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* 死神生活一年目 *
第50話 ときめき★ドキドキ? 夏休み!
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「おお、凄いな。本当に〈海水浴場〉だ。まさか冒険者も〈ダンジョン内に海が広がってる〉だなんて思わないよな」
死神ちゃんは真ん丸に見開いた目をくりくりとさせると、感心して唸り声を上げた。――本日は社員達が待ちに待った海水浴の日であった。
**********
冒険者ギルドの長期休暇にあわせて〈裏〉の世界も年に二回、長期休暇をとる。そのためこの期間中は、まだ冒険者が到達しておらず、普段は訓練場などとして利用している階層が〈行楽地〉などへとガラリと装いを変える。そしてそれらの行楽地はどこも毎シーズン、自分の世界へと帰省する予定がない社員で溢れかえっていた。
海水浴は長期休暇に入ってすぐに会社全体で行われているイベントのひとつだ。日中は各々海水浴や釣りを楽しみ、夕暮れ時からは浜辺でバーベキューを行い、打ち上がる花火を見ながら酒を飲み、最後は手持ち花火で閉めるのが当日の流れだ。〈社員全員で遊ぶ〉というのは滅多にないことのため、帰省予定のある社員もわざわざそれに参加してから帰るというくらいの人気イベントだった。
既に更衣室で水着に着替えてきていた死神ちゃんは、普段から戦闘訓練で訪れているはずの場所が海に変わっていることに改めて驚いた。そんな死神ちゃんを、マッコイはしげしげと見つめてぼやくように言った。
「薫ちゃん、いいの? 何て言うかもう、〈漢のプライド〉が欠片も感じられないわよ」
赤と白のボーダーのトップスに、下はふりっふりの赤いフリルスカートというビキニスタイルの死神ちゃんは、目を細めて〈諦めた〉というかのような表情を浮かべた。そしてハンと短く鋭く息をつくと、マッコイからスッと目を逸らしてボソリとこぼした。
「もう、着られれば何でも良くなってきたっていうか。むしろ、抵抗するのが面倒くさいっていうか」
しょんぼりと死神ちゃんが俯くと、アリサとケイティーが遅れてやって来た。ケイティーは死神ちゃんを抱き上げると、頬ずりしながら嬉しそうに言った。
「天狐ちゃんは水着にこだわりがあって〈お揃い〉を着るのが難しいからね。ここぞとばかりに小花に着せてみたよ! もう、ホント可愛いったら!」
「ケイティーにだけ〈お揃い〉を許すだなんて、私、耐えられないから。というわけで、前世からずっと憧れてた〈ジューゾーとペアルック〉、無理やり達成したわよ!」
アリサはケイティーから死神ちゃんをひったくると、ギュウと抱きしめて頬ずりした。死神ちゃんとお揃いの水着を着た二人は笑顔を浮かべながらも、ギスギスとした雰囲気で死神ちゃんを奪い合った。そんな彼女達を見て、マッコイは溜め息をついた。
「ケイティーはまあいいとして、アリサ、アンタ、それでいいの? ケイティーも同じものを着てるんじゃあ、ペアとは言い難い気がするんですけど」
「いいのよ! この際!」
死神ちゃん争奪戦に勝利したアリサは、死神ちゃんを羽交い締めにしながら口を尖らせた。マッコイは苦笑いを浮かべると、一転して〈何かを思い出した〉というかのような顔をした。
「そういえば、ペアルックって水着にもちゃんとあるらしいわね。もしも今、薫ちゃんが十三様に戻ったら、アンタ達の着ているものと対になるデザインの水着を着た状態で戻るのかしら? それとも、このままのフリルスカートだったりするの?」
アリサに抱きかかえられたままの死神ちゃんがマッコイを非難がましく睨みつけると、アリサがニヤリと笑って「試してみましょうか」と言った。死神ちゃんは顔を青ざめさせて拒否したが、アリサは腕の中で暴れる死神ちゃんをしっかりとホールドし、そしてガブリと噛み付いた。
死神ちゃんはアリサの腕の中から脱出すると、悶え苦しみながら砂辺に蹲った。死神ちゃんが眩い光を放ち始めると、マッコイは鞄の中から慌てて大判のバスタオルを取り出して死神ちゃんを覆ってやった。
「ちょっと、なんで隠しちゃうのよ」
「ここまで人が大勢いる場所でそれは、さすがに可哀想でしょう!」
アリサが不服そうに眉根を寄せてそう言うと、マッコイは光る死神ちゃんの肩を抱いた状態でアリサを睨んだ。するとちょうど発光が収まって、タオルの中からもぞりと十三がしょんぼりとした顔を出した。
「うわあ、可愛らしかったのがおっさんに戻った。これ、なんて言う悪夢? ――で、問題の水着はどうなったんだよ」
ケイティーは顔をしかめると、問答無用で十三からタオルをひったくった。彼が身に着けていたのは彼女達と対になる水着ではなく、セパレートタイプの男性用競泳水着だった。それを見て、アリサが心なしかしょんぼりと肩を落とした。お揃いでなくなったのが残念だったのだろう。
ホッと安堵の息をつきながら十三が立ち上がると、ケイティーは「おお、いい筋肉」と笑顔で彼の腹筋を撫で回した。十三は筋肉をなすがままにされながら、アリサに〈制限時間〉を尋ねた。すると、アリサは得意気に胸を張った。
「あれから試行錯誤して、術の改良ができたのよね。だから、今回は一時間ちょっとはその姿でいられるわよ」
すごいな、と十三が驚嘆している横では十三への興味を失ったケイティーがマッコイに絡んでいた。嫌がるマッコイと海水浴に来たにしては重装備の彼から厚手の長袖パーカーを引き剥がそうと躍起になっているケイティーの間に、十三は割って入った。そこに、ちょうど天狐がおみつを伴って駆け寄ってきた。
「マッコ! おケイ! アリサ! 遅れて申し訳ないのじゃ! ……と、誰じゃ、お主」
天狐は十三を見るなり顔をしかめた。一同が苦笑いを浮かべていると、おみつが顔色一つ変えずに言った。
「お館様、そちらの方が小花様ですよ」
天狐はしかめっ面のまま首を傾げさせると、一転してパアと明るい表情を浮かべ、首を元の位置に戻した。そして瞳をキラキラと輝かせると、嬉しそうに声を弾ませた。
「お花のお父上じゃな!? はじめましてなのじゃ!」
天狐はたどたどしく「いつもおせわになっております」と言いながら、ペコリとお辞儀をした。そして〈上手に挨拶出来たでしょ?〉と言わんばかりのドヤ顔で周囲を見回し、そんな彼女の頭を苦笑いを浮かべたおみつが撫でてやった。
天狐は再びキョロキョロと辺りを見回すと、不思議そうに首を傾げさせた。
「お父上はおるのに、どうしてお花はいないのじゃ? サッシャはまだ来ておらぬのかえ?」
「サーシャは昨日遅くまで修復作業をしていたんですって。だから午前中はのんびりと休んで、午後から参加するそうよ。薫ちゃんは……あと一時間くらいしたら会えると思うわ」
天狐はふんふんと頷くと、マッコイに着替え以外の荷物を預け、おみつと一緒に更衣室へと向かっていった。アリサはそれを見届けると、すかさず十三の腕を掴んだ。
「さ、一時間なんてあっという間ですからね! 素敵な海岸デートを少しでも堪能させてもらわないと!」
「は? 何だよ、それ。ちょっと待てよ!」
十三が抗議するのもお構いなしに、アリサはそのまま全速力で走りだした。突如とり残されたマッコイとケイティーは呆気にとられてぽかんとしていた。
**********
海の家の屋台の列に、十三は仏頂面で並んでいた。腕にぴったりとまとわりついて「美味しいトロピカルフルーツベースのカクテルでも飲みながらラブラブ散歩をしたい」と宣う統括部長様を見下ろすと、十三は深い溜め息をついた。そして注文の番が自分達に回ってくると、彼はカクテルではなくジュースを頼んだ。
アリサは十三を見上げると、不服そうに頬を膨らませた。
「なんでジュースなのよ」
「これから海に入るっていうのに、酒を飲むやつがあるか。危ないだろうが。――すみません。あと、イカ焼きと焼きもろこしもひとつずつ」
「珍しいわね。てっきり、かき氷とかハロハロとか、甘いモノを頼むと思っていたのに」
「いやだから、これから海に入るだろ? その前に冷たいものを食べたら、腹を冷やすだろうが」
呆れ眼でそう返し、会計を済ませて食べ物を受け取ると、十三は元来た道を戻り始めた。どこに行くのと不満気に声を上げるアリサのほうを振り向くと、彼は立ち止まって表情も無く言った。
「帰るんだよ」
アリサは、あからさまに嫌そうな顔をした。十三は眉間にしわを寄せると、彼女を窘めるように低い声でボソボソと続けた。
「マッコイを一人きりにはできないだろう。さっき、ケイティーとてんこ達がフェアリーやピクシーと遊んでいるのを見かけたんだが、あいつ、そこにはいなかったんだよ。――きっと、あいつのことだから、ひとりで留守番してるだろ。これだけ〈ただの荷物置き場と化したパラソル〉が乱立してるしな。誰かが留守番していれば目印になるから」
「……やだ。それ、すごくあり得る。むしろ、絶対って言えるわ。早く戻りましょう」
顔を青ざめさせ、悲しげな表情を浮かべるアリサに十三はフッと優しく笑いかけた。
「お前、いい女だな」
「何よ、急に。そんなの、当たり前でしょう?」
アリサはムスッとした顔を恥ずかしそうに赤らめると、一刻も早くマッコイの元に戻るべく十三を急き立てた。
案の定、マッコイはひとりで留守番をしていた。暇つぶし用に本を持ってきていたようで、彼はパラソルの下で静かに読書に耽っていた。
「そこのお嬢さん。俺らと一緒に、イカ焼き食いません?」
不意に声をかけられて驚いたマッコイは顔を上げると、そのままキョロキョロと辺りを見回した。十三が苦笑交じりに「何をキョロキョロしてるんだ」と言うと、マッコイは目を瞬かせて戸惑いの声を上げた。
「えっ、お嬢さんって、ア、アタシ!?」
「お前以外に誰がいるっていうんだ」
いまだ混乱中のマッコイを挟むように、十三とアリサは腰を下ろした。そして十三は何事もなかったかのように、食べ物の乗った紙皿をマッコイに見せながら言った。
「焼きもろこしもあるけど、どっちがいい? それとも、半分こする?」
「えっと、じゃあ、半分……」
「じゃあ、お前が先に焼きもろこしな」
ニコニコと笑いながらイカ焼きを手に取ると、十三は美味しそうにそれにかぶりついた。マッコイは遠慮がちに焼きもろこしを受け取ると、アリサの方を向いてこそこそと囁いた。
「まだ十分くらいしか経っていないでしょう? いいの? 戻って来ちゃって」
「だって、ジューゾーが〈多分マッコイは一人でお留守番してるはずだ〉って言うから。それに――」
アリサはジュースを両手で抱えるように持ったまま、もぞりと動いてマッコイにぴったりと寄り添った。そして恥ずかしそうに口を尖らせてボソリと言った。
「大切な親友を蔑ろにしてまで、私は自分の欲を満たしたいとは思わないわ」
「アンタってば、ホント、いい女!」
「ふふふ、知ってるー」
マッコイが瞳を潤ませると、アリサはニコリと笑った。そして二人は仲良く焼きもろこしの半分をシェアして、十三のイカ焼きと交換した。
手早く食べ物を腹に収めた三人は、ビーチバレーで盛り上がっている〈第三〉のメンバー達の元へとやってきた。死神ちゃんが十三に戻っていることに驚いた仲間達は試合を中断すると、興味深そうに十三へと群がった。
「この姿でいられる時間も少ないから、幼女に戻ってしまうギリギリまでみんなと遊びたいんだが」
十三がそう言うと、彼らは一旦は歓迎したものの、眉根を寄せて口を尖らせた。
「寮長と十三な薫ちゃんが相手って、俺ら絶対勝ち目無いじゃんか」
マッコイと十三は苦笑いを浮かべると、〈だったら三対五ではどうか〉と提案した。それで話がまとまると、彼らは慌ててビーチバレーをし始めた。
試合は接戦の末、十三のチームが勝利した。マッコイとアリサは勝った瞬間、嬉しそうに抱きしめ合った。そのままのハイテンションで、アリサは十三に抱きついた。十三が笑顔でそれを抱きとめてやると、少し離れたところでマッコイが心なしか寂しそうに、そして少し羨ましそうにしていた。
アリサから解放された十三はマッコイに向かって腕を広げた。最初マッコイは戸惑っていたが、十三がにこやかな笑顔で首を傾げさせると、彼は嬉しそうに腕の中へと飛び込んでいった。
マッコイを抱きしめてやったあと、十三は彼の腰を抱いたまま、アリサの腰にも腕を伸ばした。両手に花な状態の十三に、〈第三〉の仲間達はニヤニヤとした笑みを浮かべて囃し立てた。
「さすが十三様。モテモテですなあ」
「はっはっはっ。どうだ、羨ましいだろ――」
〈う〉の音を口にした瞬間、ポンと小気味良い音を立てて十三は死神ちゃんへと戻った。かろうじてマッコイのパーカーに掴みかかり地面に落下することを免れた死神ちゃんを、マッコイは慌てて受け止めた。しかしそれでもズリズリと落ちていきそうになっていて、死神ちゃんは苦い顔で口早に言った。
「早く! 早く、きちんと抱っこしてくれ! 落ちる落ちる落ちる落ちる……!」
その様子を見て、〈第三〉のメンバーは腹を抱えると、身をよじって盛大に笑い転げた。
「さすが、薫ちゃん! 格好つけると、何故か格好がつかない!」
「そのタイミングで幼女に戻るとか、空気読みすぎ! 薫ちゃん、テクニックが高度すぎるわ!」
マッコイにきちんと抱っこしてもらい危機から逃れた死神ちゃんは、盛大に顔をしかめさせると、ぷるぷると震えながら〈第三〉の面々を睨みつけた。
その後、死神ちゃんはケイティーや天狐、そしてサーシャと合流した。
赤と白のボーダーの脚付きの水着を着て「水着と言ったらこれじゃろう」と得意気に胸を張る天狐を見て、死神ちゃんはそこはかとなく古臭いお約束を感じつつもウンウンと頷いてやった。
シャチ型のボートに乗って水遊びしたり、砂遊びをしたり、〈これはちゃんと、爆発しないものなのだろうか〉と怯えながらスイカ割りをしたり。そして日光浴中にそのまま寝落ちしてしまっていた鉄砲玉を砂で埋めたりと、とても楽しい時間を死神ちゃん達は過ごした。
死神ちゃんと天狐が少し遅めのお昼寝をしている合間にバーベキューの準備がなされた。肉や野菜と一緒に、〈狩り〉モードで魚釣りを楽しんでいた〈第二〉のメンバーが持ってきた戦利品も調理された。途中、死神ちゃんにいいところを見せたいと張り切った誰かさんが鉄板のひとつを炎上させるハプニングがあったが、それ以外は誰もがみんな楽しそうに笑い合い、美味しい食べ物と綺麗な花火を堪能していた。
**********
「では皆様、本日は本当にありがとうございました。残りのお休みも、どうぞ有意義なものとなさってくださいませ」
「今日は途中からの参加になっちゃってごめんなさいね。――今日、本当に楽しかったね。お土産、楽しみにしててね!」
天狐が起きないように注意を払いながら、おみつは天狐を抱きかかえ直した。その横で、サーシャがエルダと一緒に名残惜しそうに手を振った。そして彼女達はそのまま、各々の世界へと帰省していった。
彼女達を見送ってすぐに、死神ちゃんにも眠気の限界がやってきた。アリサとケイティーの「抱っこしてあげようか」に答える余裕もなく、死神ちゃんはマッコイに腕を伸ばして〈抱っこして〉のポーズをとった。不服そうな雰囲気を醸し出す彼女達を見ること無く、死神ちゃんはマッコイに抱き上げられるとほとんど閉じている目をしぱしぱとさせた。
何やら文句めいたことをむにゃむにゃと言いながら夢の世界へと旅立っていった死神ちゃんを束の間見つめると、ケイティーが笑いながら言った。
「なんか、今年は例年以上に楽しかった気がする」
「今日のイベントもそうだけど。普段の生活も、薫ちゃんが来てから、何だか賑やかになったわよね」
「やっぱ、可愛いものは正義だね!」
ケイティーが真剣な表情でこっくりと頷くのを、マッコイとアリサは苦笑いで見つめた。そしてアリサはフウと息をつくと、はにかんだ顔を少しだけ俯かせた。
「ジューゾーに直接関わりのある私達だけじゃなく、他の社員達も例年以上に楽しそうだったのよね。すごく、和やかだったというか。――こういう機会、可能ならもっと増やしたいわ」
「すぐは無理でも、いつか、何か出来るといいわね」
「あなた達〈死神課の班長〉の状況も見直すわ。――要望もない状況で、私の独断でテコ入れするのはと今までは躊躇していたんだけれど。今後もし、ケイティーがまたお泊りすることがあって、そのたびにおみつに迷惑をかけるのもね。それに、私だってね、あなた達と気軽にオールしたりお泊まり会したりしたいのよ!」
不敵に笑って胸を張るアリサに、ケイティーがおかしそうに笑い返した。
「結局職権乱用するんじゃん!」
「職権乱用、上等! 社員の幸福度が上がるならね、私はどんな工夫も惜しまないわよ!」
アリサが勢い良く腕を振り上げると、マッコイもケイティーも笑顔を浮かべた。そして彼らは、各々家路へとついたのだった。
――――後日、エルダが食堂の壁を使って海水浴イベントの写真を貼り出していました。死神ちゃんは自分の写っているものを数枚、購入申請を出しました。中でもお気に入りとなった写真は〈みんなで楽しくバーベキューをしている死神ちゃん〉と〈第三の仲間達と楽しそうにビーチバレーをしている十三〉の二枚だそうDEATH。
死神ちゃんは真ん丸に見開いた目をくりくりとさせると、感心して唸り声を上げた。――本日は社員達が待ちに待った海水浴の日であった。
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冒険者ギルドの長期休暇にあわせて〈裏〉の世界も年に二回、長期休暇をとる。そのためこの期間中は、まだ冒険者が到達しておらず、普段は訓練場などとして利用している階層が〈行楽地〉などへとガラリと装いを変える。そしてそれらの行楽地はどこも毎シーズン、自分の世界へと帰省する予定がない社員で溢れかえっていた。
海水浴は長期休暇に入ってすぐに会社全体で行われているイベントのひとつだ。日中は各々海水浴や釣りを楽しみ、夕暮れ時からは浜辺でバーベキューを行い、打ち上がる花火を見ながら酒を飲み、最後は手持ち花火で閉めるのが当日の流れだ。〈社員全員で遊ぶ〉というのは滅多にないことのため、帰省予定のある社員もわざわざそれに参加してから帰るというくらいの人気イベントだった。
既に更衣室で水着に着替えてきていた死神ちゃんは、普段から戦闘訓練で訪れているはずの場所が海に変わっていることに改めて驚いた。そんな死神ちゃんを、マッコイはしげしげと見つめてぼやくように言った。
「薫ちゃん、いいの? 何て言うかもう、〈漢のプライド〉が欠片も感じられないわよ」
赤と白のボーダーのトップスに、下はふりっふりの赤いフリルスカートというビキニスタイルの死神ちゃんは、目を細めて〈諦めた〉というかのような表情を浮かべた。そしてハンと短く鋭く息をつくと、マッコイからスッと目を逸らしてボソリとこぼした。
「もう、着られれば何でも良くなってきたっていうか。むしろ、抵抗するのが面倒くさいっていうか」
しょんぼりと死神ちゃんが俯くと、アリサとケイティーが遅れてやって来た。ケイティーは死神ちゃんを抱き上げると、頬ずりしながら嬉しそうに言った。
「天狐ちゃんは水着にこだわりがあって〈お揃い〉を着るのが難しいからね。ここぞとばかりに小花に着せてみたよ! もう、ホント可愛いったら!」
「ケイティーにだけ〈お揃い〉を許すだなんて、私、耐えられないから。というわけで、前世からずっと憧れてた〈ジューゾーとペアルック〉、無理やり達成したわよ!」
アリサはケイティーから死神ちゃんをひったくると、ギュウと抱きしめて頬ずりした。死神ちゃんとお揃いの水着を着た二人は笑顔を浮かべながらも、ギスギスとした雰囲気で死神ちゃんを奪い合った。そんな彼女達を見て、マッコイは溜め息をついた。
「ケイティーはまあいいとして、アリサ、アンタ、それでいいの? ケイティーも同じものを着てるんじゃあ、ペアとは言い難い気がするんですけど」
「いいのよ! この際!」
死神ちゃん争奪戦に勝利したアリサは、死神ちゃんを羽交い締めにしながら口を尖らせた。マッコイは苦笑いを浮かべると、一転して〈何かを思い出した〉というかのような顔をした。
「そういえば、ペアルックって水着にもちゃんとあるらしいわね。もしも今、薫ちゃんが十三様に戻ったら、アンタ達の着ているものと対になるデザインの水着を着た状態で戻るのかしら? それとも、このままのフリルスカートだったりするの?」
アリサに抱きかかえられたままの死神ちゃんがマッコイを非難がましく睨みつけると、アリサがニヤリと笑って「試してみましょうか」と言った。死神ちゃんは顔を青ざめさせて拒否したが、アリサは腕の中で暴れる死神ちゃんをしっかりとホールドし、そしてガブリと噛み付いた。
死神ちゃんはアリサの腕の中から脱出すると、悶え苦しみながら砂辺に蹲った。死神ちゃんが眩い光を放ち始めると、マッコイは鞄の中から慌てて大判のバスタオルを取り出して死神ちゃんを覆ってやった。
「ちょっと、なんで隠しちゃうのよ」
「ここまで人が大勢いる場所でそれは、さすがに可哀想でしょう!」
アリサが不服そうに眉根を寄せてそう言うと、マッコイは光る死神ちゃんの肩を抱いた状態でアリサを睨んだ。するとちょうど発光が収まって、タオルの中からもぞりと十三がしょんぼりとした顔を出した。
「うわあ、可愛らしかったのがおっさんに戻った。これ、なんて言う悪夢? ――で、問題の水着はどうなったんだよ」
ケイティーは顔をしかめると、問答無用で十三からタオルをひったくった。彼が身に着けていたのは彼女達と対になる水着ではなく、セパレートタイプの男性用競泳水着だった。それを見て、アリサが心なしかしょんぼりと肩を落とした。お揃いでなくなったのが残念だったのだろう。
ホッと安堵の息をつきながら十三が立ち上がると、ケイティーは「おお、いい筋肉」と笑顔で彼の腹筋を撫で回した。十三は筋肉をなすがままにされながら、アリサに〈制限時間〉を尋ねた。すると、アリサは得意気に胸を張った。
「あれから試行錯誤して、術の改良ができたのよね。だから、今回は一時間ちょっとはその姿でいられるわよ」
すごいな、と十三が驚嘆している横では十三への興味を失ったケイティーがマッコイに絡んでいた。嫌がるマッコイと海水浴に来たにしては重装備の彼から厚手の長袖パーカーを引き剥がそうと躍起になっているケイティーの間に、十三は割って入った。そこに、ちょうど天狐がおみつを伴って駆け寄ってきた。
「マッコ! おケイ! アリサ! 遅れて申し訳ないのじゃ! ……と、誰じゃ、お主」
天狐は十三を見るなり顔をしかめた。一同が苦笑いを浮かべていると、おみつが顔色一つ変えずに言った。
「お館様、そちらの方が小花様ですよ」
天狐はしかめっ面のまま首を傾げさせると、一転してパアと明るい表情を浮かべ、首を元の位置に戻した。そして瞳をキラキラと輝かせると、嬉しそうに声を弾ませた。
「お花のお父上じゃな!? はじめましてなのじゃ!」
天狐はたどたどしく「いつもおせわになっております」と言いながら、ペコリとお辞儀をした。そして〈上手に挨拶出来たでしょ?〉と言わんばかりのドヤ顔で周囲を見回し、そんな彼女の頭を苦笑いを浮かべたおみつが撫でてやった。
天狐は再びキョロキョロと辺りを見回すと、不思議そうに首を傾げさせた。
「お父上はおるのに、どうしてお花はいないのじゃ? サッシャはまだ来ておらぬのかえ?」
「サーシャは昨日遅くまで修復作業をしていたんですって。だから午前中はのんびりと休んで、午後から参加するそうよ。薫ちゃんは……あと一時間くらいしたら会えると思うわ」
天狐はふんふんと頷くと、マッコイに着替え以外の荷物を預け、おみつと一緒に更衣室へと向かっていった。アリサはそれを見届けると、すかさず十三の腕を掴んだ。
「さ、一時間なんてあっという間ですからね! 素敵な海岸デートを少しでも堪能させてもらわないと!」
「は? 何だよ、それ。ちょっと待てよ!」
十三が抗議するのもお構いなしに、アリサはそのまま全速力で走りだした。突如とり残されたマッコイとケイティーは呆気にとられてぽかんとしていた。
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海の家の屋台の列に、十三は仏頂面で並んでいた。腕にぴったりとまとわりついて「美味しいトロピカルフルーツベースのカクテルでも飲みながらラブラブ散歩をしたい」と宣う統括部長様を見下ろすと、十三は深い溜め息をついた。そして注文の番が自分達に回ってくると、彼はカクテルではなくジュースを頼んだ。
アリサは十三を見上げると、不服そうに頬を膨らませた。
「なんでジュースなのよ」
「これから海に入るっていうのに、酒を飲むやつがあるか。危ないだろうが。――すみません。あと、イカ焼きと焼きもろこしもひとつずつ」
「珍しいわね。てっきり、かき氷とかハロハロとか、甘いモノを頼むと思っていたのに」
「いやだから、これから海に入るだろ? その前に冷たいものを食べたら、腹を冷やすだろうが」
呆れ眼でそう返し、会計を済ませて食べ物を受け取ると、十三は元来た道を戻り始めた。どこに行くのと不満気に声を上げるアリサのほうを振り向くと、彼は立ち止まって表情も無く言った。
「帰るんだよ」
アリサは、あからさまに嫌そうな顔をした。十三は眉間にしわを寄せると、彼女を窘めるように低い声でボソボソと続けた。
「マッコイを一人きりにはできないだろう。さっき、ケイティーとてんこ達がフェアリーやピクシーと遊んでいるのを見かけたんだが、あいつ、そこにはいなかったんだよ。――きっと、あいつのことだから、ひとりで留守番してるだろ。これだけ〈ただの荷物置き場と化したパラソル〉が乱立してるしな。誰かが留守番していれば目印になるから」
「……やだ。それ、すごくあり得る。むしろ、絶対って言えるわ。早く戻りましょう」
顔を青ざめさせ、悲しげな表情を浮かべるアリサに十三はフッと優しく笑いかけた。
「お前、いい女だな」
「何よ、急に。そんなの、当たり前でしょう?」
アリサはムスッとした顔を恥ずかしそうに赤らめると、一刻も早くマッコイの元に戻るべく十三を急き立てた。
案の定、マッコイはひとりで留守番をしていた。暇つぶし用に本を持ってきていたようで、彼はパラソルの下で静かに読書に耽っていた。
「そこのお嬢さん。俺らと一緒に、イカ焼き食いません?」
不意に声をかけられて驚いたマッコイは顔を上げると、そのままキョロキョロと辺りを見回した。十三が苦笑交じりに「何をキョロキョロしてるんだ」と言うと、マッコイは目を瞬かせて戸惑いの声を上げた。
「えっ、お嬢さんって、ア、アタシ!?」
「お前以外に誰がいるっていうんだ」
いまだ混乱中のマッコイを挟むように、十三とアリサは腰を下ろした。そして十三は何事もなかったかのように、食べ物の乗った紙皿をマッコイに見せながら言った。
「焼きもろこしもあるけど、どっちがいい? それとも、半分こする?」
「えっと、じゃあ、半分……」
「じゃあ、お前が先に焼きもろこしな」
ニコニコと笑いながらイカ焼きを手に取ると、十三は美味しそうにそれにかぶりついた。マッコイは遠慮がちに焼きもろこしを受け取ると、アリサの方を向いてこそこそと囁いた。
「まだ十分くらいしか経っていないでしょう? いいの? 戻って来ちゃって」
「だって、ジューゾーが〈多分マッコイは一人でお留守番してるはずだ〉って言うから。それに――」
アリサはジュースを両手で抱えるように持ったまま、もぞりと動いてマッコイにぴったりと寄り添った。そして恥ずかしそうに口を尖らせてボソリと言った。
「大切な親友を蔑ろにしてまで、私は自分の欲を満たしたいとは思わないわ」
「アンタってば、ホント、いい女!」
「ふふふ、知ってるー」
マッコイが瞳を潤ませると、アリサはニコリと笑った。そして二人は仲良く焼きもろこしの半分をシェアして、十三のイカ焼きと交換した。
手早く食べ物を腹に収めた三人は、ビーチバレーで盛り上がっている〈第三〉のメンバー達の元へとやってきた。死神ちゃんが十三に戻っていることに驚いた仲間達は試合を中断すると、興味深そうに十三へと群がった。
「この姿でいられる時間も少ないから、幼女に戻ってしまうギリギリまでみんなと遊びたいんだが」
十三がそう言うと、彼らは一旦は歓迎したものの、眉根を寄せて口を尖らせた。
「寮長と十三な薫ちゃんが相手って、俺ら絶対勝ち目無いじゃんか」
マッコイと十三は苦笑いを浮かべると、〈だったら三対五ではどうか〉と提案した。それで話がまとまると、彼らは慌ててビーチバレーをし始めた。
試合は接戦の末、十三のチームが勝利した。マッコイとアリサは勝った瞬間、嬉しそうに抱きしめ合った。そのままのハイテンションで、アリサは十三に抱きついた。十三が笑顔でそれを抱きとめてやると、少し離れたところでマッコイが心なしか寂しそうに、そして少し羨ましそうにしていた。
アリサから解放された十三はマッコイに向かって腕を広げた。最初マッコイは戸惑っていたが、十三がにこやかな笑顔で首を傾げさせると、彼は嬉しそうに腕の中へと飛び込んでいった。
マッコイを抱きしめてやったあと、十三は彼の腰を抱いたまま、アリサの腰にも腕を伸ばした。両手に花な状態の十三に、〈第三〉の仲間達はニヤニヤとした笑みを浮かべて囃し立てた。
「さすが十三様。モテモテですなあ」
「はっはっはっ。どうだ、羨ましいだろ――」
〈う〉の音を口にした瞬間、ポンと小気味良い音を立てて十三は死神ちゃんへと戻った。かろうじてマッコイのパーカーに掴みかかり地面に落下することを免れた死神ちゃんを、マッコイは慌てて受け止めた。しかしそれでもズリズリと落ちていきそうになっていて、死神ちゃんは苦い顔で口早に言った。
「早く! 早く、きちんと抱っこしてくれ! 落ちる落ちる落ちる落ちる……!」
その様子を見て、〈第三〉のメンバーは腹を抱えると、身をよじって盛大に笑い転げた。
「さすが、薫ちゃん! 格好つけると、何故か格好がつかない!」
「そのタイミングで幼女に戻るとか、空気読みすぎ! 薫ちゃん、テクニックが高度すぎるわ!」
マッコイにきちんと抱っこしてもらい危機から逃れた死神ちゃんは、盛大に顔をしかめさせると、ぷるぷると震えながら〈第三〉の面々を睨みつけた。
その後、死神ちゃんはケイティーや天狐、そしてサーシャと合流した。
赤と白のボーダーの脚付きの水着を着て「水着と言ったらこれじゃろう」と得意気に胸を張る天狐を見て、死神ちゃんはそこはかとなく古臭いお約束を感じつつもウンウンと頷いてやった。
シャチ型のボートに乗って水遊びしたり、砂遊びをしたり、〈これはちゃんと、爆発しないものなのだろうか〉と怯えながらスイカ割りをしたり。そして日光浴中にそのまま寝落ちしてしまっていた鉄砲玉を砂で埋めたりと、とても楽しい時間を死神ちゃん達は過ごした。
死神ちゃんと天狐が少し遅めのお昼寝をしている合間にバーベキューの準備がなされた。肉や野菜と一緒に、〈狩り〉モードで魚釣りを楽しんでいた〈第二〉のメンバーが持ってきた戦利品も調理された。途中、死神ちゃんにいいところを見せたいと張り切った誰かさんが鉄板のひとつを炎上させるハプニングがあったが、それ以外は誰もがみんな楽しそうに笑い合い、美味しい食べ物と綺麗な花火を堪能していた。
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「では皆様、本日は本当にありがとうございました。残りのお休みも、どうぞ有意義なものとなさってくださいませ」
「今日は途中からの参加になっちゃってごめんなさいね。――今日、本当に楽しかったね。お土産、楽しみにしててね!」
天狐が起きないように注意を払いながら、おみつは天狐を抱きかかえ直した。その横で、サーシャがエルダと一緒に名残惜しそうに手を振った。そして彼女達はそのまま、各々の世界へと帰省していった。
彼女達を見送ってすぐに、死神ちゃんにも眠気の限界がやってきた。アリサとケイティーの「抱っこしてあげようか」に答える余裕もなく、死神ちゃんはマッコイに腕を伸ばして〈抱っこして〉のポーズをとった。不服そうな雰囲気を醸し出す彼女達を見ること無く、死神ちゃんはマッコイに抱き上げられるとほとんど閉じている目をしぱしぱとさせた。
何やら文句めいたことをむにゃむにゃと言いながら夢の世界へと旅立っていった死神ちゃんを束の間見つめると、ケイティーが笑いながら言った。
「なんか、今年は例年以上に楽しかった気がする」
「今日のイベントもそうだけど。普段の生活も、薫ちゃんが来てから、何だか賑やかになったわよね」
「やっぱ、可愛いものは正義だね!」
ケイティーが真剣な表情でこっくりと頷くのを、マッコイとアリサは苦笑いで見つめた。そしてアリサはフウと息をつくと、はにかんだ顔を少しだけ俯かせた。
「ジューゾーに直接関わりのある私達だけじゃなく、他の社員達も例年以上に楽しそうだったのよね。すごく、和やかだったというか。――こういう機会、可能ならもっと増やしたいわ」
「すぐは無理でも、いつか、何か出来るといいわね」
「あなた達〈死神課の班長〉の状況も見直すわ。――要望もない状況で、私の独断でテコ入れするのはと今までは躊躇していたんだけれど。今後もし、ケイティーがまたお泊りすることがあって、そのたびにおみつに迷惑をかけるのもね。それに、私だってね、あなた達と気軽にオールしたりお泊まり会したりしたいのよ!」
不敵に笑って胸を張るアリサに、ケイティーがおかしそうに笑い返した。
「結局職権乱用するんじゃん!」
「職権乱用、上等! 社員の幸福度が上がるならね、私はどんな工夫も惜しまないわよ!」
アリサが勢い良く腕を振り上げると、マッコイもケイティーも笑顔を浮かべた。そして彼らは、各々家路へとついたのだった。
――――後日、エルダが食堂の壁を使って海水浴イベントの写真を貼り出していました。死神ちゃんは自分の写っているものを数枚、購入申請を出しました。中でもお気に入りとなった写真は〈みんなで楽しくバーベキューをしている死神ちゃん〉と〈第三の仲間達と楽しそうにビーチバレーをしている十三〉の二枚だそうDEATH。
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