全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡

白井由紀

文字の大きさ
134 / 164

親衛隊隊長

しおりを挟む
ゆずside

自分の部屋に入って、布団にダイブして、近くにあった一条様から貰った大きなぬいぐるみを抱きしめる

※小さなぬいぐるみの方は、勉強机に置いてあります

「ん~」

おやすみ…ゆずが頭から離れない…

どうしたんだ!ゆず!なんてことない挨拶だろ!何も無かった何も無かった

そう!何も無かったんだ!

明日も学校だし…寝よ!



***


ピピピピ…ピピピピ…

いつもの目覚まし時計の音で目覚めた

いつものように、準備をしていつものように、学校へ登校と思ったのだが…

あと少しで校舎に入れる!って思ったところで、突然目の前に20人ほどの人が来た

前にもあったことのあるいじめ宣言してきた奴らだ

「「我ら、一条様親衛隊!」」

「は、はぁ…?」っていうかあれ、親衛隊だったんだ…

「最近出番が少なくて、裏で僕たち泣いてるんだけど!」

「そ、そうなんですか…」 

「それはともかく!一条様のお部屋ってどうでしたか?」と顔の近くまで来て目を輝かせて聞いてきた

「ええっと、どうでしたかって…まぁ、広かったけど?」

「写真とかないの?写真!」

「あるわけないじゃん…そんなに見たいなら一条様に言えばいいのに」

「一条様に言う!?あんな神々しい方と喋れるなんて滅相もない!喋れるだけで死にますよ?なのに毎日毎日喋りやがって!」と言ってきたが、そんなん知ったこっちゃない

あっちが喋ってくるんです!って言おうとした瞬間「あれれ?こんなところにいたの?一条親衛隊隊長さん」と言って聞き覚えのある声がした

その声の主は天馬 璃都

気がついたら僕の横に来ていて「何してるの?」と隊長さんに聞く

「そ、それは…こいつが一条様のことまとわりつくから!」

「ふーん、ゆずちゃんも懲りないね~まだ一条に執着してたんだ」

「執着ってあっちがしてるわけで!」

「ま、そうだろうけど…ていうか、あの言葉忘れてないよね?」

あの言葉…?確か…壊れるよって言ったことかな…

「ま、いっか僕はこの親衛隊隊長さんに用があってきたんでね」

「だから!あなたみたいなチャラ男僕は好きになりません!一条様みたいにクールな男性とお付き合いしたいのです!」

「はいはい、それ何百回も聞いた。いつになったら僕の親衛隊してくれるんだろねぇ…あ、ゆずちゃん、じゃあ…チャオ」と手を振って親衛隊を引き連れてどこかへ行ってしまった

「ちゃ、チャオ?」

チャオってなんだ?と疑問に思いつつも校舎に入った


***

親衛隊隊長side

最近、まとわりついてくる男がいる…天馬 璃都様…

どういう訳か、一条様について言ったら好かれてしまった

その好かれた理由は「俺も、こんな一途に愛して欲しいから♡」なのと「一途に愛す方法が知りたい」だ

僕は、天馬 璃都がとことん嫌いだ、俳優、アイドルをやっていて僕的にはチャラ男で苦手

僕にそう言っておきながらも、学校のファンたちに愛想は振りまくし

はっきり言ってすごく迷惑…

第1!天馬様の親衛隊だって一条様までとはいかないけど、沢山いるし…

僕に固執する理由がいまいち分からない

一条様には、運命の番…バカオメガが着いてるし…

親衛隊隊長は大変だぁぁ



しおりを挟む
感想 102

あなたにおすすめの小説

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)

優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。 本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

番に囲われ逃げられない

ネコフク
BL
高校の入学と同時に入寮した部屋へ一歩踏み出したら目の前に笑顔の綺麗な同室人がいてあれよあれよという間にベッドへ押し倒され即挿入!俺Ωなのに同室人で学校の理事長の息子である颯人と一緒にα寮で生活する事に。「ヒートが来たら噛むから」と宣言され有言実行され番に。そんなヤベェ奴に捕まったΩとヤベェαのちょっとしたお話。 結局現状を受け入れている受けとどこまでも囲い込もうとする攻めです。オメガバース。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡

なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。 あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。 ♡♡♡ 恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!

カメラ越しのシリウス イケメン俳優と俺が運命なんてありえない!

野原 耳子
BL
★執着溺愛系イケメン俳優α×平凡なカメラマンΩ 平凡なオメガである保(たもつ)は、ある日テレビで見たイケメン俳優が自分の『運命』だと気付くが、 どうせ結ばれない恋だと思って、速攻で諦めることにする。 数年後、テレビカメラマンとなった保は、生放送番組で運命である藍人(あいと)と初めて出会う。 きっと自分の存在に気付くことはないだろうと思っていたのに、 生放送中、藍人はカメラ越しに保を見据えて、こう言い放つ。 「やっと見つけた。もう絶対に逃がさない」 それから藍人は、混乱する保を囲い込もうと色々と動き始めて――

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。

山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。 お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。 サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

処理中です...