44 / 60
044
王宮に着いたマリーナは、ことの事情をナイトハルトに説明していた。
「ですから、私が一時的に隣国の子爵家を継いで、子爵の立場でワルシャワ領を訪問したいのです。
あの家とワルシャワ領は何か隠している関係があると思います。
私はあの家に仕える戦闘集団がいるなんて聞いたことがありません!」
「そのことなら大丈夫だ。マリーナに元子爵という経歴を付けるために手配していた。
少し予定とは異なる使い方だが、良いだろう。念の為に父上にも話を通しておく。」
「爵位を継ぐのって時間がかかるんですよね?魔法の使用制限解いて、転移して良いですか?」
「使用制限?なんだそれは?」
「街中で使用する魔法の魔力は空間を歪めない程度のものと法律に記載がありましたので。」
「破られた前例がないから失念していた。今から父上、陛下に連絡して、許可をもらおう」
*****
使い物を通して正式に転移の許可をもらったマリーナは急いであの家に向かおうとする。
「待て、私も行くぞ。あと護衛2人もな。」
「ごめんなさい、転移は2人で限界なのです。連れて行けるのは1人だけです。」
「では、私がいく!」
「殿下、なりません。護衛もつけず、隣国に行くなど!」
「そうです、殿下の御身に何かあったらこの国はマリーナ殿を追い詰めますぞ!」
「皆さん、ありがとうございます。私1人で向かいます。
ナイトハルト殿下、以前にお手紙を下さったというカイン殿下に直接お会いできるように、紹介状がわりのお手紙を描いていただけませんか?」
「むう、仕方ない。少し待て、すぐ用意する。」
*****
紹介状代わりの手紙を手にしたマリーナは、早速転移をするために、王宮の庭に向かった。
あの国との距離だったらこのくらいの魔力量でいいかしら。
マリーナの体を纏う魔力がゴゴーと音を立てて見えるかのように高まっていく。
「では行ってきますね!転移!」
マリーナがいた場所は草も雲も全て穴が空いたようにキレイになくなっていた。
「あれが転移魔法か。初めて見たぞ。」
「私もです。人の身で転移ができる者など有史以降聞いたことがありませんぞ!」
「彼女は思っていたよりもはるかに凄い魔法使いなのかもしれないな。」
マリーナが消えた場所を見つめながら、ナイトハルトや側近は呆然として立ち尽くしながらもマリーナの評価を見直したのであった。
「ですから、私が一時的に隣国の子爵家を継いで、子爵の立場でワルシャワ領を訪問したいのです。
あの家とワルシャワ領は何か隠している関係があると思います。
私はあの家に仕える戦闘集団がいるなんて聞いたことがありません!」
「そのことなら大丈夫だ。マリーナに元子爵という経歴を付けるために手配していた。
少し予定とは異なる使い方だが、良いだろう。念の為に父上にも話を通しておく。」
「爵位を継ぐのって時間がかかるんですよね?魔法の使用制限解いて、転移して良いですか?」
「使用制限?なんだそれは?」
「街中で使用する魔法の魔力は空間を歪めない程度のものと法律に記載がありましたので。」
「破られた前例がないから失念していた。今から父上、陛下に連絡して、許可をもらおう」
*****
使い物を通して正式に転移の許可をもらったマリーナは急いであの家に向かおうとする。
「待て、私も行くぞ。あと護衛2人もな。」
「ごめんなさい、転移は2人で限界なのです。連れて行けるのは1人だけです。」
「では、私がいく!」
「殿下、なりません。護衛もつけず、隣国に行くなど!」
「そうです、殿下の御身に何かあったらこの国はマリーナ殿を追い詰めますぞ!」
「皆さん、ありがとうございます。私1人で向かいます。
ナイトハルト殿下、以前にお手紙を下さったというカイン殿下に直接お会いできるように、紹介状がわりのお手紙を描いていただけませんか?」
「むう、仕方ない。少し待て、すぐ用意する。」
*****
紹介状代わりの手紙を手にしたマリーナは、早速転移をするために、王宮の庭に向かった。
あの国との距離だったらこのくらいの魔力量でいいかしら。
マリーナの体を纏う魔力がゴゴーと音を立てて見えるかのように高まっていく。
「では行ってきますね!転移!」
マリーナがいた場所は草も雲も全て穴が空いたようにキレイになくなっていた。
「あれが転移魔法か。初めて見たぞ。」
「私もです。人の身で転移ができる者など有史以降聞いたことがありませんぞ!」
「彼女は思っていたよりもはるかに凄い魔法使いなのかもしれないな。」
マリーナが消えた場所を見つめながら、ナイトハルトや側近は呆然として立ち尽くしながらもマリーナの評価を見直したのであった。
あなたにおすすめの小説
【完結】モブ令嬢のわたしが、なぜか公爵閣下に目をつけられています
きゅちゃん
ファンタジー
男爵家の三女エリーゼは、前世の記憶を持つ元社畜OL。社交界デビューの夜、壁際でひとりジュースを飲んでいたところを、王国随一の権力者・ヴァルナ公爵カイルにスカウトされる。魔法省の研究員として採用されたエリーゼは、三年間誰も気づかなかった計算の誤りを着任三日で発見。着々と存在感を示していく。一方、公爵の婚約候補と噂されるクロード侯爵令嬢セラフィーヌは、エリーゼを目障りに思い妨害を仕掛けてくるが...
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。
鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。
さらに、偽聖女と決めつけられる始末。
しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!?
他サイトにも重複掲載中です。
祈りの重さを知るがいい。
久遠
ファンタジー
『地味な聖女の、派手すぎる復讐劇が幕を開ける』
「地味に突っ立って祈るだけの女は、もう不要だ」
そう言って私を捨てた王太子は知らない。
私の祈りが、
彼に降りかかる全ての【不運の確率】を
0%に固定していたことを。
私が祈りをやめた。
ただそれだけで、
彼の世界は「確率通り」の地獄に変わった。
転ぶ、下敷きになる、国が滅ぶ。
積み重なる不幸の果てに、
彼は蒼白になりながら私を引き止めるけれど。
「死ぬ確率は固定してなかったわ」
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
転生を思い出した公爵令嬢、断罪される役割は受け入れません。〜私たちは選んだ未来を自分の足で歩く〜
タマ マコト
ファンタジー
乙女ゲームの悪役令嬢エレノアに転生した少女は、自分が三ヶ月後の断罪イベントで破滅する未来を思い出す。
しかし彼女は泣いて運命を受け入れるのではなく、裏で証拠を集め、静かに生存ルートを探り始める。
一方、完璧な王太子ルークヴィスは、平民少女ミリアに心を救われ、少しずつ婚約者エレノアから距離を置き始めていた。
そんな中、第二王子アルベルトだけがエレノアの異変に気づく。
だが彼は助けるどころか、彼女を試すように笑って見下ろしていた。
やがて学園内では、エレノアによる嫌がらせ事件が次々発生する。
だが彼女は知ってしまう。
誰かが、自分を“悪役令嬢”にしようとしていることを。
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
婚約破棄されたので国家に反旗を翻す ~許してください? そんな事よりもお前の国を明け渡せ~
かざはなよぞら
ファンタジー
ヴェアトリー侯爵家の令嬢、アリシア・デ・ヴェアトリーは武に長けた女性だ。
勇ましい口調、堂々とした態度。
貴族の令嬢というよりも軍人と評するべき態度を持つ女性だった。
そんな彼女は幼少の頃より決まっていた王子との婚約を破棄すると言い渡されてしまう。
アホ王子こと、ヴィクトールが新しい女性と婚約し、さらにアリシアを「その女性を傷つけた」と無実の罪で処刑をするというのだ。
アリシアは元々、婚約には乗り気ではなかったものの、国のためだと考えて婚約を受け入れていた。
しかし、アホ王子のあまりにもアホっぷりに怒りが頂点に達したアリシアは、革命を起こすと宣言する。
かくして、武で秀でたアリシアたちヴェアトリー家と、王国との間で大きな内乱の幕開けとなった。
※ 原稿は12万文字、既に完結済みです。
※ これから毎日5話ずつ更新していきます。
※ 更新の時間は7時に二本、12時に二本、18時に二本、更新いたします。