63 / 69
最終章
最終章 第一話
しおりを挟む
翔唯side
「調べきれたか?」
カラン…とコップに入った氷が溶けて動く
なぎと出会う前の行きつけのバーだった場所で、昔から知り合いの探偵と話す
「あぁ、みっちりと調べさせてもらったぜ」といい分厚い資料をサッと置いた
「これだけ、調べたんだから、金は頂くぞ」
「あぁ、いくらでも持ってけ…金はある」と言って俺は、1つづつそれを読んでいく
この前のデート、今までの怪しい動き、妙に引っかかる
決定打がなかったから今までこの探偵を雇わなかったが、あの男の正体も気になるしな…
前にも、生まれた場所や性格、好きな食べ物などあらゆることに関して捜査を依頼したが、今回はなぎの前の会社のことなどを調べさせてもらった
「やはりか…」
まぁ、わかってはいたが黒だった
なぎに騙されたのか…そう思うと、怒りと悲しみが同時に来て煮え切らない気持ちになる
ムカついて、机を握りこぶしでバンと叩く
「タバコでも吸うか?」と1本差し出された
なぎと出会う前は、ずっと吸っていたが、Ωはタバコの匂いが嫌いだと聞いてすぐにやめたが、禁断症状とやらで受け取った
「おい、ライター貸せ」
「相変わらず人の扱いが酷いなぁ~ものにもだけど」と小言を言われたがそんなの関係の無い
資料を詳しく読み、命令されてやったんだと知った…なぎが可哀想だとも思うが、どう考えても騙したことは腹立たしい
ムカついて、また、机をバンと叩いた
「危ねぇなwww翔唯がもうちょっと本気出したらこの机壊れそうだけど…www」
「あ、デート邪魔したオメガだけ?お前の力で裏組織雇って殴ったら一発で吐きやがったよ。クックック」と探偵は肩を上下に動かす
こいつの奇妙な笑い方が嫌いだ。不愉快
「というか、おめぇちゃんと見たのか?」
「何をだ」
「最後のページだよ。いや~衝撃的だな。運命の番ってのは」
紙をめくり、最後のページに、なぎの母親のことが書かれていた
病気で金が足りず、直せるのに余命数ヶ月だということ
「あ、そうそう。そのスパイ活動が達成したら2000万。それ治療費と同じ値段。残念なことに、保険入ってなかったみたいでよぉ…あ、お前も知っての通り、シングルマザーだった」
「お前も分かるだろ?大切な人を失う気持ちをさ」
「あぁ」
分かるさ…痛いほど…
「あと、ここに連れてこいって言うから…仕方なく邪魔したオメガ用意しといたからな。こっちに来い!」と言うと後ろで待機していたのか黒服がオメガを引きづりながら来て俺たちの足元に置く
オメガは、俺が命令したようにボコボコになってきた
「まぁ~お望みの通り、やっておきましたから…そんなことで怒るなぃ…」
「うるせぇ、黙れ」
「はいはい」と呆れたように言う
俺はこいつをゴミを見るような目で下を向くとそいつはカタカタ肩を震わせる「許してください。なぎには手を出しません」
呼び捨てか…
靴でそいつの顎をあげて目を見るが、ムカつくばかり
「お前が会社でなぎにしていたこと全て知っている。それにこの前のデート邪魔しやがって…しかも馴れ馴れしくなぎって呼ぶんじゃねぇよ!」と気がついた時にはそいつを蹴っていた
「グハッ…すみません…」
「まぁまぁ…こいつ、まだいい情報持ってるかもしれねぇじゃん?殺すのはもったいねぇって…」
「だが、もう1発…」
「この子に恨まれて地獄行きになるよ~」
「もう、地獄行きは確定している。何人恨まれたってどうってことない」だから、もう1発蹴ってやった
「あぁ~こりゃ、無惨だ…本気の一発…多分、肋骨折れてるよ」と探偵が言う
無惨か…その方がお似合いだ
「調べきれたか?」
カラン…とコップに入った氷が溶けて動く
なぎと出会う前の行きつけのバーだった場所で、昔から知り合いの探偵と話す
「あぁ、みっちりと調べさせてもらったぜ」といい分厚い資料をサッと置いた
「これだけ、調べたんだから、金は頂くぞ」
「あぁ、いくらでも持ってけ…金はある」と言って俺は、1つづつそれを読んでいく
この前のデート、今までの怪しい動き、妙に引っかかる
決定打がなかったから今までこの探偵を雇わなかったが、あの男の正体も気になるしな…
前にも、生まれた場所や性格、好きな食べ物などあらゆることに関して捜査を依頼したが、今回はなぎの前の会社のことなどを調べさせてもらった
「やはりか…」
まぁ、わかってはいたが黒だった
なぎに騙されたのか…そう思うと、怒りと悲しみが同時に来て煮え切らない気持ちになる
ムカついて、机を握りこぶしでバンと叩く
「タバコでも吸うか?」と1本差し出された
なぎと出会う前は、ずっと吸っていたが、Ωはタバコの匂いが嫌いだと聞いてすぐにやめたが、禁断症状とやらで受け取った
「おい、ライター貸せ」
「相変わらず人の扱いが酷いなぁ~ものにもだけど」と小言を言われたがそんなの関係の無い
資料を詳しく読み、命令されてやったんだと知った…なぎが可哀想だとも思うが、どう考えても騙したことは腹立たしい
ムカついて、また、机をバンと叩いた
「危ねぇなwww翔唯がもうちょっと本気出したらこの机壊れそうだけど…www」
「あ、デート邪魔したオメガだけ?お前の力で裏組織雇って殴ったら一発で吐きやがったよ。クックック」と探偵は肩を上下に動かす
こいつの奇妙な笑い方が嫌いだ。不愉快
「というか、おめぇちゃんと見たのか?」
「何をだ」
「最後のページだよ。いや~衝撃的だな。運命の番ってのは」
紙をめくり、最後のページに、なぎの母親のことが書かれていた
病気で金が足りず、直せるのに余命数ヶ月だということ
「あ、そうそう。そのスパイ活動が達成したら2000万。それ治療費と同じ値段。残念なことに、保険入ってなかったみたいでよぉ…あ、お前も知っての通り、シングルマザーだった」
「お前も分かるだろ?大切な人を失う気持ちをさ」
「あぁ」
分かるさ…痛いほど…
「あと、ここに連れてこいって言うから…仕方なく邪魔したオメガ用意しといたからな。こっちに来い!」と言うと後ろで待機していたのか黒服がオメガを引きづりながら来て俺たちの足元に置く
オメガは、俺が命令したようにボコボコになってきた
「まぁ~お望みの通り、やっておきましたから…そんなことで怒るなぃ…」
「うるせぇ、黙れ」
「はいはい」と呆れたように言う
俺はこいつをゴミを見るような目で下を向くとそいつはカタカタ肩を震わせる「許してください。なぎには手を出しません」
呼び捨てか…
靴でそいつの顎をあげて目を見るが、ムカつくばかり
「お前が会社でなぎにしていたこと全て知っている。それにこの前のデート邪魔しやがって…しかも馴れ馴れしくなぎって呼ぶんじゃねぇよ!」と気がついた時にはそいつを蹴っていた
「グハッ…すみません…」
「まぁまぁ…こいつ、まだいい情報持ってるかもしれねぇじゃん?殺すのはもったいねぇって…」
「だが、もう1発…」
「この子に恨まれて地獄行きになるよ~」
「もう、地獄行きは確定している。何人恨まれたってどうってことない」だから、もう1発蹴ってやった
「あぁ~こりゃ、無惨だ…本気の一発…多分、肋骨折れてるよ」と探偵が言う
無惨か…その方がお似合いだ
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
561
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる