私の不倫日記

幻田恋人

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3章「電話から逢瀬へ…」

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日を置かずに彼女からの電話が来るようになった。
夜間の電話には可能な限り私がすぐに出るようにした。

彼女の電話を、私は心待ちにしていたのだ…

 日常生活において、私は何をしているときでも彼女の事を考えるようになっていた…

「俺はどうかしたのか… 彼女は人妻なんだぞ…」
 頭では理解しているのだが、私は自分の感情をおさえられないようになっていたのだ…


 二人にとって、電話は私から彼女へはけられないので、私が彼女からの電話を待つ形になる。
 だが、私にとって幸せなことに毎日のように彼女からの電話はかって来た。

二人の電話は必ず長話ながばなしになった
 だが、少しもではなく「電話が終わらければいいのに…」と私は電話のたびに思うようになっていた。
 電話でのいきいきとした声からも、彼女が私と同じ気持ちでいるのが聞いていてはっきりと分かる。
彼女の話はきることが無かった。
でも、私はずっと幸せな気持ちで聞いていられたのだ。

二人はどちらからともなく口にしていた

彼女「また… あなたにいたい…」
私 「僕も君にいたい…」

 二人はお互いをおもい合うようになっていたのだ。声だけではもう満足出来なかった…

 私達が互いに都合の良い日時にう約束をするのは、二人にとって自然な成り行きだった…


彼女と二度目にう約束をした日のことである。

 当時、私は自由になる車を持っていなかったため、彼女が車で来てくれることになっていた。
 電話で約束した日時に、私は待ち合わせ場所である自宅近所のバス停で彼女を待っていた。

 彼女は約束の時間に車で颯爽さっそうとやって来た。私の目にはそんな彼女がなぜかカッコよく見えた…
役割があべこべじゃないのか… 私は一人苦笑した…。

 二人は恋人同士のようには長い時間を一緒に過ごせない…、彼女には夫と娘がいて家事もあるのだ。

 その時々で公園のベンチや彼女の車の中と場所を変え、二人だけで話をした。
これが彼女と私の逢瀬おうせだった…

 ただ会って話をするだけ… プラトニック… まるで、うぶな中学生の恋愛のようだ。
それでもって話をするだけで二人は幸せだったのだ。

私は彼女の顔を見て話をしているだけでも幸福で自然と笑顔になる。
私がそう伝えると、彼女はうれしそうに
「私もそう。電話も嫌いじゃないけど、一緒にいられるのがいい」
微笑ほほえんで答える。


でも、幸せな時は長くは続かない…
わかれの時間はすぐにやってくる。

彼女は私の恋人ではなくて人妻なのだ…


帰りも彼女が車で私を自宅近くまで送ってくれた。

別れぎわ、彼女が
「またってね、絶対ね!」
と真剣な顔で私を見つめて、念を押す様に言う。

「もちろん! 絶対に!」
 力強い私の返事を聞いた彼女は満面の笑顔で手を振り、また颯爽さっそうと帰って行った…
可愛いいくせに、やはり少しカッコよかった。


ああ… 彼女がいとおしい…

私は完全に、人妻である彼女に恋をしてしまったのだ。
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