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2章ローゼンベルト王国
目覚め1※
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――あ、アレクの匂いだ。
安心する匂いに包まれて意識が覚醒する。
恐らく、アレクに抱え込まれているらしく、アレクの胸元に埋まっているようだ。
アレクの胸筋……落ち着く……。
……。
……じゃない! 寝落ちする所だった。
目覚めきっていないぼんやりした頭で状況を整理する。
……女神様とのやり取りをバッチリ覚えているが、振り返ると上手く乗せられた感しか無い。
本当は分かってる。
あの空間に居たのも、今こうして動き出さないのも"ただの逃げだ"という事は。
幸せが終わる事の絶望感は計り知れなかった。
また同じ事が起こるかもしれないと思うと怖かったのだ。
それなら、幸せな想いを胸に抱いてもう消滅したかった。
でも、残念ながら、それは許されない事のようで、俺は現実と向き合わなければいけないらしい。
ちょっと第二の人生、ハードモードすぎやしませんかね?
起きるのが怖くて身動ぎ一つできない。
また、憎しみの目で見られるのが怖い。
軽蔑の眼差しを向けられたらどうしよう。
裏切り者と罵られたらどうしよう。
淫売と蔑まれたらどうしよう。
お前はいらないと言われたらどうしよう。
……いや、自分のした事の結果だから受け入れるしかないだろう。
そりゃ自分からやりたくてやった訳じゃないけど、抗い続けるのをやめたのは自分だから、その結果が返ってくるのは当たり前のこと……。
大丈夫。
どんな風に見られても、言われても、扱われても受け入れれば良い事。
これまでそうやって生きてきたんだから、これからも同じように生きていける。
得られることのなかった筈の一生分の愛は既にもらっている。
その思い出があれば十分だ。
……だから最後かもしれないし、今のうちにアレクの胸板を存分に堪能する。
「アヤト?」
……バレたー!!
アレクの怪訝そうな問いかけに、つい体が硬くなる。
起き上がろうとするアレクと離れたくなくてつい、服を掴んでしまった。
「アヤト目覚めたのか!?」
そっと仰向けにされてしまった。
観念して目を開ける。
「アヤト!!」
そこには全く想像していなかったアレクの表情があった為、驚いた。
アレクは目を見張った後、涙を零しながら微笑んだのだ。
そうだ。
アレクの幸せそうな顔が好きだった。
俺を愛しむアレクが好きだった。
不可抗力とはいえ、他人に犯され、いつしか諦め、現実逃避をしてしまった俺をアレクはゆるしてくれるのだろうか?
「ア、レク」
自分が女神のいる空間にどの位いたのか分からず、喉が引っかかるように喋りずらかったが、声をかけると、益々アレクの綺麗な澄んだ青い目から涙がこぼれ落ちてきて
「お帰り、アヤト」
と、声をかけながらキスをしてくれた。
そして、キスがだんだん深くなる。
――クチュッ、クチュッ、クチュッ
舌を絡めあっては吸って、お互い何度も何度も絡めあった。
やっと離れたと思ったら、
「いいな?」
と、情欲に塗れてるばかりか、ちょっと今から人殺しに行きますとでもいうような、いきかけてる目でアレクに問われ? たので頷く。
とてもでは無いが、"何が?"なんて聞けない雰囲気。
先程までの微笑みは一体何処へ?
……拒否権がほぼ無いのにこれは"問い"というのだろうか?
そして、これはなんだか前にも似たような事があったようなと思いきや、またディープキス。
口内を弄っている間に、綾人の服を脱がせ、アレクも自身の服を脱ぐ。
全て脱ぎ終わると、口内を弄っていたアレクが首筋を辿り鎖骨を通り、乳首を舐める。
「ぁ、……い、や、……あ、あぁ……」
「可愛いな、乳首が立ってきてるぞ」
――クチュッ、クチュッ、クチュッ
片方の乳首を舐めながら、もう片方は指でくにくに擦る。
「ア、アレク、もう、触って」
「触るってどこに?」
アレクは楽しそうに問いかけながら、お腹を舐め下に下がっていく。
「ぁ、はぁ、……ん、あぁ……」
「ほら、言わなきゃわからないよ」
「ん……、ちんぽ、触って」
「ふふ、この可愛らしい所だな」
そう言うとアレクはパクッと綾人の陰茎を咥えた。
「ぁぁ、ぁ……、あん、あぁ……、出ちゃう、アレク、出ちゃうよ」
「そうだな、ずっとしてなかったもんな」
嬉しそうに咥えながら喋ると、吸いながら思いっきり前後に動かす。
「あぁ、、もう、む、り、ぁ、……あぁ、いく、いくー!」
――ドピュッ
アレクの口内に出してしまった。
アレクは尿道に残ったものも取り出そうと吸ってから、満足して離した。
安心する匂いに包まれて意識が覚醒する。
恐らく、アレクに抱え込まれているらしく、アレクの胸元に埋まっているようだ。
アレクの胸筋……落ち着く……。
……。
……じゃない! 寝落ちする所だった。
目覚めきっていないぼんやりした頭で状況を整理する。
……女神様とのやり取りをバッチリ覚えているが、振り返ると上手く乗せられた感しか無い。
本当は分かってる。
あの空間に居たのも、今こうして動き出さないのも"ただの逃げだ"という事は。
幸せが終わる事の絶望感は計り知れなかった。
また同じ事が起こるかもしれないと思うと怖かったのだ。
それなら、幸せな想いを胸に抱いてもう消滅したかった。
でも、残念ながら、それは許されない事のようで、俺は現実と向き合わなければいけないらしい。
ちょっと第二の人生、ハードモードすぎやしませんかね?
起きるのが怖くて身動ぎ一つできない。
また、憎しみの目で見られるのが怖い。
軽蔑の眼差しを向けられたらどうしよう。
裏切り者と罵られたらどうしよう。
淫売と蔑まれたらどうしよう。
お前はいらないと言われたらどうしよう。
……いや、自分のした事の結果だから受け入れるしかないだろう。
そりゃ自分からやりたくてやった訳じゃないけど、抗い続けるのをやめたのは自分だから、その結果が返ってくるのは当たり前のこと……。
大丈夫。
どんな風に見られても、言われても、扱われても受け入れれば良い事。
これまでそうやって生きてきたんだから、これからも同じように生きていける。
得られることのなかった筈の一生分の愛は既にもらっている。
その思い出があれば十分だ。
……だから最後かもしれないし、今のうちにアレクの胸板を存分に堪能する。
「アヤト?」
……バレたー!!
アレクの怪訝そうな問いかけに、つい体が硬くなる。
起き上がろうとするアレクと離れたくなくてつい、服を掴んでしまった。
「アヤト目覚めたのか!?」
そっと仰向けにされてしまった。
観念して目を開ける。
「アヤト!!」
そこには全く想像していなかったアレクの表情があった為、驚いた。
アレクは目を見張った後、涙を零しながら微笑んだのだ。
そうだ。
アレクの幸せそうな顔が好きだった。
俺を愛しむアレクが好きだった。
不可抗力とはいえ、他人に犯され、いつしか諦め、現実逃避をしてしまった俺をアレクはゆるしてくれるのだろうか?
「ア、レク」
自分が女神のいる空間にどの位いたのか分からず、喉が引っかかるように喋りずらかったが、声をかけると、益々アレクの綺麗な澄んだ青い目から涙がこぼれ落ちてきて
「お帰り、アヤト」
と、声をかけながらキスをしてくれた。
そして、キスがだんだん深くなる。
――クチュッ、クチュッ、クチュッ
舌を絡めあっては吸って、お互い何度も何度も絡めあった。
やっと離れたと思ったら、
「いいな?」
と、情欲に塗れてるばかりか、ちょっと今から人殺しに行きますとでもいうような、いきかけてる目でアレクに問われ? たので頷く。
とてもでは無いが、"何が?"なんて聞けない雰囲気。
先程までの微笑みは一体何処へ?
……拒否権がほぼ無いのにこれは"問い"というのだろうか?
そして、これはなんだか前にも似たような事があったようなと思いきや、またディープキス。
口内を弄っている間に、綾人の服を脱がせ、アレクも自身の服を脱ぐ。
全て脱ぎ終わると、口内を弄っていたアレクが首筋を辿り鎖骨を通り、乳首を舐める。
「ぁ、……い、や、……あ、あぁ……」
「可愛いな、乳首が立ってきてるぞ」
――クチュッ、クチュッ、クチュッ
片方の乳首を舐めながら、もう片方は指でくにくに擦る。
「ア、アレク、もう、触って」
「触るってどこに?」
アレクは楽しそうに問いかけながら、お腹を舐め下に下がっていく。
「ぁ、はぁ、……ん、あぁ……」
「ほら、言わなきゃわからないよ」
「ん……、ちんぽ、触って」
「ふふ、この可愛らしい所だな」
そう言うとアレクはパクッと綾人の陰茎を咥えた。
「ぁぁ、ぁ……、あん、あぁ……、出ちゃう、アレク、出ちゃうよ」
「そうだな、ずっとしてなかったもんな」
嬉しそうに咥えながら喋ると、吸いながら思いっきり前後に動かす。
「あぁ、、もう、む、り、ぁ、……あぁ、いく、いくー!」
――ドピュッ
アレクの口内に出してしまった。
アレクは尿道に残ったものも取り出そうと吸ってから、満足して離した。
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