3 / 4
転
しおりを挟む
翔太が玄関に向かう背中を見送りながら、涼子の中には説明のつかない衝動が渦巻いていた。
理性では止めなければならないと分かっている。
だが、その一方で、夫との冷え切った関係の中で忘れていた「自分が女である」という実感が、翔太の存在によって強烈に呼び覚まされていた。
「あの、ちょっと…待ってください。」
涼子は咄嗟に声をかけた。
振り返った翔太は少し驚いたような顔をしたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべて「どうしましたか?」と返した。
どう答えるべきかわからないまま、涼子は近づいていく。
距離が縮まるにつれて胸の鼓動が早くなる。
目を逸らしたいのに、翔太の視線に引き寄せられるようにして、涼子はその場に立ち止まった。
「さっきは…ごめんなさい。」
何を謝る必要があるのか自分でもわからなかった。
ただ、翔太が自分の心をかき乱していることを無意識に言い訳しようとしているかのようだった。
翔太は首をかしげながら「謝ることなんてされていないですよ」と優しく答える。
その瞬間、涼子の中で何かがはじけた。
気づいたときには、涼子の手が翔太の腕に触れていた。
翔太は一瞬驚いたようだったが、すぐに涼子の手に触れ返す。
その手の温かさと力強さに涼子は抗えなかった。
うつむく涼子の顔を、翔太がそっと覗き込む。
「奥さん…いいんですね?」と小さく囁いた。
その声は抑えきれない情熱を秘めていた。
*
答える間もなく、翔太の手が涼子の頬に触れ、唇が重なった。
長い間感じたことのない熱が全身に走る。
涼子は、最初こそ躊躇していたものの、次第にその情熱に身を委ねていった。
二人はそのままもつれるようにリビングの奥へと移動し、ソファに座り込む。
翔太はその場で涼子を抱きしめた。
彼のたくましい腕に包まれながら、涼子は夫との冷え切った日々を思い出し、自分がどれほど触れられることに飢えていたのかを痛感する。
翔太の若々しい動きに涼子は圧倒された。
彼の唇が首筋から胸元に移動すると、涼子は自分の中に眠っていた欲望が次第に解き放たれていくのを感じた。
「こんなこと…ダメなのに。」
涼子は微かに呟いたが、その言葉に翔太は「奥さんが嫌じゃないなら、俺も止まれないです」と答えた。
その言葉に涼子は涙ぐみそうになる。
彼の若さと純粋さが、自分の内面にある飢えた孤独を優しく満たしていくようだった。
二人の身体は次第に熱を帯び、激しく求め合った。
翔太の若さゆえの少々荒々しい愛撫と、それに応える涼子の成熟した感性が奇妙に調和し、一つの流れとなって彼らを包み込む。
抑えられなかった本能的な行為の中で、涼子は生まれ変わったかのような解放感を味わった。
何度か絡み合った後、二人はソファに寄り添って座った。
涼子は彼の隣で静かに息を整えながら、自分がしてしまったことの意味を考え始めた。
だが、その余韻は罪悪感よりも満たされた感覚に包まれていた。
理性では止めなければならないと分かっている。
だが、その一方で、夫との冷え切った関係の中で忘れていた「自分が女である」という実感が、翔太の存在によって強烈に呼び覚まされていた。
「あの、ちょっと…待ってください。」
涼子は咄嗟に声をかけた。
振り返った翔太は少し驚いたような顔をしたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべて「どうしましたか?」と返した。
どう答えるべきかわからないまま、涼子は近づいていく。
距離が縮まるにつれて胸の鼓動が早くなる。
目を逸らしたいのに、翔太の視線に引き寄せられるようにして、涼子はその場に立ち止まった。
「さっきは…ごめんなさい。」
何を謝る必要があるのか自分でもわからなかった。
ただ、翔太が自分の心をかき乱していることを無意識に言い訳しようとしているかのようだった。
翔太は首をかしげながら「謝ることなんてされていないですよ」と優しく答える。
その瞬間、涼子の中で何かがはじけた。
気づいたときには、涼子の手が翔太の腕に触れていた。
翔太は一瞬驚いたようだったが、すぐに涼子の手に触れ返す。
その手の温かさと力強さに涼子は抗えなかった。
うつむく涼子の顔を、翔太がそっと覗き込む。
「奥さん…いいんですね?」と小さく囁いた。
その声は抑えきれない情熱を秘めていた。
*
答える間もなく、翔太の手が涼子の頬に触れ、唇が重なった。
長い間感じたことのない熱が全身に走る。
涼子は、最初こそ躊躇していたものの、次第にその情熱に身を委ねていった。
二人はそのままもつれるようにリビングの奥へと移動し、ソファに座り込む。
翔太はその場で涼子を抱きしめた。
彼のたくましい腕に包まれながら、涼子は夫との冷え切った日々を思い出し、自分がどれほど触れられることに飢えていたのかを痛感する。
翔太の若々しい動きに涼子は圧倒された。
彼の唇が首筋から胸元に移動すると、涼子は自分の中に眠っていた欲望が次第に解き放たれていくのを感じた。
「こんなこと…ダメなのに。」
涼子は微かに呟いたが、その言葉に翔太は「奥さんが嫌じゃないなら、俺も止まれないです」と答えた。
その言葉に涼子は涙ぐみそうになる。
彼の若さと純粋さが、自分の内面にある飢えた孤独を優しく満たしていくようだった。
二人の身体は次第に熱を帯び、激しく求め合った。
翔太の若さゆえの少々荒々しい愛撫と、それに応える涼子の成熟した感性が奇妙に調和し、一つの流れとなって彼らを包み込む。
抑えられなかった本能的な行為の中で、涼子は生まれ変わったかのような解放感を味わった。
何度か絡み合った後、二人はソファに寄り添って座った。
涼子は彼の隣で静かに息を整えながら、自分がしてしまったことの意味を考え始めた。
だが、その余韻は罪悪感よりも満たされた感覚に包まれていた。
1
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる