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第29話 ボーンと誕生
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第29話 ボーンと誕生
カラカラとバイクから異様な音が鳴り続ける。
「カラカラカラカラ……こんな時に戦いするんだってさぁ……こんな時に……やらなきゃいけないんだけどだとさぁ……」
音はずっと異様にカラカラと鳴り響く。
「まさにこいつの姿……バイクと一体化してるのもあって歩くバイクって感じだな……」
異様な姿に青ざめた顔をする猪原。
そこにとりあえずと一歩を踏み出すものがいる。
「ここは俺が行くぜ!」
「有志は褒める!おい!俺らが一番乗りになるぞ!」
多くの人間が挑もうとするも、脱落が続く。
「……君は行かなくていいのか?粼一。」
一人の男が一に声をかける。
「……なんだあんた。そっちこそ行かなくていいのか?」
「いや、俺は現実でもクルーのリーダーをやってるからねぇ、彼らを操る方が向いてる気がするんだ。」
なんて余裕そうな顔をする男。
「おっとすまない自己紹介が遅れた……私の名前はホーリー。キングと同じで過去にもこの大会には出てる。」
「へぇ……」
「それにこのゲームはなんにもしない奴の方が生き残る。」
「それってやっぱサボり……」
「だから違いますよ。」
ホーリーはクスクスと笑った。
「暴れてやらァ!!!」
メイちゃんを筆頭に攻撃する一同。
「おいおい……なんじゃありゃ。」
「狂気に満ちた女の子……?アイツって元は男だったろ。」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ獣好きのフェンリルさんよ。」
「……そうだな、バーチャル好きのシルフィー。」
二人のオタクはそれぞれの各末で防御をする。
「アルマジロの甲羅は銃弾を跳ね返す逸話があるほど強いんだぜ……」
「ならこっちはバーチャルでそれを……」
「それ意味あんの?」
「だから君を盾にしてんだよ。」
シルフィーは本来の意味と言われる妖精とは真反対なほど邪悪な性格をしていた。
もう一方で、メイちゃんに先陣を切らせて後ろからプロペラが回り始めていた。
「誰を狙うか分かってるよな!」
「わかるに決まってんだろ。」
ヘリから銃撃を行うのは、フィルという青年だった。
「み、みんな……戦ってる。」
「……俺らも負けてられないっすよぐっさん。」
「お、おう……」
二人も拳をぶつける。
「短い期間なのに……皆さん、すごい。」
そんな新愛を見て一は近づく。
「俺もそろそろ動きますかね……」
「……なら私も。」
一に続く新愛。
「……みんなやるようだね。」
ホーリーはそういうと、平和そうに見る。
「見てる場合かよ……」
と言いながら困惑するも攻撃に移る岩田。
「迅速にお前をぶっ潰すぜ……」
一斉に攻撃する姿はまるでどっかの某なんちゃらハ○ターのような構図である。
「カラカラ……いいチームじゃねえの。けど……舐めてんのかすったこてめぇ!」
怪物は何人かを吹っ飛ばした。
「おめぇらが何人集まろうが……雑魚なら意味はねえ!いくらでも余裕の顔で潰せるぜ!」
ブオンブオンとエンジンのような音を鳴らし、骨のモンスター…ライドオズワルドは攻撃を行う。
「ひ、ひぃ!助けてくれ!」
掴まれた男は首を絞められ気絶したまま死亡する。
「くっそてめぇ!」
その友達のような男も同じ様になる。
「クソ!犠牲者を出したくなかったのに!」
一はそう言い、舌打ちをする。
「犠牲者の心配より今助けれる奴さえ考えとけ」
キングはそういうと攻撃する。
「……そうだな」
キングと一は息を合わせ、お互いの攻撃をライドオズワルドへと攻撃する。
「馬鹿なぁ!!!!」
ライドオズワルドは爆散し、生き残ったのはたったの25名になった。
「どうやら1/4まで減らせたようでおめでとう……そして君たちはそれほどまでにして叶えたい願いのためにここまで生き残れた。だから次の戦いからはリタイア機能をつける。」
ここまで生き残れて、やっとリタイア機能。
「まぁその前に……次の試練を生き残ることが出来たらな!というわけで休憩……。」
いつも通りの休憩になる展開で一旦幕は閉じる。
さて、平日。夏休みというのは意外と緊迫するものだと実感した。今回ばかりは尚更。
「……はは。」
おかげで手をつけていたゲームやいやいや進めてる夏休みの宿題の一つであるノートは汗で少し湿っている。
「なんやかんやで今回も最終日コースだろうな……」
一は少し萎えた。
「それで良いのですか?」
一方、その頃。Jはグウェンと会話をしていた。
「次のゲームは……これにする。」
「そんな……!」
「強者が二人もいたら……つまらないだろう?君はそう思わないかい?」
「……はぁ」
「それに……伝えたっけ?僕がこの大会を制作した真の理由ってやつ。」
「……?」
「僕は各末が嫌いでね、彼ら……各末使いを最後の一人も残さずに消すまで……この大会は開くつもりだ。もちろんキングくん達には言わない。」
「それが本当の理由……」
「そうだとも。そしてもちろん君も各末使いだから始末する。……それどころか最終的にはぼ」
その瞬間、物凄い勢いで殴られたグウェン。
「……い、痛いなぁ!いきなり何をす」
更に殴られる。
「本当にそれが真の目的か?」
「ほ、本当だ!本当にそれ……」
「……嘘であってくれよ。なんなら忘れてねえか?」
物凄い勢いで殴られるグウェン。
「姉さんの仇を探すためだったろ?」
「……くっ」
Jを突き放すグウェン。
「うるさいな!分かってるとも!姉さんを殺した各末使いを探すためだなんて君に言われなくてもわかってる!でも各末を持ってるやつらは……ムカつく!」
「そうか……それでその結論か。」
グウェンは彼の目を見るや自分の立場を改めてよく理解した。
「じゃあな……お前はもう便所の落書き未満だ。」
Jはそんな情けない姿のグウェンを見ながらその場を去ることにした。
「……」
グウェンの瞳から涙がこぼれる。
「ごめん……姉さん、J。僕にはこれしか出来なくて……これが唯一できる犯人探しなんだよ……。」
舞台は過去に入る。
一人の少年と黒ずくめのフードを被った男。そしてその男から少年を庇う一人の女性。
「……グウェン、生きなさい。貴方だけでも。」
「姉さん……いやだよ……僕は……」
二人の表情を見るや男は骸骨の覆面越しからも分かる笑みを浮かべにやける。
「いいね……お前ら、最高だ。」
「な、なんだよ!お前!僕の家をどうするつもりだ!」
「……ちっ、うるせぇガキだ。せっかくだからお見舞いしてやろうか、俺の手に入れたブツを。」
そう言うと男は手から紫色の炎を出し、グウェンに向けようとする。
「やめて……ください……」
「デス・フレイム」
その炎は皮肉のようにグウェンの目の前で姉を燃やした。
「……あぁっ」
「……逃げ……て」
「いやだ」
「逃げ……な…さい」
「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ……」
グウェンは精神が崩壊した。
「……ちっ、お前がやられとけば良かったんだよ……このラックボーイが。」
男はそう言うとその場を去った。
デス・フレイム……忘れるわけが無い。グウェンの心の中にずっと残る『死の炎』。
「僕が最も嫌いなものは……あの日の光景全て。」
グウェンはそう呟く。
「……そして各末を平然と使う弱者の気持ちも分からないアイツらだ!」
グウェンはそう言い、覚悟を決める。
「……未来で後悔してろ、僕が嫌いな偽善者ばかりの……各末使いが!」
『アライブグランプリ 三回戦目はなんと新コーナー!』
その声と同時に人数の減った参加者達の時空の彼方がゆっくりと……動き出した。
残り25人。
つづく
カラカラとバイクから異様な音が鳴り続ける。
「カラカラカラカラ……こんな時に戦いするんだってさぁ……こんな時に……やらなきゃいけないんだけどだとさぁ……」
音はずっと異様にカラカラと鳴り響く。
「まさにこいつの姿……バイクと一体化してるのもあって歩くバイクって感じだな……」
異様な姿に青ざめた顔をする猪原。
そこにとりあえずと一歩を踏み出すものがいる。
「ここは俺が行くぜ!」
「有志は褒める!おい!俺らが一番乗りになるぞ!」
多くの人間が挑もうとするも、脱落が続く。
「……君は行かなくていいのか?粼一。」
一人の男が一に声をかける。
「……なんだあんた。そっちこそ行かなくていいのか?」
「いや、俺は現実でもクルーのリーダーをやってるからねぇ、彼らを操る方が向いてる気がするんだ。」
なんて余裕そうな顔をする男。
「おっとすまない自己紹介が遅れた……私の名前はホーリー。キングと同じで過去にもこの大会には出てる。」
「へぇ……」
「それにこのゲームはなんにもしない奴の方が生き残る。」
「それってやっぱサボり……」
「だから違いますよ。」
ホーリーはクスクスと笑った。
「暴れてやらァ!!!」
メイちゃんを筆頭に攻撃する一同。
「おいおい……なんじゃありゃ。」
「狂気に満ちた女の子……?アイツって元は男だったろ。」
「そんなこと言ってる場合じゃないぞ獣好きのフェンリルさんよ。」
「……そうだな、バーチャル好きのシルフィー。」
二人のオタクはそれぞれの各末で防御をする。
「アルマジロの甲羅は銃弾を跳ね返す逸話があるほど強いんだぜ……」
「ならこっちはバーチャルでそれを……」
「それ意味あんの?」
「だから君を盾にしてんだよ。」
シルフィーは本来の意味と言われる妖精とは真反対なほど邪悪な性格をしていた。
もう一方で、メイちゃんに先陣を切らせて後ろからプロペラが回り始めていた。
「誰を狙うか分かってるよな!」
「わかるに決まってんだろ。」
ヘリから銃撃を行うのは、フィルという青年だった。
「み、みんな……戦ってる。」
「……俺らも負けてられないっすよぐっさん。」
「お、おう……」
二人も拳をぶつける。
「短い期間なのに……皆さん、すごい。」
そんな新愛を見て一は近づく。
「俺もそろそろ動きますかね……」
「……なら私も。」
一に続く新愛。
「……みんなやるようだね。」
ホーリーはそういうと、平和そうに見る。
「見てる場合かよ……」
と言いながら困惑するも攻撃に移る岩田。
「迅速にお前をぶっ潰すぜ……」
一斉に攻撃する姿はまるでどっかの某なんちゃらハ○ターのような構図である。
「カラカラ……いいチームじゃねえの。けど……舐めてんのかすったこてめぇ!」
怪物は何人かを吹っ飛ばした。
「おめぇらが何人集まろうが……雑魚なら意味はねえ!いくらでも余裕の顔で潰せるぜ!」
ブオンブオンとエンジンのような音を鳴らし、骨のモンスター…ライドオズワルドは攻撃を行う。
「ひ、ひぃ!助けてくれ!」
掴まれた男は首を絞められ気絶したまま死亡する。
「くっそてめぇ!」
その友達のような男も同じ様になる。
「クソ!犠牲者を出したくなかったのに!」
一はそう言い、舌打ちをする。
「犠牲者の心配より今助けれる奴さえ考えとけ」
キングはそういうと攻撃する。
「……そうだな」
キングと一は息を合わせ、お互いの攻撃をライドオズワルドへと攻撃する。
「馬鹿なぁ!!!!」
ライドオズワルドは爆散し、生き残ったのはたったの25名になった。
「どうやら1/4まで減らせたようでおめでとう……そして君たちはそれほどまでにして叶えたい願いのためにここまで生き残れた。だから次の戦いからはリタイア機能をつける。」
ここまで生き残れて、やっとリタイア機能。
「まぁその前に……次の試練を生き残ることが出来たらな!というわけで休憩……。」
いつも通りの休憩になる展開で一旦幕は閉じる。
さて、平日。夏休みというのは意外と緊迫するものだと実感した。今回ばかりは尚更。
「……はは。」
おかげで手をつけていたゲームやいやいや進めてる夏休みの宿題の一つであるノートは汗で少し湿っている。
「なんやかんやで今回も最終日コースだろうな……」
一は少し萎えた。
「それで良いのですか?」
一方、その頃。Jはグウェンと会話をしていた。
「次のゲームは……これにする。」
「そんな……!」
「強者が二人もいたら……つまらないだろう?君はそう思わないかい?」
「……はぁ」
「それに……伝えたっけ?僕がこの大会を制作した真の理由ってやつ。」
「……?」
「僕は各末が嫌いでね、彼ら……各末使いを最後の一人も残さずに消すまで……この大会は開くつもりだ。もちろんキングくん達には言わない。」
「それが本当の理由……」
「そうだとも。そしてもちろん君も各末使いだから始末する。……それどころか最終的にはぼ」
その瞬間、物凄い勢いで殴られたグウェン。
「……い、痛いなぁ!いきなり何をす」
更に殴られる。
「本当にそれが真の目的か?」
「ほ、本当だ!本当にそれ……」
「……嘘であってくれよ。なんなら忘れてねえか?」
物凄い勢いで殴られるグウェン。
「姉さんの仇を探すためだったろ?」
「……くっ」
Jを突き放すグウェン。
「うるさいな!分かってるとも!姉さんを殺した各末使いを探すためだなんて君に言われなくてもわかってる!でも各末を持ってるやつらは……ムカつく!」
「そうか……それでその結論か。」
グウェンは彼の目を見るや自分の立場を改めてよく理解した。
「じゃあな……お前はもう便所の落書き未満だ。」
Jはそんな情けない姿のグウェンを見ながらその場を去ることにした。
「……」
グウェンの瞳から涙がこぼれる。
「ごめん……姉さん、J。僕にはこれしか出来なくて……これが唯一できる犯人探しなんだよ……。」
舞台は過去に入る。
一人の少年と黒ずくめのフードを被った男。そしてその男から少年を庇う一人の女性。
「……グウェン、生きなさい。貴方だけでも。」
「姉さん……いやだよ……僕は……」
二人の表情を見るや男は骸骨の覆面越しからも分かる笑みを浮かべにやける。
「いいね……お前ら、最高だ。」
「な、なんだよ!お前!僕の家をどうするつもりだ!」
「……ちっ、うるせぇガキだ。せっかくだからお見舞いしてやろうか、俺の手に入れたブツを。」
そう言うと男は手から紫色の炎を出し、グウェンに向けようとする。
「やめて……ください……」
「デス・フレイム」
その炎は皮肉のようにグウェンの目の前で姉を燃やした。
「……あぁっ」
「……逃げ……て」
「いやだ」
「逃げ……な…さい」
「いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ……」
グウェンは精神が崩壊した。
「……ちっ、お前がやられとけば良かったんだよ……このラックボーイが。」
男はそう言うとその場を去った。
デス・フレイム……忘れるわけが無い。グウェンの心の中にずっと残る『死の炎』。
「僕が最も嫌いなものは……あの日の光景全て。」
グウェンはそう呟く。
「……そして各末を平然と使う弱者の気持ちも分からないアイツらだ!」
グウェンはそう言い、覚悟を決める。
「……未来で後悔してろ、僕が嫌いな偽善者ばかりの……各末使いが!」
『アライブグランプリ 三回戦目はなんと新コーナー!』
その声と同時に人数の減った参加者達の時空の彼方がゆっくりと……動き出した。
残り25人。
つづく
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