龍の寵愛を受けし者達

樹木緑

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想像と戸惑い

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“えっ? えっ?”

龍輝がそっと触れた手を見下ろして
龍輝の顔を見た。

彼はギュッと僕の手を握りしめるとそっと耳元に近づいて、

“翠はどうやって赤ちゃんがやって来るのか
もう知って居るのですか?”

小さな声で囁く様にそう尋ねた。

“え?! 赤ちゃんなんて”

そう呟いて顔がブワッと赤くなるのを自分でも感じ取った。

龍輝は僕の顔をじっとみると,

“その様子からだと知って居る様ですね”

そう囁いた。

“えっと……

その事については父さんが少し前に……”

そう答えると、

“翠は赤ちゃんができる行為をやってみたいと思ったことは有りますか?”

耳元でそう囁く龍輝の声に背筋がゾワゾワッとして
パッと龍輝の掴んだ手を離した。

しっかりと僕を見つめる龍輝につられ、

“そ…… そんな事!

今まで一度だって思った事ないよ!”

そう言って龍輝に握られジンジンと脈打つ様に痺れる指先を手の平で包んだ。

そして俯くと,

“龍……龍輝は……その……思った事があるの?”

そう小さな声で尋ね龍輝を見上げた。

龍輝ははにかんだ様にすると,

“私達ももう年頃ですしね。

早い人はもう経験してますよ?

もしかすると龍星はもう経験してるかもしれません”

そう囁くと涼しい顔をした。

“え?え? 龍星が?!

え? もう経験してる?!

ちょっと待って!

龍輝と龍星が双子って事は龍星も僕と同じ年だよね?!

ちょっと待って!”

僕は急に生々しくその性事情を実感し、
少し想像しただけで体が熱くなってきた。

背筋から変な汗がダラダラと流れる様な感覚に陥って、
頭がクラッとした。

龍輝は少し揶揄った様な笑みを浮かべると、

”この話はまだ翠には少し早かった様ですね“

そう言って僕の背をポンポンと軽く叩いた。

でも僕は龍輝に背中をポンポンとされながら少し違和感を感じた。

それは僕の頭の中にポンと浮かび上がった映像が、
僕が龍輝に組み敷かれて居る姿だったからだ。

“ダー!!! 僕は女の子じゃ無いのに何を考えて居るんだ!!!

どちらかと言えば僕が女の子を!!!”

そう思っても、どんなシーンも想像出来なかった。

セシルを見て、

“うん、今のセシルは母さんとは違うから想像だけ!

そうだよ、ちょっと想像するだけ!”

そう思っても,何の感情もシーンも思い浮かばなかった。

“きっと彼女が前世で母親だからだ。

僕の魂がそのことを知っていて拒絶してるんだ!”

そう思うと,

“なーんだ、セシルじゃだめなんだ!

じゃあ、さっきの龍輝の婚約者候補と言う令嬢と……”

そう思って想像してみようとしても、
気持ち悪さだけが先立って、
鳥肌が立つかと思う位だった。

“え? どうして?!

セシルで想像するより酷くなってるじゃ無いか?!”

そう思うと少し変な意味でドキドキとして来た。

“そ、そうだ、きっと、人様の婚約者候補で想像しようとするのがいけないんだ!”

そう思い、架空の女性を思い浮かべてみた。

”そうだな、顔は小顔で……

色白のホッペが薄っすらとピンク色に染まってて、
栗色の長い髪がフワフワと波打って、
大きな円な瞳が子犬の様でいて、
笑った顔が優しそうで可愛い……“

誰が見ても可愛いと思う様な女の子を想像しても、
気持ち悪さだけが先走って何の想像もできない。

最終的に行き着いた答えは、

”うん、きっと僕にはまだ早いんだ!“

そう思うと,そっと胸を撫で下ろした。

”先程から百面相をして、
どうしたんですか?“

不意にまた耳元で囁かれた龍輝の方を見ると,
彼の顔が僕の顔の真正面にあった。

その途端僕は最も簡単に龍輝とキスをするシーンを思い浮かべてしまい、
パッと一歩引いて横を向いた。

心臓はバクバクと脈打って、
髪の先までもその振動が伝わる様な感覚だった。

指の先がカクカクと小刻みに震えて、
僕は訳のわからない感情に戸惑った。

”どうして? どうして?

僕って本当は女の子って訳じゃ無いよね?

ずっと男の子として育てられたよな?!“

変な言い訳が頭の中をグルグルとし始めた。

”うん、間違いない!

僕は男の子だ!

だって父さんと同じものがついてた!“

父さんに性について色々と教えてもらった時に
しっかりと父さんの物を見てしまった。

”うん、間違いない、僕は男の子だ!

えっ……?! でもそうしたらどうして龍輝と……“

横目で龍輝をチラッと見ると,
彼は?とした様な顔をしていた。

その時スーが、

「お姉様たちが亡くなったのは」

そう言うセリフが耳に入りハッと我に返った。

”そうだ、今はセシルに話を聞いて居る途中だった“

そう思い直すと頭をブンブンと振って自分の頬をペチペチと叩いた。

一瞬皆んなが僕の方を何事だろうと注目したけど、
僕はヘヘッと苦笑いしただけで直ぐに又話の本題に戻った。

「翠が生まれる前に私とショウは結婚してあの町を去ったけど、
お姉さまとお兄様が亡くなったのは翠が生まれてそのすぐ後でしたよね?」

スーが続けて尋ねた。

”びくが変な想像して居る間に
もう話はそんなとこまで進んでたんだ……“

気がつくと、
マグノリアの妊娠が分かってからいつに間にか亡くなる寸前の話まで進んでいた。

”いけない、いけない、ちゃんと集中しないと!“

そう思うとセシルの方を見た。

セシルはスーの問いにコクリと頷くと、

「翠が生まれた時はとても幸せだったわ。

私はずっとこの幸せが続けば良いと思った”

そう言ってセシルは僕の方を見つめた。

そして悲しそうな顔をすると、

「でも翠を出産した後直ぐの頃に兵達があの町に侵攻してきたの。

直ぐに私達を探しているのだと気付いたわ。

急いでアーウィンとあの町を出たけど、
デューデューとは行き違いになってしまって……」

セシルのそのセリフに、

「行き違いと言うと?」

そう尋ねると、

「デューデューは少し調べるものがあったから、
その日は運悪く別行動をとっていたの。

確かそうだったわよね? デューデュー?」

そうセシルが父さんに投げ掛けた。

父さんは頷くと、

「ああ、あの日はサンクホルムに立ち寄って、
東の方まで行ってきたのだ」

思い出す様にそう答えた。

「東の方って……」

そう尋ねると、

「ずっと昔に海の底に沈んだと言われる東の大陸だ」

そう返す父さんに、

「一体何のために?」

そう尋ね返すと、

「私はサンクホルムの王……ジェイドの父王を探しに行ったのだ。

彼もまた行方不明になっているのだ」

と父さんは返した。

ローティもそれに、

「ああ、サンクホルムの前王は行方不明だと聞いた事がある。

今は前王弟がサンクホルムの王になっている」

と答えた。

僕も

「そうなんだ……

なんだかサンクホルムって行方不明や城の襲撃、
死亡事項とかきな臭いことが多い国なんだね。

行っても大丈夫なのかな?

行かないとダメなんだよね?」

そう少し逃げ腰気味に尋ねると、
セシルも父さんも同時に、

「選択の余地は無い」

そう言って僕を脅したようにした。

「わ、分かったよ、大丈夫だよ。

ちゃんと行くよ!」

そう言うと、

”私もお供します”

そう横から龍輝が僕に囁いた。

”え?!”

と聞き返したようにすると、
龍輝は指を口に当てて、

”シーッ”

としたようにすると、
その指をセシルに向けた。

セシルは話を続けると、

「それでね、デューデューとはすれ違いの一日だったんだけど、
運悪くデューデューがいない時に見つかっちゃったのよ。

万事休すよね。

マグノリアもアーウィンも戦闘タイプじゃなかったから……

もうどうにかして翠だけでも助けなくちゃって
そればかりが頭をグルグルとして……

一か八かでデューデューを呼んだら
ギリギリのところで戻って来て翠を連れ出してくれたの。

後はみんなも知ってる通りで、
奴らにやられちゃって、私もアーウィンもジ・エンドね」

そう言うと、ローティもこぶしを握り締めて、

「そうだったのか。

今は奴等が誰なのか、詳しい事情は話せないんだよな?」

そう静かに尋ねた。

セシルが申し訳なさそうに

「ええ、御免なさいね。

でもいつかきっと」

と返すと、ローティはもう理解した様に、

「それでマグノリア達がいつも一緒にいた人物ってやっぱり……」

と尋ねた。

セシルは頷くと、

「ええ、マグノリア、アーウィン、ジェイド、そして彼の専属騎士であるダリル……

この四人よ。

そして一匹……ね? デューデュー」

そう言ってセシルは父さんにウィンクした。

父さんは苦虫を嚙みつぶしたような顔をしていたけど、
セシルは愁いを込めた様な顔をして、

「私達は何をするのも一緒だったわ……

デューデューの寝屋で隠れる様に過ごした日々は
不謹慎だけど、とても楽しかったわ。

皆んな一緒に雑魚寝して、起きて、狩りをして、
料理して食べて……」

そう言って遠い目をした。

一瞬その場が沈黙に包まれたけど、

「今のサンクホルムではこの四人は行方不明って言われてるけど,
死亡で間違いないんだな?」

すぐさまローティがそう尋ねた。

「ええ、それは間違いないわ。

そうでしょ? デューデュー?」

セシルが父さんに同意を求めると、
父さんは頷きながら、

「ああ、間違いない。

私が四人とも埋葬したのだ」

そう言ってため息を吐いた。

ローティは俯くと、

「そうなのか。

だから遺体が見つからなかったのか……」

そう言って項垂れたようにした。

そんなローティの横でセシルは父さんの腕にそっと手を添えると、

「でもデューデューは私の知る限りでは人型を取れなかったわよね?」

そう言って父さんを見つめた。

父さんがセシルと目を合わせると、

「ああ、私が人型を取れる様になったのは、
マグノリア達が亡くなった後だ」

そう言って頷いた。

セシルは何かひらめいた様にすると、

「もしかして翠に回復魔法を掛けられたとか?

あの時の貴方、私達の所に現れた時はかなり傷付いてたでしょ?

それに兵達にもかなりやられてたわよね?

私、遠のく意識の中であなた達の無事をずっと祈ってたのよ」

そう言うと、父さんの腕を撫でた。

父さんはそんなセシルの手を取ると、

「ああ、翠を託され逃げる時、私も傷を負って危ない状態だったのだ。

何とか寝屋までは戻ったのだが、
私もその後は意識が朦朧としていた……

翠が回復魔法を使いだした時は驚いたが、
その後完全回復し、気づいたら人型になっていた」

そう言って今度は僕の方を見た。

「そうよね、私達が襲われた時も翠が回復魔法を使いだして、
私はそれを隠すのに必死で……

翠が回復魔法使えるってバレちゃったらどうしようって……

まあ、回復されても私達には戦うスキルも無かったし、
翠の魔力がバレて共倒れになるよりは
翠だけでもあいつ等から隠したかったから……

でも……もしデューデューが今度翠に回復してもらう機会があれば、
それこそデューデューは不死不滅になるかもね」

そう言って揶揄った様にセシルが笑った。

僕はセシルが一息置いたところで、

「ねえ、セシルはどうやって記憶を取り戻したの?

眠っている間、一体何があったの?」

と話題を変えた。

セシルはハッとしたように僕を見ると、
寝ている間の事を思い出すように話し出した。

「そうね、アーウィンを思い出して倒れた時、
起き上がったらうっすらと霧のかかる平野に立っていたの。

そうしたら一匹の真っ白な龍が飛んできてね、
スーッと女に人の姿に変わったの。

真っ白なのか銀色なのか分からない綺麗なサラサラの長い髪に、
綺麗な緑色の瞳をしていたわ。

彼女を見て、真っ先にジェイドの事を思い出したわ。

思わずジェイドって声が漏れたら、
彼女は自分の事をエレノアと呼んだわ」

セシルがそこまで言い終わった時父さんが、

「なに? エレノア?!」

とびっくりしたように尋ねた。

「え? デューデューどうしたの?」

話を中断させてセシルがそう尋ねると、

「実は私もエレノアの夢を見たのだ」

そう言って父さんが焦ったような顔をした。

セシルが

「エレノアの?」

と尋ねると、

「ああ、エレノアと名乗る真っ白な龍が私の夢に出て来て、
自分を探してくれって言ってきたのだ。

それは直ぐに聖龍だと分かったが、
何故私にそれを訪ねたのかがさっぱり分からなかった。

だが一度訪ねられると気になって、
翠が成人して家を出たのと同時に
夢を頼りに方々まわっていたのだ」

そう言って父さんは僕の方を見た。

「あ~ だから父さんは居なくなってたのか。

でも見つけたんだよね」

そう尋ねると、父さんは頷いて

「ああ、心当たりがある」

と言った。

「もしかして、サンクホルム?」

僕がそう尋ねると、父さんは又頷いた。

「話の腰を折ってすまない。

セシル、先を話してくれ」

父さんはそう言うと、セシルの方をみた。

セシルは頷くと、

「そう、それでエレノアが付いて来いって言うから彼女の後を付いて行ったの。

そうしたら、目の前が急にアーウィンとジェイドに初めて出会ったシーンになっていて……

私はサンクホルム城のバラ園に居てアーウィンと楽しくおしゃべりをしていたわ……

そして向こうではジェイドが怒ったようにアーウィンを睨みつけていて!」

そう言って笑いながら僕の方を見た。

僕もつられて、

「それってさっき話してくれたバラ園での出来事だよね?

それでどうなったの?」

と尋ねると、セシルは少し困惑したような顔をして、

「実を言うと私,マグノリアとしてもう一度あの人生を歩んできたの……

過程はあなた達に先ほど話したようにアーウィンと恋に落ちて、
ジェイドやダリルと四人で一緒に過ごすようになって、
城の襲撃でダリルとジェイドが命を落として、
逃げた私とアーウィンが翠を迎えて、
私達が追手に見つかり命を落とすってところまで……

夢の中では10年以上の月日を経験したのに、
実際に起きて見たら、実は半日程度だったのね……」

そう言ってセシルが話を終えた。

そしてその夜、僕は久しぶりに前世の夢を見た。
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