全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡

白井由紀

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公開告白

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また、プリンを10個机に置いて、ソファーに座ると、目の前に居た一条様がいない

と思ったら、左からすごい視線を感じてパッと右を見ると一条様が居た

「ゆずが、素っ気ないから俺が食べさせようと思ってな…病院の時と同じで」

「あ、あれは!!一条様が翼くんと、かおりくんを助けてくれたからであって、別に僕は…」

「ふーん…今回は連れてってあげたということで、食べさせたいんだが」

「でも、別に一条様が、誘っただけで!連れてってくれって誘ったわけじゃないですからね!!!」

「・・・とにかく」と言って、プリンが乗ったスプーンをグッと押し付けてくる

「1回パクってするだけですからね」

パクっ…もぐもぐ…ごっくん

「はい!以上です。残りは自分で食べてください」

「じゃあ、ゆずが口をつけたスプーンで頂くな」

「す、スプーンは変えてください!!!」

「ヤダ」

「ダメです!!」

「じゃあ、これも食べろ。何回も言うが、俺は甘いのが苦手なんだ」

作ってくれた人に申し訳ないし…

「分かりました。食べます…」

そして、プリンを瓶ごと奪い取った

パクっ…パクっ

そして、最後の10個目には、もうお腹がパンパン

膨れ上がってどっかに飛んでってしまいそうなほど

痩せないと最近プリンの食べすぎで、太ってきた気もするし…翼くん達と運動しようかな…

「そういえば、今年の文化祭、もうすぐだがゆずは何をするんだ?」と優雅に聞かれた

あぁ~文化祭…文化祭ってなんだったけ?

あっ!思い出した!!猫ナンタラカフェ?だったけ?

「猫…カフェ??」

「猫カフェ、じゃなくて猫メイドカフェな」

「あぁ、そんなような名前だった気が…」って、なんで一条様知ってるんだ?

生徒会だから?じゃあ、聞かなくても良かったのに…

「ゆず、にゃんにゃんって言え」

「にゃ…ニャンニャンって嫌ですよ!!!というか!!!なんでその話になったんですか」

「なんでその話にって、まぁ、最近文化祭の準備に忙しくてゆずを構ってあげられなかったからな、ちょうどいい機会だし、ゆずたちがやる文化祭の模擬店を確認しようと思ってな」

「そうだったんですね」

「寂しい思いしただろ?」

「してません!!!」と速攻で言ってやった

「まぁ、いい。病院の時もデートもラブラブできたからな…あとは文化祭でラブラブするだけだ。それとも公開告白大会があるんだが、そこにでるか?」

公開告白大会…一条様が出るとなったら、全校生徒が注目する大会になってしまう

完全アウェー状態になってしまう!!

断れない雰囲気に耐えられない

そ、それだけは避けたい!ただでさえ、今でも視線を沢山感じるのに…

「い、一条様は、そういうのじゃなくて、もっとかっこよく告白してほしいなーーー」と自分でもわかるほどの棒読みだったが「そうか…そうかわかった。公開告白はしない」

はしないってところに嫌な予感はするけども、防げたので良しとしよう
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