【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama

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前世の夢を見た。
社畜で喪女だった私が唯一ハマっていた乙女ゲームの攻略対象、ジーク様と手を繋いで寝る夢を。

今日は気持ちよく1日を過ごせそうね。と思っていたら、目の前にジーク様のお顔がある。そんなはずない、きっとまだ夢なんだろう。

もう1度眼を開けると、全裸のジーク様が一緒にベッドで寝ているのだった。

「え?にゃ?なんで?うわ!えーーー!?」

「おはようございます、マリーナ様!」

ジーク様が色気のあるハスキーボイスでマリーナ様と呼んでくる。ひぇぇ??

「ラビですよ!ご主人様の意思の通りに変身することが出来ますので♫」

なんと心臓に悪いのか。ちょっとは嬉しかったけど。出来れば、お願いした時以外は変身しないように、ラビにお願いする。

そうこうしていると、クロウも目を覚ました。

「ふわぁ、姉さん・ラビ、おはよう!どうかしたの?」

「なんでもないわ!今日も張り切って行きましょう!」

(これは触れてはいけないタイプの話かな?)
「うん、今日もよろしく!」

◆◆◆◆◆

マリーナは、今後の計画として、
魔獣100体狩りとお店作りを交互に行うことを2人(1匹と1人)に伝えた。

最強になるために、体力づくりと人脈作りを一緒に頑張るというものだ。

お店は魔獣肉や素材、ポーションが売れるような雑貨店を考えている。

「クロウはまず、この層の魔獣を1人で100体倒してね。HPやMPはラビがポーションでサポートしてちょうだい。

私は先に100体狩って、待ってるわね。
じゃあまた夕方にね!」

マリーナは、風のようなスピードで2人を残して立ち去ってしまったのであった。
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