【R18】幽閉returns

幻田恋人

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幽閉returns ①王様復活…

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ふふふふ…

ははははは…

僕は死ななかったんだ…

僕にむらがって来たカニどもめ

僕の身体を喰い始めやがった…

さすがに僕もあきらめたね

でも… くやしいから

お返しにカニを一匹喰ってやった

そしたら美味うまかったんだ、これが…

僕は喰いまくった

食って食って全部食ってやった

一匹残らずね

甲羅こうらあしも全部バリバリ食べちゃった

あれだけ何十万匹といたカニ達

みんな食べちゃった

いやあ贅沢ぜいたくなカニ道楽だったなあ

カニ達を喰い尽くした僕は

満腹で眠くなった…

最後はカニで腹一杯になって死ぬのか…

まっ、それもいいか…

僕は静かに目を閉じた…

それから何時間…

いや、何日かったのか…?

僕は目を覚ました

なんだ…まだ生きてるのか…?

すると不思議な事が起こっていたんだ

あれだけボロボロだった僕の身体…

痛くて痛くてどこも動かせなかった

それが…

みんな元通りになっていたんだ

くみの撃ったロケットランチャー…

直撃しなかったけど

ホントは僕の身体…

半分持ってかれた…

あしに左腕…

じつは頭も左半分が無かったんだ

左目もね…

ところが起きてみると

左腕も両あしそろってた

頭も触ってみたけど…

何も異常は無かった…

どうなってるんだろうか…?

これは夢か…?

いや… あれが夢だったのか…?

分からない…

でも、とにかく身体は動かせる

動かないところは無かった

僕は両足で立ち上がった

ちゃんと立てた…

ジャンプしてみる

飛べる!

やっぱり夢だったのか…

まわりを見回した

暗い… はずだった…

でも…見えるぞ…

ここが僕の作った落とし穴なら

真っ暗なはずだ…

昼間だって暗い

そして自分じゃ絶対に登れない

壁がくずれてしまうんだ

梯子はしごでも無けりゃね

生きめさ

でもまわりが見えるぞ…

昼間ほど明るくは無いけど

やっぱりここは僕の作った落とし穴だ

作った僕が間違う訳ない

じゃあ、やっぱり夢じゃなかった…

とにかく外に出たい

でも梯子はしごが無い…

くそっ!

僕は両手を壁にたたきつけた

あれっ?

なんだこれ…?

左手が変だ…

僕の手じゃない…

これは巨大なカニのハサミ…

そんな… バカな…

左手を動かしてみた

カチン、カチン…

かたいカニのハサミ…

僕はあわてて両あしを見た

爆風でズボンは吹き飛んだ

き出しになった両あし

うわあああっ!

カニだ、カニのあしだっ!

食べると美味おいしい身のまった…

カニのあしだった

表面はカチカチにかたいカニのあし

右手でさわってみた…

かたい…

まるで作り物のカニのハリボテの様だった

なんだこれ…

僕はどうなったんだ…?

でも両あしも左腕も動かせる…

自分の思い通りに…

右手で頭の左半分をさわって見た

やっぱりかたい…

ごつごつしたカニの甲羅こうらみたいだ…

それに…

僕の左目は…

飛び出していた

いや、まぶたが無かった…

触ることが出来る…

やはりかたい…

コンコン…痛くない

き出しの自分の目玉を…

ふつうたたけるか…?

でも右目をつぶってもちゃんと見えた…

それどころか暗闇くらやみでも見えるのは

一度失ったはずの左目だったんだ

僕はカニに生まれ変わったのか…?

カニになったのか?

天罰てんばつが当たったんだろうか?

悲しくなった…

涙が出てきた…

でも…

涙が出るのは右目だけだ

飛び出したまぶたの無い左目は

涙を流さない…

うわあああああっ!

僕はカニ人間になってしまったのか…?

怒りがこみ上げてきた

怒りのあまり左手を土の壁に叩きつけた

ズブッ!

カニのハサミは肘まで突き刺さった

はははは…

化け物… カニ男…

怒りは絶望に変わった

僕は一人で泣いた…

しばらくそうして泣いていた

僕は考えた…

何でこんな事になったんだ…?

そうだ…

くみ… あいつだ…

あの女…

なぜ、ひと思いに殺さなかった…

僕をこんな身体にしやがって…

許さない…

許さないぞ!

復讐ふくしゅうしてやる…

くみと親父に…

思い知らせてやる…

あのバカ親子…

この左手のハサミでちょん切ってやるぞ…

アイツらの腕を…あし

バラバラにしてやる…

カニ鍋の代わりに煮込にこんで食ってやる…

くみの首だけはかざってやろうか

トロフィーにしてやるよ

いや、くみの首を…アイツの口を…

フェラチオ用のオナホールにしてやるか…

ふふふ…

はっはっはっ!

僕は復讐ふくしゅうに燃えるカニの王様だ!
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