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Headed for the truth
第4話 強化 魔法が使えない少女はただの少女だ
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「ブリザード!」
あれから数日、彼女達は魔法少女としてゆっくりと成長していった。
「前の戦いで私も魔法少女に近づいたんだから!」
そう言うとセカンダは魔法を唱える。
「喰らいなさい!ヴォルケーノ!」
彼女に組み込んだのは『漢気』すなわちそれは熱意や心火を燃やし続けるもの……なんて解釈を本人はしてるが無茶苦茶ではある。まぁ合ってるからいいけど。
「やっと倒したわね……」
「はぁい、お疲れ様。メディック。」
『慈愛』に満ち溢れた彼女は治癒魔法を得意とする。ゲームならパーティーに入れやすいタイプである。
みんな一人一人目標を決め、これからどうするべきか。動き出している。自分にとって出来る魔法はなにかそもそもそれが得意なのか……その答えは自ずと分かってくるはずだ……そう、彼女を除いては。
「……ぐすん」
「変身アプリ起動!」
今日も彼女は一人近所の空き地で魔法少女になる。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
大きな声で叫び彼女は自分のわかる限りの魔法を唱える。
「ヴォルケーノ!メディック!ブリザード!」
しかしどの魔法も起動しない。
「ママ、あのお姉ちゃん何騒いでるの?」
「シーッ!見ちゃいけませんよ。」
出来ることなら今、姿を隠せる魔法を使いたいと彼女は恥ずかしさのあまり、そう思った。
「魔法が使えない少女はただの少女だァァァァァ!!!」
ファスタは己の無力さを恨んだ。そして情けない自分も恨んでしまうようになった。
「元気出せよ。」
「だって……だって……」
震え声で問いかける彼女はいつ泣き始めるか分からない。
「だって私だけ魔法使えないんだもん!!!!!」
ファスタは魂の叫びを俺に殴るように当てる。
「でもお前素質はあるだろ?」
「素質は……あるのかもしれないけど……」
「変身出来るもんな。俺さ、お前らの使ってるアプリで変身!って起動しようとしてもなかなかに出来ないんだよ。」
恥ずかしいからあんまり言いたくなかったけど、せっかくだからここで言ってやろう。
「あんた何してんの……」
まずいなにか良くなかっただろうか。
「気悪くさせたか?」
「いや、ははは……面白すぎて。」
俺の醜態を晒すという大きなダメージとともにファスタは笑顔になった。
(そういやこんな事、前にもあったな……)
ふとファスタを見て俺は幼少期に自分が虐められて無力さから彼女のように泣き崩れたのを思い出した。
「やーいやーいお前魔法少女大好き人間ー!」
「お、おいやめろ……」
小学校に入って3年生になった頃、俺はクラスのいじめの標的であるかのように毎日嫌がらせを受けていた。はっきりと言えば父親のせいであり、魔法少女を開発するなんて実験が大きくニュースにされて以降、俺と母さんは毎日変な目で見られ虐められ父親に関しては『魔法少女おじさん』だとか言われて、挙句の果てにネットのおもちゃになっていた。
「ただいま……」
母親のおかえりという声も聞かずに俺はひたすらに走って自分の部屋に向かう。
「もう嫌だ……こんな人生」
はっきり言えば俺の部屋にある魔法少女のビデオを父親が見たのが全てだった。でもその父親だって俺が魔法少女のビデオを家に置いてなきゃ見ることもない、言い換えれば自分で蒔いた種になるのだろうか。結論は最悪である。
「ぐすっ……もう嫌だ……」
学校から帰ってきて布団に閉じこもり自分を追い込んでは涙を流してそのまま寝る。この生活がほとんどだった。
「……そんなんでいいの?」
まるめ一部始終を見ていたかのように女の子の声が俺の耳に直接聞こえた。幻聴だろうか俺は布団から少し顔を出す。
「……」
やはり幻聴だろうか姿は見えない。もう一度俺は布団に閉じこもり、寝込もうとする。
「ここだよ!」
その声の主を探すかのように俺は後ろを振り向く。振り向くと俺は現実離れしたその姿を見て驚いた。
「ご、ごめん……驚かせちゃったね。」
まだ人の形を保てない彼女は野球ボールの様な白い球体となって俺に近づき、レンズを遠い空のような綺麗な色に光らせて俺を見つめる。
「き、君は……?」
「私は福瀬研究所開発の高性能型人工知能搭載機械第一号。名前は『ファスタ』って言うんだ!」
「……パスタみたい。」
「初対面に向かってひどい事を言う子供だなー!」
ファスタはそう言うと俺の腹部を突く。
「い、いたい……クスッ。」
「あ、今笑ったでしょ!笑った笑ったー!人間はやっぱ笑顔が一番……だね!」
怒る気力もなかった。それに球体のファスタを見て少しばかり愛らしいとすら思えてきた。
「……あったな、あんな事。」
一方その頃、同じ事を思い出していたファスタ。彼女は微笑ましいと思いながらも今やるべき己との戦いの為だけに自分の力をつけていた。
「まだ一人でやってたのか?ファスタ。」
そう言うとセカンダはゆっくりとファスタに近づく。
「だって私だけ魔法が使えないから……」
「あのなぁ、一人でやっても何も出来ねえだろ。」
「……え?」
「付き合ってやるって言ってんだ、姉ちゃんの目標が達成出来るまでな!」
ファスタは心の底から頼もしいと姉ながら思えた。
「……目標ってのは、達成する為にある。」
そう言うとセカンダは姉のために大剣を振りかざす。
「それだけは忘れるなよ姉ちゃん」
「……うん」
それから二人で何度も何度も修行を続けた。雨の日も風の日も暑い日も毎日毎日修行を繰り返した。負けない明日を作るために必死に修行した。
そしてある日。ファスタはセカンダとの修行を繰り返し体は限界になってきていた。
「姉ちゃん、流石にそこまで来たら体が持たねえよ。それでもやるか?」
「……やる。……やってみせる。」
心の底から喉の奥から叫ぶかのように彼女は魔法を唱えようとする。
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ブリザードでもない、メディックでもない、ましてやヴォルケーノでもない自分自身の自分だけの魔法……。『純粋』から産まれる自分だけの光……ん?光!?
「そうか……それだ……」
純粋な子供から出てくる目の輝き、それは何よりも眩しい光そのもの……ならば『純粋』を組み込まれている私は光の魔法使い。
「シャイニー!」
彼女はそう唱えると、周りに光が現れた。
「……光の魔法使い、それが私の魔法」
「「……やったー!!!」」
後ろでこっそりとみていたサーディとフォーサーも心の底から喜んだ。まるで初めて魔法が使えたかのように。
「も、もう……みんな……」
世の中というのはこんなにも純粋な喜びで埋もれているのだろう。奥で見ていたカヌーレさんとこの俺、一之輔は彼女達の努力をそう考えるようにして実感した。あれ、目から汁が出てきた……。
「……ぐすっ。頑張ったねファスタちゃん……うぅ」
俺の頭に顔を置いて泣いていたカヌーレさんのせいでさっきポロポロとこぼした涙が少しばかり引っ込んだ気がした……でも感動したのは変わりない。
「さぁ食べて食べて!」
今日のカヌーレさんが作った夜ご飯はファスタが好きなものだらけであった。焼きそばに唐揚げ、コロッケにメンチカツ……全部茶色!
「も、もう……なんでこんなに私の好きな物ばかりなのー!」
「そ、そうなのー?ぐ、偶然よー偶然。」
カヌーレさんはなんやかんやでみんなの好きな夜飯をメモしていたのだとか。自分勝手に見えて人想いなんだよなぁこの人。
「……ふふっ。」
なんだかこんな日が一生続いて欲しい。俺はこの間の戦いやこれから起きるであろう出来事を思いながら今日の飯を見つめ、一口食べた。
続く
あれから数日、彼女達は魔法少女としてゆっくりと成長していった。
「前の戦いで私も魔法少女に近づいたんだから!」
そう言うとセカンダは魔法を唱える。
「喰らいなさい!ヴォルケーノ!」
彼女に組み込んだのは『漢気』すなわちそれは熱意や心火を燃やし続けるもの……なんて解釈を本人はしてるが無茶苦茶ではある。まぁ合ってるからいいけど。
「やっと倒したわね……」
「はぁい、お疲れ様。メディック。」
『慈愛』に満ち溢れた彼女は治癒魔法を得意とする。ゲームならパーティーに入れやすいタイプである。
みんな一人一人目標を決め、これからどうするべきか。動き出している。自分にとって出来る魔法はなにかそもそもそれが得意なのか……その答えは自ずと分かってくるはずだ……そう、彼女を除いては。
「……ぐすん」
「変身アプリ起動!」
今日も彼女は一人近所の空き地で魔法少女になる。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
大きな声で叫び彼女は自分のわかる限りの魔法を唱える。
「ヴォルケーノ!メディック!ブリザード!」
しかしどの魔法も起動しない。
「ママ、あのお姉ちゃん何騒いでるの?」
「シーッ!見ちゃいけませんよ。」
出来ることなら今、姿を隠せる魔法を使いたいと彼女は恥ずかしさのあまり、そう思った。
「魔法が使えない少女はただの少女だァァァァァ!!!」
ファスタは己の無力さを恨んだ。そして情けない自分も恨んでしまうようになった。
「元気出せよ。」
「だって……だって……」
震え声で問いかける彼女はいつ泣き始めるか分からない。
「だって私だけ魔法使えないんだもん!!!!!」
ファスタは魂の叫びを俺に殴るように当てる。
「でもお前素質はあるだろ?」
「素質は……あるのかもしれないけど……」
「変身出来るもんな。俺さ、お前らの使ってるアプリで変身!って起動しようとしてもなかなかに出来ないんだよ。」
恥ずかしいからあんまり言いたくなかったけど、せっかくだからここで言ってやろう。
「あんた何してんの……」
まずいなにか良くなかっただろうか。
「気悪くさせたか?」
「いや、ははは……面白すぎて。」
俺の醜態を晒すという大きなダメージとともにファスタは笑顔になった。
(そういやこんな事、前にもあったな……)
ふとファスタを見て俺は幼少期に自分が虐められて無力さから彼女のように泣き崩れたのを思い出した。
「やーいやーいお前魔法少女大好き人間ー!」
「お、おいやめろ……」
小学校に入って3年生になった頃、俺はクラスのいじめの標的であるかのように毎日嫌がらせを受けていた。はっきりと言えば父親のせいであり、魔法少女を開発するなんて実験が大きくニュースにされて以降、俺と母さんは毎日変な目で見られ虐められ父親に関しては『魔法少女おじさん』だとか言われて、挙句の果てにネットのおもちゃになっていた。
「ただいま……」
母親のおかえりという声も聞かずに俺はひたすらに走って自分の部屋に向かう。
「もう嫌だ……こんな人生」
はっきり言えば俺の部屋にある魔法少女のビデオを父親が見たのが全てだった。でもその父親だって俺が魔法少女のビデオを家に置いてなきゃ見ることもない、言い換えれば自分で蒔いた種になるのだろうか。結論は最悪である。
「ぐすっ……もう嫌だ……」
学校から帰ってきて布団に閉じこもり自分を追い込んでは涙を流してそのまま寝る。この生活がほとんどだった。
「……そんなんでいいの?」
まるめ一部始終を見ていたかのように女の子の声が俺の耳に直接聞こえた。幻聴だろうか俺は布団から少し顔を出す。
「……」
やはり幻聴だろうか姿は見えない。もう一度俺は布団に閉じこもり、寝込もうとする。
「ここだよ!」
その声の主を探すかのように俺は後ろを振り向く。振り向くと俺は現実離れしたその姿を見て驚いた。
「ご、ごめん……驚かせちゃったね。」
まだ人の形を保てない彼女は野球ボールの様な白い球体となって俺に近づき、レンズを遠い空のような綺麗な色に光らせて俺を見つめる。
「き、君は……?」
「私は福瀬研究所開発の高性能型人工知能搭載機械第一号。名前は『ファスタ』って言うんだ!」
「……パスタみたい。」
「初対面に向かってひどい事を言う子供だなー!」
ファスタはそう言うと俺の腹部を突く。
「い、いたい……クスッ。」
「あ、今笑ったでしょ!笑った笑ったー!人間はやっぱ笑顔が一番……だね!」
怒る気力もなかった。それに球体のファスタを見て少しばかり愛らしいとすら思えてきた。
「……あったな、あんな事。」
一方その頃、同じ事を思い出していたファスタ。彼女は微笑ましいと思いながらも今やるべき己との戦いの為だけに自分の力をつけていた。
「まだ一人でやってたのか?ファスタ。」
そう言うとセカンダはゆっくりとファスタに近づく。
「だって私だけ魔法が使えないから……」
「あのなぁ、一人でやっても何も出来ねえだろ。」
「……え?」
「付き合ってやるって言ってんだ、姉ちゃんの目標が達成出来るまでな!」
ファスタは心の底から頼もしいと姉ながら思えた。
「……目標ってのは、達成する為にある。」
そう言うとセカンダは姉のために大剣を振りかざす。
「それだけは忘れるなよ姉ちゃん」
「……うん」
それから二人で何度も何度も修行を続けた。雨の日も風の日も暑い日も毎日毎日修行を繰り返した。負けない明日を作るために必死に修行した。
そしてある日。ファスタはセカンダとの修行を繰り返し体は限界になってきていた。
「姉ちゃん、流石にそこまで来たら体が持たねえよ。それでもやるか?」
「……やる。……やってみせる。」
心の底から喉の奥から叫ぶかのように彼女は魔法を唱えようとする。
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ブリザードでもない、メディックでもない、ましてやヴォルケーノでもない自分自身の自分だけの魔法……。『純粋』から産まれる自分だけの光……ん?光!?
「そうか……それだ……」
純粋な子供から出てくる目の輝き、それは何よりも眩しい光そのもの……ならば『純粋』を組み込まれている私は光の魔法使い。
「シャイニー!」
彼女はそう唱えると、周りに光が現れた。
「……光の魔法使い、それが私の魔法」
「「……やったー!!!」」
後ろでこっそりとみていたサーディとフォーサーも心の底から喜んだ。まるで初めて魔法が使えたかのように。
「も、もう……みんな……」
世の中というのはこんなにも純粋な喜びで埋もれているのだろう。奥で見ていたカヌーレさんとこの俺、一之輔は彼女達の努力をそう考えるようにして実感した。あれ、目から汁が出てきた……。
「……ぐすっ。頑張ったねファスタちゃん……うぅ」
俺の頭に顔を置いて泣いていたカヌーレさんのせいでさっきポロポロとこぼした涙が少しばかり引っ込んだ気がした……でも感動したのは変わりない。
「さぁ食べて食べて!」
今日のカヌーレさんが作った夜ご飯はファスタが好きなものだらけであった。焼きそばに唐揚げ、コロッケにメンチカツ……全部茶色!
「も、もう……なんでこんなに私の好きな物ばかりなのー!」
「そ、そうなのー?ぐ、偶然よー偶然。」
カヌーレさんはなんやかんやでみんなの好きな夜飯をメモしていたのだとか。自分勝手に見えて人想いなんだよなぁこの人。
「……ふふっ。」
なんだかこんな日が一生続いて欲しい。俺はこの間の戦いやこれから起きるであろう出来事を思いながら今日の飯を見つめ、一口食べた。
続く
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