風俗店で働いていたら運命の番が来ちゃいました!

白井由紀

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颯真編 第二話

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優の人生はあまりにも残酷で過酷な人生だった

両親を幼い頃に亡くし、親戚中をタライ回しされ、あまり良くない家庭に引き取られたらしい。

オメガという性で、仕事は続かず、客には気味悪いと言われ、仕事をやめようと思っていたと

その時、この子を守ってやらないとと心の中で決めた

そして、泣きながら「気味悪いでしょ?自分でもわかってるんです」と言う

気味悪いなんて誰が言ったんだ。そいつ殺してやる。優を傷つけたやつなんて全員死ねばいい…。

ダメだ!それじゃあ優に嫌われてしまう。

どうすれば…。

などと考えていると「それでも、お金は無いし、髪を切りたくても美容院に行くお金もない」

「ごめんなさい。こんな貧乏人が運命の番で」と言われた

金はあるし美容院なら毎日でも連れててやる。貧乏でもなんでも優と巡り会えたことが嬉しいのに…。なぜ謝るんだ。

それをふんわりと伝えた

「優のこと気味悪いなんて思わん。金ならいくらでもやる。だからその涙を止めてくれ。優の笑顔が見たい」

そして、髪の毛を上げておでこにキスをした

するとびっくりしたのか体をピクっと揺らし、目を見開いた

その仕草、全てが愛おしい…。

すると、「ありがとうございます」と言われた

別に礼を言われることをしていないのだがな…。

優は目を閉じて心地よさそうに俺の腕で眠った



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