わざわざ50男を異世界に転生?させたのは意味があるんですよね"神たま?"

左鬼気

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1章 異界の地

第四十三話 荒地

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 今、ロゼさんは精神的ダメージをくらい物資運搬用の馬車の上で臥せていた…
 フェニルに聞いた事実を俺はロゼさんと共有するか迷った挙げ句、やはり伝える事にした。結果愕然としたロゼさんは馬車の上の人となったのだった。

 (…そりゃショックだよな…明確なイメージさえあれば詠唱いらないなんて聞いたら…)

 長い修行が的外れな努力だと知ったら……まぁロゼさんなら立ち直るだろう…
 
 「ジャン、魔法の効果が付いた武器とかあるんですか?」

 俺の突然の質問にジャンは"無い"と答える。
 
 「だが、鎧には魔法的な物が付加した物は存在するな…この国に限定すれば王家所蔵の竜星衣とサルモンの屑が着けてる白麗の衣くらいだな」

 余程サルモン伯の事を嫌っているのかジャンの顔が歪む。

 「だがな、装備品に魔法的な効果が付いてると言っても、誰かが付けた訳じゃ無いぞ?あれは古代遺物だからな…実際それに挑んだ奴もいたらしいが尽く失敗したときいてるな」
 「そうですか……」

 《……フェニル…装備品に魔法の効果を付与するとか出来るかな?》
 《当然出来るわよ?》
 《あ…やはり……それもイメージかな?》
 《そうよ。前にも行ったけど時間や期限をはっきりイメージすれば魔法効果は維持されるわ》
 (はは……俺世界初の付与術士として儲けて暮らそうかな…)
 《あ、それ良いわね。ユウジが良いもの食べて体内ガナが活性されれば私も暮らしやすいし》
 《…さいですか…》
 
 護衛の日程は片道約一週間、往復二週間の任務だが、ユウジの作った横穴を抜けたため大幅に日程を縮めていた。

 「なぁユウジ、お前この護衛任務終わったらどうするんだ。多分お前の事噂で流れるのは確実だぞ?」
 「そうですね…タティラでも行ってみようかとロゼさんには話してます」
 「そうか…俺も行くかなタティラ。あそこの国はかなり自由らしいから遊ぶには良いかもなー」
 「シレミナ婦人からの手紙だとやはりこの国は荒れるみたいですからね…予感ですが俺多分巻き込まれますね…」
 
 ジャンがニヤリと笑う。

 「ユウジが何者なのか俺には分からんが、間違いなくアネリア嬢ちゃんと出逢った瞬間決定してるんだろうよ」
 「ジャンさん何か宗教とかに入ってるとか?」
 「冒険者に宗教被れはいねーよ…あ、僧侶は違うか?…ユウジ、長いこと冒険者やってるとな…実力以外に何かあるんじゃないかと思う場面が度々あるもんなんだぜ…」
 「運命的なものですかね」
 「さあな…神に祈って助かるなら冒険者全員祈ってるわ(笑)」

 そりゃそうだ とユウジも思う。ユウジのいた世界でも神社にお参りする度に神様に願いを祈る者がいるが、本来は一日無事に過ごせた事や、何かしらの思いが叶った時等に、神々に報告するのが良いようだと聞いた覚えがある。

 「あと二日程でモンタスの街へ着く。ユウジの作った横穴様々だな(笑)」
 
 ジャンの言葉にバロンドが肯く。
 
 「ジャン、前方に人がいるわ」

 広範囲の気配を探っていたロゼが警戒を発する。

 「複数人…こちらに気付いて無いから商人かもしれないわ」
 「ああ、いるな…護衛の冒険者とかいないのか?こっちの気配に気付かないとか有り得んが…」
 
 確かにジャンの言うとおり、冒険者の護衛が付いているならさして遠い場所にいない我々に気付かない訳はない…訳はないだろうと思ったのだが、冒険者ランクが低いならその可能性あるのか?とも思う。
 
 (まぁ護衛任務自体ランクDからの依頼だから流石に無いか…)
 
 ユウジ自身冒険者ランクは未だDランクだが、ジャン等とパーティーを組んでゴブリンのコロニーを潰した経験も有り、ギルドの都合ではCランクへの昇格をしたいのだが、余りにも早い昇格は他の冒険者への手前、昇格を控えているようだ。
 冒険者は実力主義とは言え、やはり組織である限りその辺りに気を使うらしい。
 荒れ地の前方に馬車が肉眼で見えてくる。

 「警戒態勢を取れ。ハンス!」

 "はい!"若い兵士がグレイズの横に並ぶ。

 「前方の馬車の様子をエドモンと共に調べてきてくれ」

 "わかりました"と応えもう一人の騎士と共に前方の馬車へ向け馬を走らせた。
 
 その間ユウジ達は若干スピードを落とし前方の馬車と一定の距離を維持しつつ進む。

 二人の騎士が馬車に近付くと馬車の周りに数名いた護衛と思しき冒険者風の男達と話をしていた。
 暫くして前方の馬車が止まり馬車の中から一人の女性が降りて騎士と話をしていたと思ったら、もう一人の騎士がグレイズの元へと馬を駈けてきた。

 「グレイズ隊長ご報告します。前方の馬車の主はメーガン伯爵の第三令嬢ユフェリア様です」
 「何?しかし騎士の護衛が見えないようだが…」
 
 ユーリヒの乗る馬車の窓が開いた。

 「グレイズ。メーガン伯の第三令嬢ユフェリア様は堅苦しいしきたり等をとても嫌う方だとお祖父様から聞いてますよ」

 「いや…しかし…」
 
 騎士の立場のグレイズでは到底理解できない主の言葉だろう。
 騎士には騎士の責務があり、貴族には貴族の責務が有る、それを十全に果たしてこそ、その立場に立つ事が出来るとグレイズは信じて疑わないタイプの騎士なのだろうし、今迄破天荒な主に付いたためしがないのかもしれない。

 ユウジから見ても貴族の令嬢が騎士の護衛も付けずに出歩くと言うシチュエーションはフィクションの中でしか知らない。
 
 暫くしてもう一人の騎士が戻って来た。

 「グレイズ隊長。我々の目的地等は伏せましたが、我々の所属とグレイズ隊長の名を明かした所、是非ユフェリア様がご挨拶をしたいと仰られていますが…」

 グレイズが顎に手をやり考え込むが"私もご挨拶しましょ"とユーリヒの一言でユウジ達は前方の場所と合流する事になった。

 
 「まぁ、ユーリヒ様がいらっしゃったのですか。メルカス伯爵様の名高き騎士グレイズ殿が如何様な理由でこの地へいらっしゃったのか疑問でしたが…」
 「お久しぶりですユフェリア様。メーガン伯爵様との会合をメルカス伯爵から承りましてこの地へ参った次第です」
 「……そうですか。…私が知らないとなると、何やらキナ臭いお話のようですわね」
 「……私自身キナ臭い事等、出来れば回避したいところですが中々…」
 「オホホホ。男性は大変ですわね」

 ユフェリア嬢が我々一団を見渡しロゼを発見して顔を綻ばせた。
 
 「まぁまぁロゼ様ではありませんか。お久しぶりです」

 ロゼが俺の後ろで溜息を一つ吐いてからユフェリアの前に進んで挨拶をする。
 
 「お久しぶりですユフェリア様…」
 「ロゼ様、以前のようにユフェリアで構いませんよ?」
 「…流石にユーリヒ様護衛任務中に貴族様相手にそのような無礼は出来ません…」
 「そうですか…そうですわね。あ、でも我が家へ来訪された時は以前のようにお呼びくださいね」
 「…分かりました。留意いたします」

 その後ユーリヒとユフェリアの話し合いでモンタスの街までユフェリア嬢と一緒に行動する事になった。

 

 荒れ地を進む馬車を警護しながらロゼがユウジにユフェリアとの関係を話しだす。

 「以前、冒険者に成り立てで、まだ生活が不安定な頃メルカス伯爵の紹介であの娘に魔法を教えていたのよ」
 「え?こんな離れた場所迄ですか?」
 「あの娘十歳頃にメルカス伯爵の屋敷に他家での振る舞いを習うために、一年程逗留していてね…その時ユーリヒ様とあの娘に魔法を教えてたの」

 "そう言う事か"と理解する。

 確かに冒険者成り立てだと魔法が使えると言ってもパーティーを組まなければ収入は厳しいだろう。
 魔法職以外の剣や弓等を使う冒険者の方がまだ安全に?収入を得る事が出来る。
 魔法職はパーティーに入らなければ詠唱がある分不利な状況になりやすいからだ。
 ましてはロゼさんは貴族出の女性なので、そこらで野宿する危険をメルカス伯爵が許すわけにもいかなかっただろう。
 
 ユウジとロゼが話している所をユーリヒの馬車に同乗したユフェリアがジッと見つめ眉を顰める。

 「ユーリヒ様…少しお伺いしたいことが…」
 「はい、何でしょう?」
 「ロゼ様とあの若い冒険者…どう言った関係なのでしょうか?…あの若い冒険者やけにロゼ様に馴れ馴れしいような…」
 「…ああ、私も良くは知りませんがユウジ様とロゼ様は恋人関係で、確かユウジ様が成人されると同時にご結婚されると聞いてますよ」
 
 ユフェリアは崩れ落ちる様に片手を馬車の坐布に着く。

 「ロゼお姉様が……ユーリヒ様!あの冒険者は何者なのですか!ユーリヒ様が"様"と言われる程の身分なのでしょうか?」
 「い、いえ…何者かと問われたら私も良くわからないのですが、モーズラント家の大切なお客で、アネリア様の命の恩人?…」

 よく分からないユーリヒの説明にユフェリアが眉を顰め、ユーリヒに速射砲の如き質問を浴びせるのだった。

 
 「ユウジ、ユフェリア様を護衛している冒険者…一番前にいる奴だ」
 「……何か問題でも?…」
 「奴は冒険者じゃ無いぞ…」
 「…………………何者ですか?…」
 「はっきりとはわからないが冒険者の動きじゃ無い…」
 「グレイズさんには?」
 「先に話してある。バロンドやロゼは俺が言わなくても分かってるさ」
 「…分かりました警戒しておきます…」

 冒険者の経歴が短い俺はこのあたりの事が分からない。確かに一般の町人や商人と冒険者とでは気配が違うのは分かるが、騎士と冒険者の違いを気配で選別する事までユウジにはまだ出来ない。
 ロゼがユーリヒ等の乗る馬車のドアをノックしてユーリヒと何か一言二言話し馬車に乗り込んでいった。

 バロンドとジャンが先頭の冒険者と馬車のラインを塞ぐ位置に馬を進ませている。

 《フェニル、変な気配感じるか?》
 《…感じないわね…ユウジの気にしてるのはあの変異流精虫よね?》
 《まぁそうだ》
 《それは感じないけど……周り魔物だらけよ?私的には問題ないけど少しバタバタしそうね…》
 《は?魔物だらけ?そんなにいるのか?》
 《魔物の気配が飽和状態だからユウジは気づかなかったのかしら?》

 俺はゴクリと唾を飲み込んだ。

 (何でそんなにいるんだ……)

 マルガリ大坑道を出て初の魔物大攻勢を受ける羽目に俺はなったのだった。
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