疑いつつ、数日過ごした。そして分かった事実。
自分は聖女で、魂が元々こちらの世界の物だったとか言う。
そのせいであちらの世界で不遇だったろうけれど安心して、これからは聖女として保証するよ! だと。
聖女の仕事はきちんとしてね。世界の危機だから。って押しつけがましいな。
未央は何だかんだで納得した。幼少期の頃の異常な不遇も正直これで理解できた。
女神の面を一発くらいは叩いてやりたいし、聖女の仕事くらいはするかと思う。
だが未央は護衛メンバーを見て怒鳴り散らす。
「聖女の護衛がおっさんばっかとか信じられない! 見目麗しくないパーティーなんか恥よ恥!」
と言う割に
「世話役の女が可愛いとかなめてんの!? 私に配慮しなさいよ! まあブス女でも嫌だけどさ」
とも言う。
この頃には未央に関わる全ての人間が苛烈な性格だなと思っていた。
◇
未央は元の世界ではついぞ男に縁がなかった。けれどそれは女神のせいだった。
私の正体は聖女だったし、偉そうにしても許される立場だし、ここで逆ハー築いちゃおうかな! とウキウキだったが、目には目を、歯には歯をで生きてきた未央はこの性格で本当に人に好かれると? という考えには至らなかった。
少しでも気に入らないことをした人間は怒鳴り散らした。最初が肝心だから。
自分が悪いことでも決して謝らなかった。謝ったら負けだから。
人のミスはささいなことでもおおごとにして騒ぎ立てた。弱みを握れるから。
元の世界でも誰からも好かれていたと嘘を言った。どうせ誰も確かめようがないから。
パーティーでは連れてきた侍女をスケープゴートにして皆で苛めるように仕向けた。自分が苛められるのは嫌だから。
当然だが、こんな態度をしていれば相当な権力欲か同類でもなければ未央に好意など抱けない。
だがパーティー内は未央の同類が多数だったようで、皆で侍女を苛めていた。ただ一人を除いて……。
それは侍女がいなければ自分が苛められていたような平民学者で、名をシモンと言った。
彼は表向き未央に追従するように見せながら、度々飯抜きやら私物隠しやらといった苛めに合う侍女を助けていた。
「ニナ、もう少しだ。精霊訪問の旅は永遠ではない。王都に戻ればあんな聖女とは縁が切れるさ」
「シモン様……ありがとうございます」
「ニナ……王都に戻ったら、僕との交際を真剣に考えてくれないだろうか?」
「……!」
「そんなに驚くことだったかな。そりゃ、下心のある優しさだったけれど……」
「あ、あ……未央様……」
シモンとニナの逢引きを未央は見てしまった。その時、未央の中に強烈な嫉妬心が沸き起こる。
なんなのあの女。ちょっと可愛いからって調子に乗ってる? 苛められてるからって何なの? 私は一人でどうにかしたのにアンタは男の力に頼って悲劇のヒロインぶるのね!
辺境の村の宿屋でニナがいるから聖女の仕事が出来ないと駄々をこね、聖女の仕事を何か月にも渡って放棄した。困ったパーティーメンバーや村の長はニナを人身御供とすることで未央に聖女の仕事をさせようとした。彼らの立場ではそれしか出来なかった。
「聖女の護衛も侍女も聖女に生殺与奪の権があります。貴方の好きにされると良いでしょう。それこそ気の済むまで……」
言質を得た未央は馬用の鞭で肌が裂けるまでニナをぶった。ボロ雑巾のようになったニナをその村に置いて旅は終わらせた。だがシモンは最後まで自分に付き添わせた。聖女の護衛は全員自分のものなのだから当然。旅が終わるまで、シモンはニナの代わりに苛められていた。
◇
女神は無事に復活した。だが今代の聖女には恐ろしく困っていた。
シモンがどれだけ気の利かない嫌な奴かと長々語ったあとに、でも結婚するならシモンがいいとのたまうのだ。二重人格か?
それに旅の間どうだったのかと聞くと皆歯切れが悪い。
嫌なものを感じて立ち寄った宿屋の人間に聞くと皆「性格が悪すぎて聖女とは思えなかった」 と言う。
聖女召喚はもう百年は続いているけれど、こんな苛烈なタイプは今までいなかった。けれど魂アレルギーのことを考えれば、いつかは生まれていただろう。性格がどうであれ女神はそれを責められる立場ではない。
やんわりと嫌いならシモンでなくてもいいだろうと言うのだが、シモン以外は信用できないと言って聞かない。平気で人を馬鹿にできるやつらしかいなかったから。と。それに苛められている少女を庇ったのはシモンだけだったと。
「私だって……元の世界にいた時は誰かに庇ってほしかった」
彼女はそうポツリと言った。未央にとって、それは白馬の王子様的シチュエーションなのだろうか。それを気に入らない女がされていたから腹が立ったと。
女神はシモンに折れるように言った。なんならニナの記憶を消す魔法をかけようかとも。
シモンはあっさり了承した。ニナの記憶は消す必要が無いと言って笑った。
拍子抜けした女神だが、丸く収まるならそれで良しとした。
◇
未央とシモンが結婚したその夜、未央が珍しくしんみりと言った。
「実は了承されると思ってなかったの。私だったら好きな人痛めつけられたらそいつタダじゃおかないし」
「……そう?」
「ずっとずっと気を張って生きていたけれどね、貴方がニナに告白してる見た時、私が本当に望んでいたのはこういう関係、こういう人だったんだって気づいたの。でも気づいてももう遅すぎるじゃない?」
「そう、思ってたんだね」
「だからあの時は無性にイライラして……ごめんなさい」
それは未央が生まれて初めて口にした謝罪だった。
「貴方が私を選んでくれたから、私……明日からはもう少し人に優しくなろうかなって。もうここは日本じゃないんだし。やっぱり貴方に相応しい奥さんになりたいじゃない? ねえ……」
未央がそれ以上言葉を口にすることはなかった。シモンが隠し持っていたナイフを深々と未央に刺したから。
なぜ、という顔で未央は死んでいった。
「ニナは、あのあと傷口が化膿して死んだよ。最後まで痛い、痛いと泣いてたそうだ。それに比べれば優しい最後だろう?」
シモンは血にまみれたナイフを自分の首に向けた。
「ニナ……仇は取ったよ。誰が何と言おうと、僕はこんな女を聖女とは認めない」
◇
この事件以降、聖女の護衛は若くて美しい男、そして顔のよろしくない女が定番になった。
そして未央の生き方は後代の悪女セレスティアに影響を与えたとされている。
「お前気持ち悪い! いるだけで不快!」
自分でもどうにもならないようなことで苛められ、殴られ、ボロボロになって帰っても両親は面倒くさそうに「汚れた姿で家に入らないで」 と言うだけ。未央は段々と病んでいった。
ある日、未央はテレビで動物の苛めという話題を見た。
動物界にも苛めはあって、弱い個体、変わった個体が苛められる。鶏を集団で一か所に集めると苛めが始まり、その集団で一番小さな個体が一斉に苛められていた。
それを見て弱いのは罪なんだ。動物がこうなんだから人が人を苛めるのは何もおかしくないんだ。未央はそう思った。
次の日、未央が一人でいると、周りが苛めてるから自分も苛める~という考えが足りない系の女の子が笑いながら近寄り、未央の髪を引っ張ったり肩や腕を強めに叩いたりし始めた。平気でそんなことをするのは、今までいくらやっても未央が何とも言わないサンドバッグだったからだ。だがその日は違った。
未央は瞬時にその子の首を片手で抑えて絞めつけた。当然苦しさに苛めは止まった。だがその息も止まりそうだ。女の子がばたばたと暴れるとイラついた未央はもう片方の手で頬を思いっきり引っ叩く。それでもまだ「弱い子が気まぐれで見せたささいな反抗」 と思っている女の子が暴れる。未央は女の子が静かになるまで容赦なく首を絞めて顔面を叩いた。
大人しくなったのでひとまず自由にしてやる。そして顔面青あざだらけになった女の子に更に高圧的に「私に言うことあるでしょ」 と未央は言った。
「今まで……ごめんなさい」
女の子はもはや震えていた。目の前の未央が怖くてたまらかった。昨日まで弱かったはずの未央は、謝る女の子に更にたたみかけてくる。
「はぁ? 違うでしょ。そんな一言で許されると思ってんのアンタ?」
未央は今まで自分がされたように髪を引っ張って怒鳴った。
「服を脱ぐんだよ。そんで土下座しろ。それくらいやって許されるんだよアンタのやったことは」
既に逆らえなくなっていた少女は言う通りにしてしまい、更にその光景をカメラに撮られて未央の奴隷となった。そして未央は奴隷に命令して更に同じ方法でクラスメート達の弱みを握り、やがて担任の不倫現場まで抑え……未央は教室の女王となった。
人は苛める側にならないと駄目だ。それは未央の信条だった。
苛める側になったお陰で灰色どころか真っ暗だった人生が薔薇色になったのだ。
両親に愛されてないのなんてどうでもいい。私は自分の力で自分の運命を変えたという自負がある。
そう、運命を良い方向に変えてやったのだから、これ以上の変化なんて望んでなかった。
下校途中に魔法陣で異世界に行くことなんて望んでなかった。
◇
「ようこそ、聖女様」
コテッコテの展開にドッキリを疑いつつ、数日過ごした。そして分かった事実。
自分は聖女で、魂が元々こちらの世界の物だったとか言う。
そのせいであちらの世界で不遇だったろうけれど安心して、これからは聖女として保証するよ! だと。
聖女の仕事はきちんとしてね。世界の危機だから。って押しつけがましいな。
未央は何だかんだで納得した。幼少期の頃の異常な不遇も正直これで理解できた。
女神の面を一発くらいは叩いてやりたいし、聖女の仕事くらいはするかと思う。
だが未央は護衛メンバーを見て怒鳴り散らす。
「聖女の護衛がおっさんばっかとか信じられない! 見目麗しくないパーティーなんか恥よ恥!」
と言う割に
「世話役の女が可愛いとかなめてんの!? 私に配慮しなさいよ! まあブス女でも嫌だけどさ」
とも言う。
この頃には未央に関わる全ての人間が苛烈な性格だなと思っていた。
◇
未央は元の世界ではついぞ男に縁がなかった。けれどそれは女神のせいだった。
私の正体は聖女だったし、偉そうにしても許される立場だし、ここで逆ハー築いちゃおうかな! とウキウキだったが、目には目を、歯には歯をで生きてきた未央はこの性格で本当に人に好かれると? という考えには至らなかった。
少しでも気に入らないことをした人間は怒鳴り散らした。最初が肝心だから。
自分が悪いことでも決して謝らなかった。謝ったら負けだから。
人のミスはささいなことでもおおごとにして騒ぎ立てた。弱みを握れるから。
元の世界でも誰からも好かれていたと嘘を言った。どうせ誰も確かめようがないから。
パーティーでは連れてきた侍女をスケープゴートにして皆で苛めるように仕向けた。自分が苛められるのは嫌だから。
当然だが、こんな態度をしていれば相当な権力欲か同類でもなければ未央に好意など抱けない。
だがパーティー内は未央の同類が多数だったようで、皆で侍女を苛めていた。ただ一人を除いて……。
それは侍女がいなければ自分が苛められていたような平民学者で、名をシモンと言った。
彼は表向き未央に追従するように見せながら、度々飯抜きやら私物隠しやらといった苛めに合う侍女を助けていた。
「ニナ、もう少しだ。精霊訪問の旅は永遠ではない。王都に戻ればあんな聖女とは縁が切れるさ」
「シモン様……ありがとうございます」
「ニナ……王都に戻ったら、僕との交際を真剣に考えてくれないだろうか?」
「……!」
「そんなに驚くことだったかな。そりゃ、下心のある優しさだったけれど……」
「あ、あ……未央様……」
シモンとニナの逢引きを未央は見てしまった。その時、未央の中に強烈な嫉妬心が沸き起こる。
なんなのあの女。ちょっと可愛いからって調子に乗ってる? 苛められてるからって何なの? 私は一人でどうにかしたのにアンタは男の力に頼って悲劇のヒロインぶるのね!
辺境の村の宿屋でニナがいるから聖女の仕事が出来ないと駄々をこね、聖女の仕事を何か月にも渡って放棄した。困ったパーティーメンバーや村の長はニナを人身御供とすることで未央に聖女の仕事をさせようとした。彼らの立場ではそれしか出来なかった。
「聖女の護衛も侍女も聖女に生殺与奪の権があります。貴方の好きにされると良いでしょう。それこそ気の済むまで……」
言質を得た未央は馬用の鞭で肌が裂けるまでニナをぶった。ボロ雑巾のようになったニナをその村に置いて旅は終わらせた。だがシモンは最後まで自分に付き添わせた。聖女の護衛は全員自分のものなのだから当然。旅が終わるまで、シモンはニナの代わりに苛められていた。
◇
女神は無事に復活した。だが今代の聖女には恐ろしく困っていた。
シモンがどれだけ気の利かない嫌な奴かと長々語ったあとに、でも結婚するならシモンがいいとのたまうのだ。二重人格か?
それに旅の間どうだったのかと聞くと皆歯切れが悪い。
嫌なものを感じて立ち寄った宿屋の人間に聞くと皆「性格が悪すぎて聖女とは思えなかった」 と言う。
聖女召喚はもう百年は続いているけれど、こんな苛烈なタイプは今までいなかった。けれど魂アレルギーのことを考えれば、いつかは生まれていただろう。性格がどうであれ女神はそれを責められる立場ではない。
やんわりと嫌いならシモンでなくてもいいだろうと言うのだが、シモン以外は信用できないと言って聞かない。平気で人を馬鹿にできるやつらしかいなかったから。と。それに苛められている少女を庇ったのはシモンだけだったと。
「私だって……元の世界にいた時は誰かに庇ってほしかった」
彼女はそうポツリと言った。未央にとって、それは白馬の王子様的シチュエーションなのだろうか。それを気に入らない女がされていたから腹が立ったと。
女神はシモンに折れるように言った。なんならニナの記憶を消す魔法をかけようかとも。
シモンはあっさり了承した。ニナの記憶は消す必要が無いと言って笑った。
拍子抜けした女神だが、丸く収まるならそれで良しとした。
◇
未央とシモンが結婚したその夜、未央が珍しくしんみりと言った。
「実は了承されると思ってなかったの。私だったら好きな人痛めつけられたらそいつタダじゃおかないし」
「……そう?」
「ずっとずっと気を張って生きていたけれどね、貴方がニナに告白してる見た時、私が本当に望んでいたのはこういう関係、こういう人だったんだって気づいたの。でも気づいてももう遅すぎるじゃない?」
「そう、思ってたんだね」
「だからあの時は無性にイライラして……ごめんなさい」
それは未央が生まれて初めて口にした謝罪だった。
「貴方が私を選んでくれたから、私……明日からはもう少し人に優しくなろうかなって。もうここは日本じゃないんだし。やっぱり貴方に相応しい奥さんになりたいじゃない? ねえ……」
未央がそれ以上言葉を口にすることはなかった。シモンが隠し持っていたナイフを深々と未央に刺したから。
なぜ、という顔で未央は死んでいった。
「ニナは、あのあと傷口が化膿して死んだよ。最後まで痛い、痛いと泣いてたそうだ。それに比べれば優しい最後だろう?」
シモンは血にまみれたナイフを自分の首に向けた。
「ニナ……仇は取ったよ。誰が何と言おうと、僕はこんな女を聖女とは認めない」
◇
この事件以降、聖女の護衛は若くて美しい男、そして顔のよろしくない女が定番になった。
そして未央の生き方は後代の悪女セレスティアに影響を与えたとされている。
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