孤島のリリア

無垢 れあ

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「リリア」

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お姉ちゃんなんて嫌い。死んじゃえばいい。
私より何も出来ない癖に。
出しゃばって、みんなに気に入られて。
■■ちゃんはいい子だねいい子だねって。
ウザイ。ウザイ。ウザイ。目障りだよ。
はぁ...お姉ちゃん...って誰だっけ...?
「マリア、何をしているんだい?」
「マスター。問題はありません。」
男は少し困った様子を見せながらマリアの頭を撫でた。
「No.マスター。くすぐったいのでご遠慮ください。」
それはすまないことをしたね。と暖かいお茶を出してくれるマスターをみて、マリアは優しいと感じる。
「それでマスター。お願いとは?」
ああ、そうだった。といって1枚の写真を男は出した。
「この女の人をできれば生け捕りにして欲しいんだ。」
「Yes.了解しました。」
男が見せた写真に映るは久遠真衣であった。
「黒亜たちが動いてるけど少し不安でね。」
マリアは、確かにあの人達はマスターに忠誠を誓ってるわけではないのだろうと理解していた。
「速やかに行動しますマスター。」
私は違う。マスターに忠誠を誓っているのだ。
そう言ってマリアは部屋をあとにした。


「かわいそうに、マリア...いいや...久遠麻里。何も知らないで。無垢な君が悪いのだよ。」

男はさみしい瞳で閉められたドアを見つめるのだった。



船上。
「勘違いしないで欲しいですの。」
そう言って黒亜は黒い影を引っ込めた。
「わたくし、蒼介さんに危害を加えるつもりはありませんでして?」
ギリっと椛は強く睨む。
しかし、黒亜はあっけらかんとした態度で話を続けた。
「本当にわたくしは蒼介さんの味方ですの。本当の敵は誰か理解していないのですわ...」
「どういう...こと...。...先輩に何かしてみろ。ぶっ殺すから。」
ぎゅっと持っていたナイフに力が入る。
「わたくしを倒すのも、切り刻むのももう少しだけ待って貰えますぅ?」
なぜなら。
「蒼介さんの記憶にはロックがかけられていますの。わたくしはそれを解くつもりですの。」



これは、ある極秘の書類の記述。
Re,Liaプロジェクト。
それがこの島の正体。
初島は文字通りの研究施設。
人為改造。新種の生物の開発。
そして...魔法という名の超人的兵器システムの開発。
第1研究機関  久遠機関。


〇月×日
被験体6の体内に「Tシステム導入」異常なし
〇月△日
被験体6の体細胞からクローンの量産を計画
〇月□日
被験体6の「Tシステム」は体外からの操作が困難。
〇月♢日
被験体6の完全封印を確定。
▽月〇日
被験体6の仮封印を決行。無事成功
▽月☆日
被験体6の消息が不明。どうやら被験体6の親であった研究員が
被験体6を逃がした模様。研究員を抹殺。

◎月◆日
プロジェクトの凍結を決定。リリアシステムの1部のみを伝承。





記録ネーム
被験体 No.6  Sousuke Sakuragi
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感想 3

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みんなの感想(3件)

2017.06.27 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

2017.06.28 無垢 れあ

ありがとうございます!頑張って更新していきます!

解除
2017.06.27 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

解除
サーユ
2017.06.12 サーユ

真衣ちゃん可愛い、流石無垢ちゃんわかってる

2017.06.12 無垢 れあ

こんなに誰からかわかりやすい感想もなかなか無いw
ありがとうございますw
がんばって続きかきます。

解除

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