運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀

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契約

契約 第四十四話

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ゆきside 

「俺だって発情期の時ゆきの服とか嗅ぐから大丈夫だ。これは運命の番の定めなんじゃないか?」と言われた時、好きだから…愛してるから…匂いを求めるんだと思ってた。だけど、それが運命の番っていう関係だからって…遠回しに恋人にはなれないって言われているようなものだと思った

やっぱり…こんなオメガとなんか運命の番って関係だけでいいよね…普通のアルファだったらこんなに僕の要望とか答えてくれるわけないし…怜央さんが優しいから…。けど、胸が苦しい…

全部気持ちを叫んでしまいそうになる。

なんの気持ち…?好きって…。
ってことはこれが恋ってことなのかな…

もしこれが恋なら言わないようにしよう…。だって告ったりしたら…拒否されて今までの綺麗な思い出が全部消えてなくなっちゃう…。

これが、お母さんの言ってたこと…?おばぁちゃんからお母さんはオメガだったって聞いたことがあった。綺麗な恋人や関係にはなれないってことを知ってたのかも…だって僕は怜央さんにふさわしくないから…。だから、運命の番なんてそんな甘いものじゃないって…。

お母さんのことはあんまり聞いたことないし分からないけど

それなら、お母さんの言う通りかもしれないと考えていると怜央さんが「ゆき?なんで泣いてるんだ?」と言ってきた
 
泣いてる…?

頬を手の甲で拭くと小さな水溜まりが手の甲にあった

「あ、これは…」

なんて言い訳すれば…と咄嗟に出たのが「なんか自分の問題が解決出来た気がして…」と変な言い訳をする

絶対怪しまれる…
 
「嘘だろ?何か気に触ること言ってしまったか…すまない」

「違うんです!」

「何が違うんだ?」

ええっと…「巣!巣作りを褒めてくれたことがとっても嬉しくて…ほら!ずっと自分の課題だったから!それが解決出来てとっても良かったなーって!」と笑顔で言うと「そうか…」と言ってくれた

ふぅ…セーフ…怪しまれてないはず…

何か他の話題にしないと…「怜央さん…」

「ん?」

呼ばなきゃ良かった…。何も思い浮かばない

「た、ただ呼んだだけです」と言うと「やっぱりどうしたんだ?熱でもあるのか?」と近くに寄ってきて僕の顔をじっくりと見る

そ、そんなに見ないで欲しい…怜央さんみたいに綺麗な顔をしてる訳じゃないし…顔が赤くなっちゃう

おでこに手を当てられて「熱は無さそうだな」と一言を言ったあと僕の体を持ち上げてベットに寝かすと「おやすみ」と言って出ていこうとする

僕は離れたくて行かないでって言いたかったけどその前に部屋を出て行ってしまった
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